次回開催も期待大! 大いに盛り上がった初ライブ
スクウェア・エニックスは、2012年11月26日、都内渋谷にあるShibuya O-WESTにて、『すばらしきこのせかい』の5周年を記念したライブ“5th Anniversary LIVE -Crossover-”を開催した。
本ライブの前には、『すばらしきこのせかい』ヴォーカルオーディション(グランプリに輝いた人は石元丈晴氏プロデュースのもと、スクウェア・エニックスのゲーム作品にその歌声が収録される)の最終オーディションも実施。事前の審査で最終オーディションに残ったのは、mai.さん、Ritsuさん、姫さんの3人。5周年記念ライブの前にそれぞれが課題曲『SOMEDAY』を披露するという公開オーディションという形となった。そして、栄えあるグランプリは……当日の構成に倣い本稿の最後に紹介しよう。
『すばらしきこのせかい』初のライブスタート
本ライブでは、『すばらしきこのせかい』のコンポーザー石元丈晴氏らによるバンド“The Death March”が同作の楽曲を演奏。ヴォーカルは、前半はアレンジアルバム『すばらしきこのせかい -Crossover-』に参加しているStephanieが、後半は『すばらしきこのせかい』が作詞家、ボーカリストとしてのデビュー作となったSAWAが務めた。
まず、Stephanieが登場し『Jump Over Yourself』と『CALLING -KINGDOM MIX-』を続けざまに披露。「ゲームの舞台である渋谷で、The Death Marchというゲームに登場するバンドで演奏できて光栄です!」(Stephanie)。最後は『すばらしきこのせかい -Solo Remix-』のテーマソング『RUN AWAY』で締めくくられた。
続いて、SAWAが登場。『Hybrid』や『The One Star』、『オワリハジマリ』など終始ノリのいい楽曲でたたみ掛け、トドメは『Twister』。ちなみに、『オワリハジマリ』についてSAWAは、「オリジナルサウンドトラックの歌詞の文頭を縦読みすると、完全ではないですけど、ある意味のある言葉になっています。何かの機会に明かそうと思っていましたが、5年経ってようやく言えました(笑)」と発言。気になる人はチェックしてほしい。
アンコールのまえに、いよいよヴォーカルオーディショングランプリが発表。見事グランプリに輝いたのはRitusさん! グランプリに選んだ理由として石元氏は、「ヴォーカルオーディションの応募1週目には4通(最終的には期間内で約250通の応募があったとのこと)しかこなかったんですが、彼女はそのうちのひとりでした。最初聴いたときに、この人はいいな、最後まで残るだろうと思っていました。何がよかったかというと、課題曲のリズムの取りかたなど、変えていたんです。サンプルどうりじゃないのがおもしろかった。音楽というのは個人の主張ですから」とコメント。Ritusさんはグランプリの感想を問われ、「言葉がないです。ドキドキしてます」と言うのが精一杯といった様子だった。今後、Ritsuさんは、石元氏プロデュースでスクウェア・エニックス作品で歌声を披露することになるのだが、その作品の発表はまだもう少し先とのこと。楽しみに待っていよう。
グランプリも決まり、アンコールに突入。アンコールは『Twister-Crossover-』! 再びStephanieが登場し、SAWAとデュエット!
「数週間前からリハしてきたけど、今日で終わりにしたくない。またいつか!」(SAWA)
■セットリスト
―ヴォーカル:Stephanie―
Jump Over Yourself
CALLING -KINGDOM MIX-
SOMEDAY -KINGDOM MIX-
TATAKAI
RUN AWAY
―ヴォーカル:SAWA―
Hybrid
The One Star
オワリハジマリ Owari-hajimari
Three Minutes Clapping
MMM:001/すばらしきこのせかい
Twister -Original-
<アンコール>
Twister -Crossover-
アンコール曲が終わって、しばらく経っても熱気冷めやらぬオーディエンスの前に石元氏が登場。「もう、演る曲がないんです(笑)」(石元)。ここでファンから「つぎはいつですか?」という掛け声が飛ぶと、「またやりたいですね。次はもっと広いところで。何か決まったら発表します。期待していいですよ。僕はやると言ったらやる。ですので、皆さんは、今日の熱気を持ち続けてください!」(石元)と語り、大いに盛り上がった『すばらしきこのせかい』初のライブは惜しまれつつ幕を閉じた。