コンサート“PIANO OPERA music from FINAL FANTASY”リポート! CD新作の制作や“Distant Worlds”日本公演が発表

2012年8月11日、東京・銀座のヤマハホールにて、ピアノコンサート“PIANO OPERA music from FINAL FANTASY”東京公演が開催。作曲家の植松伸夫氏とピアニストの中山博之氏が出演した。

●ピアノで奏でられる『FF』の名曲群

 2012年8月11日、東京・銀座のヤマハホールにて、スクウェア・エニックス主催のピアノコンサート“PIANO OPERA music from FINAL FANTASY”東京公演が行われた(大阪公演は2012年8月3日開催)。ここでは、昼公演の模様をお届けする。

 『ファイナルファンタジー』(以下『FF』)シリーズ初のピアノソロコンサートとなる本公演。シリーズの名曲をピアノで甦らせたアレンジCD「PIANO OPERA FINAL FANTASY I/II/III」、「PIANO OPERA FINAL FANTASY IV/V/VI」の楽曲を、CDのアレンジ・演奏を担当したピアニストの中山博之氏(通称:ショパン氏)が披露した。また、『FF』音楽の父・植松伸夫氏も登壇した。


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▲開演前のふたり。物販スペースで販売されるピアノスコアにサインを入れている。

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▲会場には多くの『FF』ファンが訪れた。

▲「PIANO OPERA」シリーズのジャケット写真に使われているクリスタルも展示されていた。

 コンサートは、始まりを飾るにふさわしい曲、「プレリュード~オープニング・テーマ」(『ファイナルファンタジー』)からスタート。美しいピアノの旋律が、観客を『FF』の世界へと誘っていく。

 続いて披露されたのは、『FFI』から『FFIII』の街の曲からなる「街メドレー」と、戦闘曲からなる「バトルメドレー」、そして「反乱軍のテーマ」。「バトルメドレー」を弾き終えた中山氏は、「経験値が超増えました。めっちゃボス倒したし。ギルはスクウェア・エニックスに交渉してもらおう……(笑)」と言って会場を盛り上げた。


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 ここで、植松氏と中山氏のトークコーナーがスタート。植松氏が用意した、トーク内容のテーマを書いた紙を、中山氏が引いて語るという形式がとられた。ここでは、語られたテーマの一部を紹介。


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■大阪楽譜飛び事件
2012年8月3日に行われた大阪公演。会場のエアコンが効きすぎたため、エアコンが送る風で、演奏中にピアノの楽譜が飛んでしまうというハプニングが起こったという。中山氏は「そんなこと言って、またここでも飛んじゃったらどうするんですか……」と弱々しくコメントした。

■「PIANO OPERA」の中で今回もっとも難しい曲は?
中山氏は、先ほど弾き終えたばかりの「バトルメドレー」と即答。植松氏は、「ショパンは、弾くことを想定して作っていない原曲をバカ正直にアレンジしちゃうから……」とコメント。かなり難しい譜面にしてしまったようだが、その難しさを感じさせない中山氏の演奏は、さすがのひと言。

■銀座
植松氏は、旧スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が銀座にあったことを語り、「でも家賃が高くて、御徒町に引っ越して。会社も傾いて、解散の危機を迎えたんだけど、坂口さん(坂口博信氏)が「あと1本作りたい」というので、『FF』ができた。つまり、銀座の家賃が高かったおかげで『FF』ができたんです(笑)」と、『FF』開発秘話(!?)を披露した。

 トークコーナーの最後に、植松氏が「「PIANO OPERA」の曲の中で、聴きたい曲をリクエストしてください。ショパンが弾きます」と提案。しかし、来場者が何を言っても植松氏が「え、『FFIV』の「愛のテーマ」?」と聞き返してしまうため、けっきょくは「愛のテーマ」を弾くことに。中山氏は来場者……もとい、植松氏のリクエストに応え、「愛のテーマ」を演奏し、会場を沸かせた。

 続いて、中山氏は「仲間を求めて」(『ファイナルファンタジーVI』)、「離愁」(『ファイナルファンタジーV』)、「幻獣を守れ!」(『ファイナルファンタジーVI』)を演奏。そして、「また戦わなくちゃいけないんですかね?」と言いながら、「最後の死闘」(『ファイナルファンタジーIII』)を披露し、第一部は終了した。


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 休憩の後にスタートした第二部は“怒涛”のひと言。「魔導士ケフカ」(『ファイナルファンタジーVI』)、「果てしなき大海原」(『ファイナルファンタジーIII』)の後、15分にも及ぶ超大作「妖星乱舞」(『ファイナルファンタジーVI』)、そして数々の名曲の中でもとくに高い人気を誇る「ビッグブリッヂの死闘」(『ファイナルファンタジーV』)が披露され、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。


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▲また、パンフレットによれば、崎元仁氏が完全監修するCD「ピアノ・コレクションズ ファイナルファンタジーXII」の制作も決定したとのことだ。期待が高まる!

 この拍手に応え、一度退場した植松氏と中山氏が再び登場。ここで植松氏は、「PIANO OPERA FINAL FANTASY VII/VIII/IX」の企画が動き出したことを発表! 会場からは多くの喜びの声が上がった。さらに、『FF』シリーズ25周年を記念し、『FF』のオーケストラコンサート“Distant Worlds music from FINAL FANTASY THE CELEBRATION”が、2012年12月に東京・大阪で開催されることも明らかになった。


 そして最後に、「はるかなる故郷」(『ファイナルファンタジーV』)が演奏され、昼公演は幕を閉じた。

<セットリスト>
第一部
1.プレリュード~オープニング・テーマ(『ファイナルファンタジー』)

2.街メドレー(下記がメドレー演奏曲)
街(『ファイナルファンタジー』)
街(『ファイナルファンタジーII』)
故郷の街ウル(『ファイナルファンタジーIII』)

3.バトルメドレー(下記がメドレー演奏曲)
戦闘シーン(『ファイナルファンタジー』)
戦闘シーンI(『ファイナルファンタジーII』)
戦闘シーンII(『ファイナルファンタジーII』)
バトル1(『ファイナルファンタジーIII』)
バトル2(『ファイナルファンタジーIII』)

4.反乱軍のテーマ(『ファイナルファンタジーII』)

5.仲間を求めて(『ファイナルファンタジーVI』)

6.離愁(『ファイナルファンタジーV』)

7.幻獣を守れ!(『ファイナルファンタジーVI』)

8.最後の死闘(『ファイナルファンタジーIII』)

第二部
1.魔導士ケフカ(『ファイナルファンタジーVI』)

2.果てしなき大海原(『ファイナルファンタジーIII』)

3.妖星乱舞(『ファイナルファンタジーVI』)

4.ビッグブリッヂの死闘(『ファイナルファンタジーV』)

アンコール
1.はるかなる故郷(『ファイナルファンタジーV』)


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