神山監督からのコメントも掲載!
2012年10月27日(土)より全国公開される劇場アニメ『009 RE:CYBORG』。単行本発行部数1000万部を超えるSF・サイボーグマンガの原点『サイボーグ009』を、『攻殻機動隊S.A.C.』、『東のエデン』の神山健治が、日本最高峰のスタッフとともに完全オリジナルストーリーのアニメーション映画として描き出す。製作発表PVを観た、ジョージ・ルーカス監督率いる米国・スカイウォーカー・サウンドのスタッフが音響効果に名乗りを上げるなど、世界から注目を集める同作がついに完成する。
今回、2012年9月29日(土)より全国の劇場で上映される、最新予告編が到着。宮野真守(サイボーグ009:島村ジョー役)、小野大輔(サイボーグ002:ジェット・リンク役)、斎藤千和(サイボーグ003:フランソワーズ役)が演じる主要キャラクターの声も聴くことができる最新予告編では、゙ロゼロナンバーサイボーグの生みの親・ギルモア博士も登場。ギルモア博士を演じるのは、数々のテレビ・映画で重要な役を演じ続けてきた、俳優の勝部演之。博士が口にした「君は本当に、あの島村ジョーなのか?」というセリフの意味とは……?
【STORY】
物語の舞台は、2013年の現在。ロンドン、モスクワ、ベルリン、ニューヨーク、上海……大都市の超高層ビルがつぎつぎと崩壊するという、同時多発爆破事件が発生。いつ、誰の意思で計画されたかもわからない無差別テロは、世界を不安とパニックに陥れていた。かつて世界が危機に陥るたびに、人々を救った9人のサイボーグ戦士がいた。その役目を終え、各々の故国に帰っていたゼロゼロナンバーサイボーグたちは生みの親であるギルモア博士からの呼びかけによって、再び再結集しようとしていた。一方、ゼロゼロナンバーサイボーグのリーダーである日本人、009こと島村ジョーは、過去の記憶を消し、東京・六本木でひとり暮らしていた。サイボーグ戦士最後の切り札であるジョーは、ギルモア博士によって30年間、3年に一度、記憶をリセットされ、高校3年間をくり返していたのだ。全世界同時多発爆破事件の犯人とは? ヒーロー不在の時代、彼らは、誰がために戦うのか? 彼らが立向かう、新たな時代の“正義”とは? ジョーの記憶が呼び覚まされたとき、ゼロゼロナンバー サイボーグの、新たな戦いが始まる!
『009 RE:CYBORG』米国・スカイウォーカーサウンド音響制作中
監督を務める神山健治氏は、米国・サンフランシスコにあるスカイウォーカー・サウンドにて現在、最終的な効果音を入れる作業をしているとのこと。そんな神山監督からコメントをいただいたので、チェックしてほしい。
――これまでの解禁情報で映像面へのこだわりは多数見られました。今回、音響に関してのこだわりを教えていただければ。
神山健治氏(以下、神山)リアルでありながら、キャラクターの心情やシーンの状況に応じた繊細な音作りを心がけることです。映像とともに、音も“引き算”で作り上げなければなりません。何を残し、何を引くのかを、つねに心がけました。
――スカイウォーカー・サウンドでの音響制作が実現した経緯、またその意図とは?
神山 トム・マイヤーズが、YouTubeにアップした製作発表用PVを観て「ぜひ参加したい」とラブコールをくれました。トムのミックスは、大音量で観客を圧倒する多くのハリウッド映画と違い、繊細でキャラクターの心情に沿った音作りが特徴です。彼に担当してもらって、作品の幅が何倍にも広がったと思います。
――すでに多くの人に愛されている作品の“音”を新たに作り直すというのは、たいへんな苦労があると思います。どのような部分を工夫し、また原作ファンにどのような部分を期待して欲しいですか?
神山 島村ジョーの『加速装置』の表現でしょうか。アニメーション表現のみならず、音においても、いかに新しい『加速装置』を表現することができるかにこだわりました。
――読者の皆さんにひと言メッセージをお願いします。
神山 アニメーション表現、3D立体視、音響ともに、劇場の大スクリーンで最大限の効果が発揮されるように演出しています。ぜひ、劇場でご覧いただければ幸いです。
【スタッフ】
原作:石ノ森章太郎
脚本・監督:神山健治
音楽:川井憲次
キャラクターデザイン:麻生我等
絵コンテ:青木康浩、林祐一郎
アニメーションディレクター:鈴木大介
演出:柿本広大
リードアニメーター:植高正典
美術設定:渡部隆、滝口比呂志
美術監督:竹田悠介
色彩設計:片山由美子
撮影監督:上薗隆浩
サウンドデザイナー:トム・マイヤーズ
ラインディレクター:川端玲奈
制作プロデューサー:松浦裕暁
製作プロデューサー:石川光久
プロデューサー:石井朋彦
共同制作:Production I.G/サンジゲン
配給:Production I.G/ティ・ジョイ
上映:2D・3D併用