オブジェクトを破壊することで新たなポイントからの銃撃も可能に
エレクトロニック・アーツは、2012年4月19日と20日(現地時間)、イギリスのロンドンにてプレスを対象に、今後、同社が発売する新作のプレゼンテーションや実機デモなどを行う“EA EU SHOWCASE 2012”を開催した。
ここでは、日本でも2012年6月に配信(配信価格はプレイステーション3、PC版が1500円[税込]、Xbox 360版は1200MSP)が決定した『バトルフィールド3』のダウンロードコンテンツ“Close Quarters”を紹介しよう。
“Close Quarters”は歩兵戦をフィーチャーしたマルチプレイ用のマップを4つ収録し、新武器は10個、ドッグタグは5つ、アサインメントは10追加されている。
【新武器】
AUGアサルトライフル
SCARアサルトライフル
ACW-Rカービン
MTAR-21カービン
M417スナイパーライフル
JNG-90スナイパーライフル
L86LSWマシンガン
LSATマシンガン
M5Kタクティカルマシンピストル
SPAS-12ショットガン
“Close Quarters”に収録される4つのマップのうち、“ZIBA TOWER”はすでに公開されているが、本イベントでは“Donya Fortress”というマップが公開(下画像&動画参照)され、プレイアブルバージョンも出展。記者もさっそくプレイしてみたのだが、まず、インパクトがあったのは、“HD DESTRUCTION”と名付けられた破壊演出。銃弾が室内の壁や机、花瓶やオブジェなどにヒットするとそれらが破壊され、破片が舞う。破片の中を疾走しながら銃を撃ちまくると、映画の主人公になった気分で、「まさに戦場!」といった臨場感も感じることができる。壁やオブジェクトは粉々になるまで破壊できるので、戦闘を開始してから終わったときには、同じマップとは思えないほどだ。
“Donya Fortress”のマップはリゾートホテル風な吹き抜け構造の建物で、Fortress(要塞などの意味)と名付けられたことも頷ける地下フロアも存在。遮蔽物も多く、さまざまな戦略が試せそう。
本DLCは4マップとも、最大16人による8対8のマルチプレイ対戦が楽しめる。室内での近接戦闘に特化したマップは高低差もあり、ある意味迷路のような作り。敵とバッタリ遭遇することも多く、終始ハラハラドキドキのドンパチが堪能できるので、歩兵戦好きの人にはぜひプレイしてもらいたいコンテンツだ。
最後に、本作のエグゼクティブプロデューサーを務めるPatrick Bachのミニインタビューをお届けしよう。
――今回のDLC三部作のコンセプトを教えてください。
Patrick 『バトルフィールド3』は歩兵戦もあるし、ビークルに乗った戦闘もあるといったように多様性が特長のひとつだ。今後のDLCも第1弾の“Close Quarters”で歩兵戦、第2弾の“Armored Kill”でビークルに乗ったバトルをフィーチャーして、それぞれの特長ひとつひとつをもっと楽しめるようにしているんだ。“Close Quarters”は4つのマップが用意されていて、それぞれ高低差のある近接戦闘に特化したものになっているよ。
――接近戦用の武器は用意されている?
Patrick 狭い場所で効果を発揮できる拳銃などは用意しているよ。
――当然、新しい武器も?
Patrick 10種類くらい用意する予定で、それぞれ条件を満たすとアンロックされる仕組みだ。アンロックした武器は、『バトルフィールド3』本編でも使用できる。
――“ZIBA TOWER”と“Donya Fortress”が公開されましたが、残りふたつのマップもインドアでのバトルになるんですか?
Patrick そうだね。吹き抜けのエリアなど屋外の場所も少しはあるけど、基本的にインドアでの戦いになる。
――今回のDLCは、“HD DESTRUCTION”と名付けられた、オブジェクトなどがガンガン破壊できる技術も見どころのひとつだと思うのですが、これは戦術的にも利用できる要素だったりするんでしょうか?
Patrick RPGや戦車を使った際に有効だった、物陰に隠れた敵を物陰ごと吹き飛ばしたり、自分や味方が射撃するための穴を開けたりといった戦術が、ライフルを使った際にも使えるようになるんだ。破壊することで、撃てなかった方向から撃てるようになったり。
――3つのDLCでストーリー的な要素を持ったコンテンツはあるんですか?
Patrick 世界観はつながっているけど、バトルに特化したものになる予定だ。
――“Armored Kill”は予定通り開発は進んでますか? また、3つ目のDLC“End Game”はどんなものに?
Patrick Armored Killの開発は順調に進んでいるよ。“End Game”は冬に配信すること以外、申し訳ないけれど、まだ何も言えないんだ(笑)。ぜひ楽しみにしていてほしいね。