次回アップデート情報も発表
2012年8月4日、東京・秋葉原のUDXシアターにて、アラリオが運営しているPC用オンラインFPS(一人称視点のシューティング)『クロスファイア』の公式大会“CrossFire CHAMPIONSHIP 2012 Season3”が開催された。
『クロスファイア』の大会は独自のシステムを採用している。まずは予選・本選・決勝トーナメントを行い、トーナメントの勝者を決める。そのトーナメント勝者が、前シーズンのチャンピオンにチャレンジマッチを行い、勝利したほうがそのシーズンのチャンピオンになるというものだ。シーズンチャンピオンには、賞金30万円が贈られる。
今回、ベスト4に進出したクランは“ばきゅ~ん東”、“HollowMellow”、“GeistGaming”、“Infinity”の4クラン。Hollow MellowはSeason1のチャンピオンで、ばきゅ~ん東、Infinityは前回の決勝トーナメントに進出したクランだ。GeistGamingは前回の決勝トーナメントには参加していないものの、実績のあるメンバーが揃っているクランとのこと。この4クランの中で、トーナメントに優勝したクランが、Season2のチャンピオンクランsplineに挑戦できる。
では、本大会で行われた各試合の模様をお届けしよう。
■準決勝第1試合
ばきゅ~ん東 対 HollowMellow
準決勝のマップはPort。多彩な守りかたができるマップなので、守り側に優位とされている。先に守り側からスタートしたHollow Mellowは、第1ラウンドで1対4という不利な状況に持ち込まれるも、Qwake選手が冷静に対処し逆転勝利。そこからは勢いにのり、4ラウンドを先取。ばきゅ~ん東は第5ラウンドで一矢報いるも、HollowMellowの勢いは止まらず、合計ラウンド数7-1でHollowMellowが決勝進出を決めた。
■準決勝第2試合
GeistGaming 対 Infinity
不利とされる攻め側からスタートしたInfinityが、Albion選手を軸とするかなりアグレッシブな動きで4ラウンドを先取。オフライン大会に慣れていないこともあるのか、GeistGamingは守りきれず苦戦を強いられるが、第5ラウンドでzero-選手が1対1を制し、続く第6ラウンドも勝利。しかしInfinityは焦ることなく第7ラウンドを取り、攻守交代。後半戦は互いのチームがよい連携を見せ、交互にラウンドを取っていくが、最後にNeztherが3人抜きのファインプレーを見せ、合計ラウンド数8-5でInfinityが勝利した。
■決勝
HollowMellow 対 Infinity
なんとクランリーダーが同じ中学校出身という、縁深いクランの対決。決勝戦のマップはMexico。基本的には守りが有利とされるマップだが、投げものが各所で有効なため攻め側も戦略しだいで優勢になれる。前半戦はHollowMellowが守り側、Infinityが攻め側でスタート。前半戦はHollowMellow側が連携を見せ、5-1と大差をつけ終了。後半戦、Infinityもすばらしい個人技を見せるが、HollowMellowの快進撃は止まらない。ひとりが敵に姿を見せて注意をひきつけた隙にもうひとりが攻撃するなどの連携プレイで確実にラウンドをものにし、合計ラウンド数7-2でチャンピオン決定戦に駒を進めた。
■アップデート情報
いざチャンピオン決定戦! ……の前に、『クロスファイア』のSeason4大会情報と、アップデート情報が公開。
e-Sportsの世界大会World Cyber Games(WCG)2012の公式種目に選ばれた『クロスファイア』。Season4のチャンピオンクランが、日本代表としてこのWCGに出場できる。
また、2012年4月に実装されたUNDEAD Modeに、新マップ“VENEZIA”と“VALKYRIE LAB”が実装されることや、新武器が多数登場することも明らかになった。
■チャンピオン決定戦
HollowMellow 対 spline
Season1チャンピオンのHollowMellow、Season2チャンピオンのSplineの因縁の対決。チャンピオン決定戦では、3マップ中2マップを先取したほうが勝利となる。第1マップはBlack Widow、第2マップはAnkara、第3マップはCeyhanで、いずれもHollowMellowが守り側、splineが攻め側からのスタートとなった。
第1マップBlack Widowは広すぎて守るのがたいへんなため、攻め、とくにスナイパーが強いといわれるマップ。しかし攻守を決めるジャンケンに勝利したHollowMellowはみずから守りを選んだ。HollowMellowは、相手を引き入れて一騎につぶす作戦でラウンドを取る。一方のsplineもプレッシャーに負けずラウンドを取り返すが、前半戦は5-2でHollowMellowがリード。後半も熱い展開が続くが、準決勝からの流れに乗っているHollowMellowが合計ラウンド数8-5で第1マップにて勝利を収めた。
続く第2マップAnkaraも、広いためスナイパーが有利とされるマップ。スナイパーたちの静かだが熱い立ち回りに会場中が息を飲んだ。前半戦は5-1でHollowMellowが勝利し、そのまま後半戦でも3ラウンドを取り、圧倒的な勢いで優勝を決めた。
HollowMellowには優勝トロフィーと賞金30万円、その他副賞が贈られ、2位~4位のクランにもそれぞれ入賞賞品がプレゼントされた。また、MVPにはHollowMellowのNoriseN選手が選ばれた。
次回、Season4のエントリーは2012年8月29日からスタート。つぎはどんなスーパープレイが見られるのか、そしてWCGに出場するのはどのクランになるのか、期待したい。