須田剛一氏、志倉千代丸氏が登場したステージイベント

 2012年6月17日に東京・ベルサール秋葉原で開催されたイベント“Xbox360 感謝 IN AKIBA ~ハマるアクションゲーム生活!この夏、行こうゲームの新境地。~”。もはや恒例となりつつある本イベントでは、発売前のXbox 360のソフトが自由に試遊できたり、ステージイベントが楽しめるという催し。

 今回は、『重鉄騎』や『ロボティスク・ノーツ』、『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』、『マックスアナーキー』、『ウィッチャー2』といった発売間近、もしくはこの夏発売されるソフトのほか、発売されたばかりの『ロリポップチェーンソー』の試遊台も出展。会場ステージでは、『ロリポップチェーンソー』、『ロボティクス・ノーツ』、『重鉄騎』のステージイベントが実施された。

 本稿では、会場の様子と前半ステージ『ロリポップチェーンソー』と『ロボティクス・ノーツ』のトークイベントの模様をお伝えしよう。

『ロリポップチェーンソー』と『ロボティクス・ノーツ』のステージイベントの模様をリポート【Xbox 360 感謝祭その1】_03
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▲熱心なファンが開場前から列を作った。右写真は、来場者にプレゼントされた『Kinect スター・ウォーズ』のTシャツ。
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▲『ウィッチャー2』が出展。試遊バージョンでは、守りを固める城に攻め入るシークエンスが楽しめた。剣を振り、印(魔法のようなもの)を駆使するアクション性の高いダークファンタジーのRPGだ。
▲『ロボティクス・ノーツ』は物語冒頭からのプレイが楽しめた。
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▲発売間近の『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』や発売されたばかりの『ロリポップチェーンソー』も出展。
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▲こちらも発売間近の『重鉄騎』。大型モニターの回りもゲームの雰囲気に併せた飾り付けが施され、凝った試遊台になっていた。
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▲試遊するとキレイなオネーさんからうれしいプレゼントも。

 トークイベントの前に、『ロリポップチェーンソー』の魅力を伝えるべく、2012年5月12日から開始されていた“全国体験キャラバン”の最終日という位置づけでもあるこの日、同作のプレミアムグッズが当たるプレゼント抽選会も実施された。抽選では、写すと(顔認識システムにより)顔がゾンビになるという特別なギミック(ゾンビサーチ・カオダシステム)を施したカメラを使用。ゾンビの中にランダムで“当たりゾンビ”が仕込まれており、そのゾンビになった人にグッズがプレゼントされた。

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▲トークイベントに先駆けて、『ロリポップチェーンソー』のクリエイティブディレクターであるグラスホッパー・マニュファクチュアの須田剛一氏と、日本版イメージガールを務める川本まゆが登場し、プレゼント大会を盛り上げた。

「『ロリポップチェーンソー』の反響に手応えを感じまくりです」(須田)

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▲本ステージは、ニコ生で放送中の『ゲームのじかん』の出張版というが形で行われ、同番組でおなじみの渡辺浩弐氏とかよぽりすさん、渚さんの3人が聞き手として参加。

 続いて行われたステージイベントの一発目は、『ロリポップチェーンソー』。本作の紹介映像がお披露目されたのち、クリエイティブディレクターであるグラスホッパー・マニュファクチュアの須田剛一氏と、日本版イメージガールを務める川本まゆが壇上に上がった。2012年6月14日に発売されて数日経ったばかりだが、発売後の反響を聞かれた須田氏は「北米や欧州、アジアでも発売されましたが、反響はありまくりです! 南米や南アフリカではこれから発売なんですが、楽しみです」と、セールスの好調さを伺わせた。一方の川本は、「激しい映像にまだ慣れない(笑)」とのことだが、キラキラしたエフェクトはお気に入りの様子。ここで、改めて本作の特徴を紹介すべく、『ロリポップチェーンソー』の世界一の腕前を誇るとされるグラスホッパー・マニファクチュアの結城名人(結城昌弘氏)が加わり、本作をデモプレイ。披露したのは、最初の難関というステージ1の後半で、爆弾が仕掛けられたケーキに群がる複数のゾンビを倒していくというシチュエーションからスタート。ゾンビに爆弾を数回爆発させられたらゲームオーバーとなるが、ゾンビの正面に位置取り、パワーアタックなどノックバックさせ、ゾンビを爆弾から遠ざけることがコツだという。続いて最初のボス、ゼット戦へと進み、巧みに攻撃を避けながら、QTEを駆使して華麗に撃破。「すでにクリアーした方もいると思いますが、ランキングモードでハイスコアに挑戦していただき、何周でも楽しんでいただければと思います」(結城)。

 結城名人の華麗なプレイで、『ロリポップチェーンソー』の魅力がアピールされたのち、須田氏と川本さんからひと言ずつメッセージが述べられ、トークイベントは終了した。

「まだ遊んでない方もいらっしゃると思いますが、ぜひたくさんの人に遊んでいただければと思います。よろしくお願いします」(川本)

「無事に発売できて、今日のイベントにも参加できて、いい形で盛り上がっていると実感しています。本作は“ハッピーゾンビエンターテインメント”というジャンルなんですけど、アクションゲームやゾンビ、ホラーが苦手な人でも楽しめると思いますので、遊んでみてください」(須田)

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▲極真空手の選手権で世界一にもなったことがあるという川本まゆ。露出多めの衣装が鍛えたボディーをよりいっそう際立たせていた。

「『ロボティクス・ノーツ』はキャラクターとプレイヤーの距離感を一歩進めた作品」(志倉)

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 『ロリポップチェーンソー』に続いて行われたのは『ロボティクス・ノーツ』のステージ。ゲストとして『ロボティクス・ノーツ』の企画・原作を担当したMAGES.代表取締役の志倉千代丸氏が参加した。志倉氏はみずからXbox 360のコントローラを握り、物語冒頭から本作の魅力を解説。『ロボティクス・ノーツ』はゲーム内に登場するタッチパッドデバイス“ポケコン”を駆使して、登場人物とコミュニケーションを取ったり、情報を得るなどすることで、物語が物語が進行・分岐していくというのが特徴だ。このシステムについて志倉氏は、「通常のアドベンチャーゲームでは、プレイヤーだけに見える矢印などが表示されますが、登場キャラクターが使っている“ポケコン”を通じて、プレイヤーが介入することで、よりキャラクターに感情移入できたり、ゲームに没入できると思います」とその狙いを述べた。また、「ただ、分岐のポイントがわかりづらいかもしれません。でもこれは実際の人生でも同じですよね」(志倉)
 続いて、主人公の八汐海翔から瀬乃宮あき穂へと視点が変わるシーンでは、「視点が変わることで、プレイヤーと登場人物が持つ情報にズレが生じますが、これは本作のギミックのひとつです」と解説。これがその後のプレイヤーの感情にどう訴える効果があるのか気になるところだ。トークイベントの残り時間もわずかとなったところで、デモプレイを終えた志倉氏は、本作について「これまでのアドベンチャーゲームのキャラクターとプレイヤーの距離感を縮めたいというのがありました。“ポケコン”でプレイヤーが調べたことは、キャラクターたちも知っていることになります。そういったことから、いままでにないキャラクターとの距離感や没入感を感じてもらえたら」と述べ、トークを締めくくった。

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 『ロボティクス・ノーツ』については、現在、PHASE1を丸々プレイすることができる体験版が配信中。「PHASE1は、舞台となる種子島の清々しい自然やほのぼのした雰囲気を味わってもうらう、という意図であまりイベントは起きませんが(笑)、PHASE3になるころには、物語展開上、そういったシーンはあまりなく、かなりキツいシーンもあります」(志倉)とのこと。どんな物語がプレイヤーを待つのか、2012年6月28日の発売日を楽しみに待ちたいところだ。