ある意味、もっとも『Halo』らしい遊びかた――フォージのすすめ

 フォージとは、『Halo 3』以降に搭載されたゲームモードのことで、ウォーゲーム用に用意されたマップを自由自在にカスタマイズすることができる。『Halo』シリーズを象徴するゲームモードといえる存在だ。もちろん、『Halo 4』にもしっかり搭載されている。今回は、カスタムとか改造とかのキーワードにやっぱりグッとくる系男子(っていう年齢でもない)こと、ライター・ハメコ。がフォージの活用法をお届けする。

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まずはマップを視察してみよう

 フォージでは、プレイ中に方向パッドの上を押すとスパルタンとエディターが切り替わります。エディター状態になれば空中を自在に移動できる(LBボタンで下降、RBボタンで上昇)ので、移動が非常に簡単になり、マップを鳥瞰することも可能に。また、Xボタンを押せば、武器を含むさまざまなオブジェクトが配置できます。

 まず一点。これがマップの研究にものすごく役に立ちます。もちろんカスタムゲームでマップを歩き回ることはできますが、フォージであればその場でスナイパーライフルや乗り物を用意できるので、検証の自由度が高いんですよね。ひとりでチェックするなら、コントローラーをふたつ用意して画面分割プレイがオススメ。ことFPSの対戦においては、移動ルートや狙撃ポイント、各地に設置された遮蔽物といったマップの特性を理解することが勝敗を左右するので、「な~んか、敵からばっかり撃たれるんだよなァ……」とお悩みの貴方! シアターでリプレイをチェックした後に、実際に撃たれたポイントをフォージでチェックしてみるといいと思います。

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▲ひとりだと敵の見えかたまでは確認できないので、分割画面がオススメ。もちろんフレンドといっしょに検証するのも超有効。

実際にカスタマイズしてみよう――挑戦の記録

 続いては、フォージで実際にマップをカスタマイズしてみましょう!……と言ってはみたものの、あまりにも自由度が高過ぎるので、私もなかなかうまく作れなかったりしております。ここでは失敗談を交えつつ、Erosionの“Grifball Court”を少しカスタマイズしてみた過程をお届けします。

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▲(左から)Erosion、Impact、Ravineはフォージの素材用マップになっていて、ほかのマップよりもオブジェクトの自由度が高い。ゼロからルールを創作するなら、これらを利用するといいだろう。

初日…「とりあえずなんか作ってみっか」と軽い気持ちで始めてみたら、数秒後にはスローザスプーン。ものづくりにはコンセプトが必要だと感じつつ、居酒屋に逃避する。ここでサッカー日本代表の試合(VS オマーン戦)を観戦して、「グリフボールとGrifball Courtを利用したサッカー風のルール」を思いつく。まずは試しにコートを作ってみよう。

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▲グリフボール用に用意されているほぼ長方形のマップ、Grifball Court。グリフボールというゲームタイプ自体もシンプルなので、素材としてはうってつけかも。
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▲デフォルトのGrifball Courtは、レッドチーム側のゴール右側が若干へこんでいて、空間を形成している。遊んでいた際に気になったので、“壁(スタジアム)”で塞いでおく。
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▲装飾物メニューにあった“カバー(ガラス)”がわりとそれっぽかったので、ゴールとして設置。左右は“窓(ダブル)”で埋める。形から入るタイプです。

2日目…コートは完成したので、実際にルールを考えてみる。せっかくゴール枠を作ったので、ここにボールを持ったまま突入すればポイントを獲得できる、というのはどうだろう? 境界線を設定することで立方体にしてゴール枠が埋まるようにしたが、“ボールを持った状態でキャプチャープレートにタッチ”しないと得点にならず。ホネオリゾン。

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▲境界線はあくまでも境界線で、キャプチャーの成功にはプレートへの接触が必須の模様。ゴールが枠に囲まれた分、守りやすくなっただけという悲しい状態になりました。
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▲ただ設置しただけの構造物は、衝撃の影響を受ける。グラビティハンマーにゴール枠が吹き飛ばされる事態が発生したので、ゴール枠にまつわるオブジェクトをロックしておく。
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▲「空中からボールが落ちてきたらおもしろくね?」という意見を受けて、中央のキャプチャープレートを空中に固定し、ボールが真下に落ちるようにX軸を回転させてみたが、どうやらボールは必ずプレートの“上”に出現してしまうようだ。落ちてこないのでまったくおもしろくありませんでした。

3日目…このままではサッカー風のゴールを設置した意味がまったくない! 発想を変えて、ゴールラインにキャプチャープレートを敷き詰める方向で対処してみる。これならば、ゴールラインに侵入した時点でポイントになるハズ。実際に試してみると、なんと実際にポイントになるのは設置されたキャプチャープレートのうち、ひとつだけだったという事実が判明! いやぁ~、ゲームづくりって容易いことではないですね。投了。

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▲キャプチャープレートを6つも敷き詰めたのに、実際にゴールと判定されるのはそのうちのひとつだけ。木の葉を隠すなら森の中に。これならばそう簡単にポイントはされまい!……そういうゲームじゃないと思います。

ファイルシェアでカスタマイズされたマップを探してみよう

 ほとんどタメにならない失敗談でしたが、カスタマイズの細かさ、難しさに関してはある程度ご理解いただけたと思うので、ここからはファイルシェアで見つけたスゴ腕クリエイターが制作したカスタムマップを紹介していきます。

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▲バスケットボール風グリフボールコート。キャプチャープレートの付近は重力が小さく、ジャンプ力も高くなっていて、白熱の空中戦を味わえます。
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▲Erosionの地底湖上に作られたグリフボール用のフットボールコート。Grifball Courtよりもフィールドが狭いので、試合展開はよりスピーディーに。外周のベンチがリアル。
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▲空中に設置された小さな足場上でゴーストやワートホグを乗りこなしつつ、敵を足場の外や中央のデスボールに追い込んで倒していくスレイヤー向けマップ。いわゆるおしくらまんじゅう。

 プレイリストを選んでガチンコ対戦に挑むのもいいですが、フレンドがたくさん集まっているときは、こういったカスタマイズされたマップやルールを試してみるのもまた楽しいものです。そこでアイデアを思いついたら、自分でフォージで作ってみて、失敗してもご愛敬、成功したらファイルシェアでほかのプレイヤーにお裾分けする流れがステキですよね。……アンタ、お裾分けしてねぇだろっていう突っ込みは置いといて、幸せの螺旋階段!

 前回の記事(→こちら)でも書きましたが、その日の気分次第で遊びかたを変えられるのが『Halo 4』の何より素晴らしい魅力ではないでしょうか。皆さんもぜひフォージを活用して、自分なりの『Halo 4』の楽しさを探してほしいなと思う次第です。

筆者紹介 ハメコ。
対戦格闘ゲームやアクションゲーム、FPSから音ゲーなどなど、節操なく記事を執筆しているフリーライター。

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