キワモノ女の子が戦う海外産格闘ゲーム『Skullgirls』インプレッション

海外のスタジオReverge Labsが開発を続けてきた2D格闘ゲーム『Skullgirls』が、ついにリリース。ちょっと濃いめながら日本人受けしそうなグラフィックのこの作品、仕上がりはいかに?

●海外産としては珍しい2Dグラフィックの格闘ゲーム!

 以前より開発がアナウンスされていた2D格闘ゲーム『Skullgirls』が、2012年4月に海外でリリースされた。完全新作のダウンロードゲームで、Xbox LIVEアーケードおよびPlaystation Networkで配信中だ(※日本での配信は未定)。

 本作を開発するのは海外のスタジオReverge Labs。海外産格闘ゲームといえば真っ先に思い浮かぶのが『Mortal Kombat』シリーズだが、本作は海外作品としては珍しい2Dのアニメ映像。加えて絵柄がそこまでどぎつくないため、日本のコアな格ゲーファンから期待されていたのだ。


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▲海外制作ながら、かなり日本側に歩み寄ったグラフィックが特徴。にじみ出る濃さは否定できないが、まあ許容範囲だよね?

●人間離れした能力を持つ8人の美女(?)が集結!

 本作のプレイヤーキャラクターは総勢8名。全員が女性で、寄生生物が髪の毛に取り付いたフィリア、ある宝石を飲み込んだため不老不死となったMs.フォーチュンなど、一癖も二癖もある人物ばかりだ。ほぼ全員が魔物っぽいというか、超人的な能力を持っているため、人間離れした大迫力のバトルが展開される。

 ひとりひとりくわしく紹介しようかなー、とか思っていたのだが、なぜか公式サイトに日本語のページが存在し、キャラクターについても詳細な解説が記載されているので、興味を持たれたらそちらを参照してほしい。

 本作の魅力のひとつが、ジャパニメーションに影響を受けましたといわんばかりのキャラクターデザインと世界観だろう。ちょっと濃くてクセが強いアニメ絵ではあるが、「これならなんとか!」と受け入れられる人も多いのではなかろうか。さりげなくパンチラしたり、キャラクターが頬を染めたりと、お色気方面での頑張りも垣間見られる。


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▲生体力学兵器を持ったピーコック。銃やらラジコンやらで攻撃する。お相手はキャノピー王国の王女、パラソール。

▲そんな騒ぎ立てるほどでもありませんが、格ゲーにはおなじみのお色気要素もほのかにあります。

●いわゆるカプコン系を踏襲したゲームシステム

 続いてゲームシステムを紹介していこう。操作形態は左スティックで移動、攻撃は弱~強パンチと弱~強キックの6ボタンで、いわゆるカプコン系格闘ゲームと同一だ。本作のポイントは、使用キャラクターを1~3人まで自由に選べること。ふたり以上を選択した場合はタッグバトルとなり、待機中のキャラクターと交代したり、アシスト攻撃を行うことができる。ひとり対3人という変則バトルも可能で、体力や攻撃力、マッチ数は人数に応じて適時調整されるという仕組みだ。

 それ以外のシステムは、投げ抜けやコマンド投げ、小~大の順で通常攻撃を連続でくり出せるもの(いわゆるチェーンコンボ)、打ち上げ技からの空中コンボ(いわゆるエリアルレイヴ)、超必殺技など、昨今の格闘ゲームで一般的なものはほとんど搭載されている。


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▲ストーリーモード以外では、使用キャラクターを3人まで自由に選択可能。その場合はアシストの形式も選択する。

▲いわゆる超必殺技も。多段技だけでなく、投げ系の超必殺技も存在する。さあレバーを回すんだ!

 ゲーム展開はかなりスピーディ。空中2段ジャンプや空中ダッシュもあるため、『ストリートファイター』シリーズのようにジリジリと地上戦の駆け引きを楽しむよりかは、空中攻撃を多用するタイプのバトル。『ヴァンパイア』シリーズに近い感覚でプレイできるため、長らく新作が出ていない同シリーズのファンは、一度試してみる価値はあるだろう。


●ひとりで遊ぶのは寂しいので、格ゲー好きの友達といっしょにどうぞ

 ゲームモードも非常に豊富だ。各キャラクターごとの物語が楽しめるストーリーモード、登場する相手を倒していくアーケードモードに加えて、オンライン・オフラインでの対戦モードもバッチリ。本作はGGPOを導入しているため、オンラインでも快適な対戦が楽しめるのは特筆だ。ちなみにGGPOとはオンライン対戦を快適にするシステムソフトウェアのことで、昨今ではカプコンのダウンロード作品『ストリートファイター3 3rd Strike Online Edition -Fight for the Future-』で採用されたことが記憶に新しい。

 また本作のセオリーを実践形式で学べるチュートリアルモードも搭載。指定された連続技を成功させるだけでなく、“パンチで固めてから投げる”や“通常攻撃をヒット確認して成功したらコンボを続ける”など、より実用的な内容が多かったのが印象的だ。


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▲ストーリーモードではイラストと文章で物語が表現される。なかなか多彩なイラストは一見の価値あり。

▲本作のセオリーを覚えられるチュートリアルモードも。ヒット確認からの連続技など、実戦で使える内容のものが多い。

 日本ではイロモノとして見られがちな海外産格闘ゲームながら、内容はしっかりと作られており、格闘ゲームが好きならば長時間楽しめるであろう。残念な部分は、新規タイトルのため人によっては登場キャラクターが少ないと感じることだろうか。またロード時間も少々長めなので、このあたりは次回作での改善を期待したい。

 取り立てて目新しい要素がないため、斬新さには少々かけるが、そのぶん入り込みやすいのも事実。ただし格闘ゲームは対戦相手がいてナンボのゲームジャンルであるため、できればフレンドを誘って一緒に遊びたいね! そうそう、記事ではお伝えできないが、本作のサウンドを手がけたのは『悪魔城ドラキュラ』シリーズなどを担当した山根ミチル氏。ゲームミュージックファンも、ぜひ注目してもらいたい。


著者紹介 喫茶板東
ファミ通Xbox 360で海外ゲームマニアックス、実績解除愛好会などを担当するフリーライター。学生時代はゲーセンに入り浸って『バーチャ2』やら『ストIII』に明け暮れたもんです。最近はもっぱらネット対戦だけどね!