ファンとの交流に「みんな大好き!!!!!」(下田)
2012年7月7日(土)、東京・秋葉原のソフマップ☆アキバ1号店にて、声優の下田麻美の1stシングル『awake/もう一度』発売記念イベントが開催された。同イベントでは、下田によるトーク&ライブが実施され、多くのファンと距離の近い会場でいっしょに過ごす時間を楽しんだ。
「皆さーん、こんばんわー!」と元気いっぱいに登場した下田。今回のイベントの整理券は配布当日にすべてなくなってしまうという大盛況ぶりだったそうで、その喜びをイベントが始まると同時に爆発させ、終始高いテンションでトークを展開。『awake/もう一度』が自身にとっては初めてのシングルになるという話題では、「嘘でしょーっていうね(笑)」と笑顔で応える。下田は2009年に鏡音リン・レンのカバーアルバム『Prism』をリリースしており、さらに2010年にはミニアルバム『DREAM』をリリース。2枚のアルバムを経て、シングルのリリースに至るという異色の経歴の持ち主だ。このことについて「不思議。世の中、こうじゃなきゃいけないっていうことはないんですね」とコメントした。
また、『awake』という曲については、「すごく体力勝負な曲です。収録が終わったあとにヘトヘトに疲れました(笑)」としながらも、「ゲームの世界観にぴったりな、駆け抜けるような戦いの曲」と楽曲を紹介。ジャケット写真の撮影用の衣装を用意する際には、「“ふだん着ているような服を買ってきて”と予算をどーんといただいたので、さっそくセシル(マクビー)に行って。じつは私、セシルのお店にスタイリストさんと言っても過言ではない店員さんがいるんです。同じアサミさんって言うんですけど(笑)」と衣装を自分で購入してきた際のエピソードを披露。さらに、ジャケットの衣装を着てイベントに出演しようと思っていたところ、撮影後に激やせしたため、ショートパンツがストンと落ちてしまうほどぶかぶかになっており、着ることができなかったと体型の変化についても赤裸々に語り、会場を盛り上げた。
一方の『もう一度』という曲については、作詞を下田自身が担当しているのだが、なんと歌録り当日の朝の時点でまだ完成していなかったとのこと。「なんでこんなに書けなかったのか、いまだによくわからないんですけれど、すごくプレッシャーがあったんだと思います」と初のシングルCDであり、自身でセルフプロデュースをするCDであることで、無意識にプレッシャーを感じていたのではないか、と当時を振り返った。また、『awake』と『もう一度』を初めてイベントで披露した際に、ファンからTwitterで感想をたくさんもらえたということで「1回だけだけど、みんなの心にちゃんと届いたんだなって。あくまで自分好みの曲を作ったので、自分は好きだけど、みんなが好きかはわからないじゃないですか。自分の好きを共有できるか不安だったんですけれど、ちゃんと共有できてうれしかったです」と手応えを語った。そして、今後も作詞やセルフプロデュースをしたいかどうかを聞かれた下田は、満面の笑みで「やりたいですね! 希望に満ちた曲や甘い感じの曲も書いてみたいです。みんながコールを入れやすい曲とかやりたいですねー」と答えていた。
ライブコーナーでは、『awake』と『もう一度』の2曲を披露。「(CDが)発売されてから歌うのは初めて」という下田。「みんなが歌詞を覚えてきてくれていたとしたら、間違えたらバレちゃうよね。目をつぶってねー(笑)」とファンに語りかけながら、まずは『awake』を熱唱。黄色いサイリュームが光り輝く会場で、楽しそうに全力で同曲を歌い上げる下田。その盛り上がりにテンションが一気に跳ね上がり「大好き! ありがとう!! 拳を上げていっしょに盛り上がるよ! いくよー!」と本人もノリノリで、歌い終えたあとには「いま温度が5度は上がったよね(笑)」と会場の熱気を肌で感じた様子。さらにミディアムバラードの『もう一度』では、先ほどとは表情が一変。切なそうに気持ちを込めて歌い上げると、ファンもその歌声に聴き入っていた。2曲を歌い終えた下田は、「たくさんのファンの方が支えてくださっていることはわかっていたんですけれど、こんなに想いがあるんですね。うれしいです。みんなが大好き!!!! ホントにうれしいです。幸せです」と、リアルな、生の感情を飾ることなくファンに伝える。そして「CDが発売されるまでは私だけのものだったのが、いまは私とみんなのものになっているんだなってすごく感じました。曲は、人に聴いてもらってこそ力を発揮できるので、トークだけでももちろん楽しいイベントになるのですが、トークだけではこんな感動は得られなかったと思います」と多くのファンに向けて歌が届けられたことを喜んだ。
イベントはサイン&コメント入りのポスターが当たるジャンケン大会に移行。3回のジャンケンで会場のファンを全滅させてしまうという豪腕を見せつけた下田は「みんな、弱ぁ~(笑)」と言いながらも楽しそうにその後のジャンケンも行い、ファンとの交流を深める。「絶対楽しくなるだろうなとは思っていたんですけれど、本当に楽しくて。女性の方も積極的に参加してくださって、すごくうれしかったです。今日がこれから続くイベントの初日。まだたくさんの感動が待っているのかと思うと、発売記念イベントが終わったころには私は消えているんじゃないかなって(笑)。イベントに来てくださった方が楽しんで帰ってもらえるとうれしいと思っていたので、それが叶っていればと思います!」とファンにひと言。さらに、今後の予定として「イベントの多い夏となっていて、みんなも追いかけるのがたいへんだと思うけど、私からひと言。“がんばれ”(笑)」とファンにエール(?)を送るひと幕も。そして、本当にイベントもラストということで、ファンに向けてひと言メッセージを求められると「愛してるよ!」と全力でコメント。会場からは「俺も!」、「愛してるよ!」という言葉が飛び交い、中には“俺も”と書かれたタオルを下田に向けて掲げるファンの姿も。最初から最後まで、ファンといっしょに楽しんだ発売記念イベント。下田は名残惜しそうに会場のステージを後にした。
■awake/もう一度
発売日:2012年6月27日発売
価格:1260円[税込]
【収録内容】
01. awake
作詞:大西真弓 作曲:SEGA AM2 SOUND
02. もう一度
作詞:下田麻美 作曲:滝澤俊輔
03. awake(Instrumental)
04. もう一度(Instrumental)