“Epic Games”に潜入取材!

 日本マイクロソフトは、週刊ファミ通2012年1月3・10・17日合併号(2012年12月20日発売)において、2013年3月21日(木)発売予定のXbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー: ジャッジメント』の最新情報を公開。ついに公開されたキャンペーンモードを始め、詳細情報をお届けする。以下、記事内容を一部抜粋。


 2012年11月下旬、『Gears of War: Judgment(ギアーズ オブ ウォー: ジャッジメント)』を手掛けるEpic Games本社にて、世界各国からプレス関係者を招いたスタジオツアーが開催された。今回の取材で明らかになった新情報をリポートしよう。

新主人公ベアード率いるキロ部隊のメンバー

▲デーモン ベアード
本作の新たな主人公。シリーズ三部作に登場している腕利きのメカニックであり、キロ部隊のリーダーとしてメンバーを率いている。
▲オーガスタス コール
惑星セラの人気スポーツ、スラッシュボールのスター選手として活躍した輝かしい経歴を持つ。選手時代の愛称は“コールトレイン”。
▲ガロン パドック
本作から新登場。UIR(独
立共和連合)の兵士だったが、母国がローカストの攻撃により壊滅した後、COG軍(統一連合政府)に加わった。
▲ソフィア ヘンドリック
新登場のキャラクター。以前は従軍記者として、戦争の真実を伝えていた。その後、士官学校に進み、訓練を行なっていた新人兵士。

『Gears of War: Judgment』 キャンペーンモード プレイリポート

 本作の舞台は『ギアーズ オブ ウォー』 シリーズ三部作から約15年前。地底から突如現れたローカストの猛攻撃により、わずか24時間のうちに惑星セラの全人口の約1/4が失われ、さらに人類軍の暴挙が無数の市民の命を巻き添えにした“エマージェンス デー”の悪夢が覚めないうちに物語の幕は開く。 今回プレイできたのは、チャプター1“Museum”とチャプター2“Mansion”。本作のキャンペーンモードは特徴的な構成となっており、ゲームをスタートするとベアードをリーダーとするキロ部隊のメンバーが犯罪者のように扱われ、判事の前に連行される(写真1)。そして、判事の詰問に対してメンバーが証言すると、その記憶がフラッシュバックする形で“ある出来事”に関連する戦いが描かれていく。なぜ、ベアードたちは軍法会議にかけられることになったのか? プレイヤーに投げかけられるこの疑問は、キャンペーンモードを進めていくにつれて解明されていくだろう。最初のチャプター1“Museum”では、どうやらミュージアムを防衛する任務を受けたキロ部隊が、ある状況下において難しい決断を迫られることになるようだ。ひとつのチャプターは複数のセクションによって構成され、各セクションをクリアーすると戦績に応じたスコアとランクが表示される。スコアの評価対象となる項目は、倒した敵の数やクリアー時間、ヘッドショットに成功した回数、倒された回数、獲得したリボンなど。ランクはスターの数(3段階)で表示されるが、難易度によって色が異なる。この新しく採用されたスコア制には、もうひとつの新要素が密接に関係している。これは、“Declassified Testimony”と呼ばれ、ステージ内で発見できるクリムゾン・オーメン(髑髏のマーク)を調べると、難度が高い戦闘に挑戦できるようになる新システムだ(写真2) 。クリムゾン・オーメンは、ほとんどのセクションで発見することができた。今回のプレイアブルで体験したDeclassified Testimonyのシチュエーションは、プレイヤーの武器が接近戦用のみに限定される、敵の種類と数が増加する、戦闘エリアに大量のスモークグレネードが投下されて視界がほぼ遮られるなどで、とにかく過酷で高難度の戦いを強いられる。まったく気の抜けない戦いだが、この逆境を跳ね返して生き延びると、スターを獲得しやすくなる。しかも、難度の高い戦闘に挑まずに、スターを最大数3つ獲得するのは至難の業。アクションゲームの腕に自信があるプレイヤーほど、血が騒ぐはずだ。 続いては、チャプター2“Mansion”。ある教授のハイテク基地と化したマンションに向かい、何重ものローカスト包囲網を突破して目的地を目指すことになる(写真3)。だが、特定のエリアに突入すると、目的地に向かって進むだけではなく、つぎつぎに押し寄せるローカストの襲撃から防衛しなくてはならないシチュエーションが訪れる。つまり、前作『3』におけるHordeのような戦闘が展開するのだ。敵の襲撃が始まる前には自動砲台や敵の侵入を防ぐバリアを効果的な場所に配置したり、武器や弾薬を揃えて万全の体制を準備する。1回の波状攻撃をしのいで敵を全滅させると、つぎの襲撃まではわずかに時間があるので、再び迎撃に向けて奔走することになる。ローカストの怒涛の猛攻を浴びる戦いは、とにかくテンションが高く、密度の高い『ギアーズ』らしい戦闘が楽しめた。

(1)
(2)
(3)

マルチプレイモードは新要素が満載

 今回のスタジオツアーではキャンペーンモードだけではなく、世界中のプレイヤーとド迫力の戦闘が楽しめるマルチプレイモードも体験できた。すでに海外では、本作のマルチプレイモードは公開されていたが、今回の取材ではユーザーのフィードバックを受けて、さらに完成度を高めたバージョンが用意されていた。『ギアーズ オブ ウォー』シリーズとしては初めて兵種(クラス)システムを導入した新ルール“OverRun”を始め、さまざまな新要素を盛り込んだマルチプレイモードの進化をチェックしよう。

新たなルール登場“OverRun”プレイリポート

 新登場の“OverRun”は、最大10人のプレイヤーがCOG軍(統一連合政府)かローカスト軍に分かれて対戦するルール。ひとつのマップには3ヵ所の目標が設定されており、ローカスト軍はこれらを破壊することが目的だ。対するCOG軍は破壊されないように防衛する。ローカスト軍が目標を破壊するか、COG軍がタイムアップまで守りきれば1戦目は終了。続いて、両軍の立場を入れ換えて2戦目に挑み、ゲーム終了時点でクリアータイムの短いチームが勝利となる。
 「Beast & Horde」。開発スタッフはこのように説明してくれたが、確かに前作『3』に搭載されたふたつのモードを組み合わせたような内容になっている。ローカスト軍の場合はBeast、COG軍の場合はHordeのような感覚だ。とくにCOG軍のチームでプレイするときは、最初に操作するキャラクターのクラスを4種類の中から選択する。それぞれのクラスはキャラクターや装備武器、アビリティーが決まっており、戦闘中に担うべき役割が明確に分かれている。味方のプレイヤーが選択しているクラスを確認して、チームのバランスを考慮することが重要だ。ソルジャーは積極的に敵を攻撃して侵攻を食い止め、エンジニアは敵がひるんだ隙にダメージを受けた防衛施設を修理する。スカウトが敵の動向をいち早く察知することも必要だし、戦闘が激しくなればメディックの援護も欠かせない。兵種の特徴がハッキリしているので、各自の役割を果たすことで自然とチームワークが生まれる。連携がうまくハマってローカストの侵攻を退けたときなどは、思わず拳を握ってしまったほどだ。あの手この手で攻めてくるローカストがプレイヤーということもあり、かつてない充実感を味わえた。

▲エンジニアの重要な役割は、防衛施設を修理すること。ローカスト軍の侵攻を遅らせるのだ。

COG軍チームの選択可能クラス

■エンジニア
キャラクター:デーモン ベアード
装備武器:ナッシャーショットガン
アビリティー:セントリーガンの設置、リペアツール(防衛施設の修理)

■ソルジャー
キャラクター:オーガスタス コール
装備武器:ブーシュカ、ランサー
アビリティー:弾薬箱の設置

■スカウト
キャラクター:ガロン パドック
装備武器:マルツァ、スナッブピストル
アビリティー:壁を上る、スポットグレネード(敵の居場所を感知)

■メディック
キャラクター:ソフィア ヘンドリック
装備武器:ランサー、スナッブピストル
アビリティー:キュアグレネード(味方のダメージを回復)

※詳しくは週刊ファミ通2012年1月3・10・17日合併号(2012年12月20日発売)をチェック! 開発スタッフインタビューも掲載


ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント
メーカー 日本マイクロソフト
対応機種 X360Xbox 360
発売日 2013年3月21日発売予定
価格 7140円[税込
ジャンル アクション・シューティング / SF
備考 Xbox LIVE対応、開発:Epic Games / People Can Fly