予選大会を勝ち抜いた猛者たちによる激戦が幕を開ける!

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』は、『ドラゴンクエスト』シリーズのモンスターでパーティを組み、自分だけのモンスターで冒険が楽しめる人気RPG。
今回開催された決勝トーナメントでは、東京、名古屋、大阪の3都市で実施された予選大会や、スクエニメンバーズ予選を勝ち抜いた、総勢8人がトーナメントで対戦し、最後まで勝ち抜いたひとりがチャンピオンとなる。各予選を勝ち抜いただけあって、参加者はいずれも腕に自信のあるモンスターマスターたちだ。ここでは、準決勝2試合と決勝戦の模様をくわしくお届けしていく。

▲解説を務めるのは、本作のプロデューサーである犬塚太一氏(写真左)と、声優の安本洋貴氏(写真右)。安元氏はシリーズのファンで、本作もかなりやり込んでいるという。

【準決勝のルール】
ラウンド:10ラウンド
作戦:フリー
入れかえ:1回のみOK
同系統:OK(同種族はNG)
入力時間:15秒
Guestマークが付いたモンスターは使用禁止

準決勝第1試合

ライト選手(暗黒皇帝ガナサダイ・とさかへび/どんぐりベビー・シドー・ジャミラス)
VS
いぶさん選手(スラ忍ブルー・黒竜丸・デスタムーア・魔戦士ルギウス/プオーン・ヌボーン・アクバー・おにこんぼう)

※パーティの編成の見かた(スタメンモンスター/スタンバイモンスター)

 ライト選手は、とさかへびのたいあたりと、暗黒皇帝ガナサダイのオーロラブレスやギガブレイクなどで攻撃。対するいぶさん選手は、黒竜丸のジゴスパークやデスタムーアのてんいむほう斬などで応戦する。ライト選手の暗黒皇帝ガナサダイととさかへびが倒され、ライト選手はスタンバイモンスターに交代。すると、ここから戦況が変化し始める。
 どんぐりベビーはたいあたりで攻撃を行い、チカラ尽きても特性“最後のあがき”の効果で相手にダメージを与える。“AI2回行動”と“回復のコツ”の特性を持つシドーは、すばやさが低いため、ラウンドの最後にダメージを受けた仲間を回復。これにより万全の状態でつぎのラウンドを迎えられるという戦術。ジャミラスは、じゅうおうげきれつしょうやメドローアなどを使って攻撃。これら3体が、いぶさん選手のスタメンを倒しスタンバイも圧倒する。しかし、いぶさん選手もメガザルダンス、せいれいのうたなどで回復していく。最終ラウンドで、ライト選手のどんぐりベビーがメガザルダンスを使用しチカラ尽きるが、シドーがすかさずザオリク→ベホイマを唱えて立て直す。そして、ついにジャミラスがいぶさん選手のプオーンを倒すが、アクバーがせいれいのうたを使ってプオーンを復活させたところで、タイムアップ。判定の結果、HPが完全に回復していたライト選手が、わずかにHPが減っていたいぶさん選手を上回り、勝利!

▲攻撃し合う序盤の展開から一転、終盤は回復合戦となった今回の戦い。倒されるモンスターをつぎつぎと回復するライトさんのシドーの活躍が光った。

準決勝第2試合

ケン選手(おおなめくじ・黒竜丸/スラ忍ブラック・ムドー・おにこんぼう・ヌボーン)
VS
チモ選手(黒竜丸・デスピサロ・メカバーン/ジェネラルダンテ・ももんじゃ・バトルレックス・おにこんぼう)

 ケン選手のパーティでもとくに活躍したのが、おおなめくじ。個性的すぎる見た目のためか、あまり使う人がいないという意外性もあり、会場からはどよめきが起こった。このおおなめくじが、試合中もかぶとわり、がんせきおとし、斬撃よそく、メダパニ斬り、ハッスルダンスなどを使って、チモ選手のモンスターを各個撃破していく。
 ケン選手の黒竜丸がチカラ尽き、チモ選手のスタメンがメカバーン1体だけになったとき、チモ選手はスタメンとスタンバイを入れ替え。チモ選手がついにおおなめくじを倒した! すると、以降は両者ともにメガザル&メガザルダンスが乱れ飛ぶ展開。ケン選手は復活したおおなめくじ&黒竜丸に入れ替え。その一方で、チモ選手のジェネラルダンテがメガザルダンスを使うが、残念ながらももんじゃしか復活できず。その後、ももんじゃがおおなめくじと黒竜丸の攻撃を受けて倒され、ケン選手が勝利! これで決勝戦はライト選手とケン選手の組み合わせに決まった。

▲今回の台風の目となったケン選手のおおなめくじ。見た目のインパクトだけではなく、多彩な特技で会場を沸かせた。

決勝戦

【決勝戦のルール】
ラウンド:10ラウンド
作戦:フリー
入れかえ:1回のみOK
同系統:OK(同種族はNG)
入力時間:30秒
Guestマークが付いたモンスターは使用禁止

ライト選手(暗黒皇帝ガナサダイ・とさかへび/どんぐりベビー・シドー・ジャミラス)
VS
ケン選手(おおなめくじ・黒竜丸/スラ忍ブラック・ムドー・おにこんぼう・ヌボーン)

 決勝戦では、コマンド入力時間が30秒に延長。両者とも、準決勝と同じような立ち上がりからスタートする。ライト選手がとさかへびのたいあたりと、暗黒皇帝ガナサダイのオーロラブレス&ギガブレイクをくり出せば、ケン選手はおおなめくじのかぶとわり、がんせきおとし、斬撃よそくと、黒竜丸のジゴスパークなどで応戦。ケン選手は、黒竜丸の魔神斬りが命中したり、天使のきまぐれが発動したりと、運に恵まれていたこともあり、ライト選手のスタメンを倒すことに成功。
 しかしライト選手もやられたままでは終わらない! スタンバイモンスターの反撃で、今度はライト選手がケン選手のスタメンを倒し、一進一退の攻防がくり広げられる。ここで目まぐるしい活躍を見せたのは、準決勝でも完璧な回復役をこなしていたライト選手のシドー。ケン選手のムドーが、どんぐりベビーとジャミラスをもうどく状態&眠らせるという大チャンスもあったが、シドーが光のはどうを使って立て直す。ここでケン選手はスラ忍ブルーにメガザルダンスを使わせ、復活したおおなめくじ&黒竜丸のコンビに入れ代える。そして、シドーの回復呪文を封じるべく、黒竜丸がギガ・マホトラでシドーのMPを奪おうとしたが、これが2ラウンド続けて痛恨の失敗! 残りのおおなめくじの攻撃で大ダメージを与えるも、回復役のシドーを打ち崩せず、最終的にはラウンドの最後に回復されてしまうという、準決勝と同じ展開に……。反対に、ライト選手はどんぐりベビーのたいあたり&メラガイアーでケン選手を攻め立て、おおなめくじを撃破! 最終10ラウンド、ライト選手が残った黒竜丸を倒したところで勝負あり! この瞬間、新たなチャンピオン、ライト選手が誕生した!!

▲これまでに培ってきた戦術と、育ててきたモンスターの持ちうる能力すべてを駆使して戦いに臨む両選手。手に汗握る戦いを見せてくれた。
▲チャンピオンとなったライト選手は、「試合前に宣言したとおり、優勝できてうれしいです!」と感無量といった感じで語っていた。
▲「協力してくれた前回大会の優勝者かりんさんたちの恩に報いることができず残念でしたが、全力を尽くして戦えました」と語ったケン選手。

表彰式ではあの人が登場!

 表彰式では、スペシャルプレゼンターとして、『DQ』シリーズの生みの親、堀井雄二氏が登場登壇。試合を観戦していた堀井氏は、「すばらしい戦いに熱くなりました」と参加者たちを称えた。以下は堀井氏、安元氏、犬塚氏のコメント。

「本作はどんなモンスターも強くできるようにしようというコンセプトがあってたので、、決勝戦でおおなめくじが出てきたのはうれしかった」(堀井雄二氏)

「もっといろいろな霧を駆使した戦いになると予想していたが、そんなことはなく、参加者の頭の中で組まれたハイレベルな戦術がすごかった」(安元氏)

「いろいろなモンスターを使ってほしいと思っていたが、実際に参加者たちが多彩なモンスターを使っていてうれしかった。参加者たちの一手一手から熱意が伝わってきて、すばらしい試合だった」(犬塚氏)