『ソウルキャリバーV』世界大会が開催 日本からの2選手を含む世界の強豪による対決の行方は?

アメリカ・ラスベガスで2012年4月11日(現地時間)より開催される、バンダイナムコゲームスのプライベートショウ“NAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012”に先だって、オープニングセレモニーを兼ねて『ソウルキャリバーV』世界大会が開催された。

●世界最高峰の闘いを制したのは……?

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 アメリカ・ラスベガスで2012年4月11日(現地時間)より開催される、バンダイナムコゲームスのプライベートショウ“NAMCO BANDAI Global Gamers Day 2012”に先だって、オープニングセレモニーを兼ねて『ソウルキャリバーV』世界大会が開催された。

 大会には、北米、欧州、日本の各地域で予選を勝ち抜いた代表選手が出場。アメリカから2名、ドミニカ共和国から1名、フランスから2名、イギリスから1名、日本から2名と、国際色豊かな8名による激戦がくり広げられた。


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▲最初に『ソウルキャリバーV』開発チームから、ディレクターの小田嶋大士氏(写真右)と、プランナーの宇藤慶彦氏(写真左)が登場。小田嶋ディレクターは、『ソウルキャリバー』を愛するファンたちに感謝の言葉を述べつつ、「いろいろな国から集まった最高のプレイヤーによる、最高のプレイを、僕自身も楽しみにしています」と、出場者にエールを送った。

▲会場には、各国から訪れたプレスのほかに、地元アメリカの『ソウルキャリバーV』コミュニティーの人たちも招待されており、とくにアメリカ代表選手の試合では大盛り上がり。お約束の「USA! USA!」コールが何度となく会場に轟いていた。

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▲日本代表のトイレ選手。予選と同様にツヴァイを使用し、“EXCELLENT”の逆転勝利を連発するなど、華麗なプレイを披露。アウェイの会場で“トイレ!”コールが起きるほどの魅せるプレイを展開したが、おしくも途中敗退となってしまった。

▲ピュラΩで戦った日本代表のSHK選手。こちらも残念ながら、大声援を背に受けたアメリカ代表・RTD選手の操るレイシャの前に惜敗する結果に。

 決勝のカードは、アメリカ予選を勝ち抜いたドミニカ共和国出身のOMEGADR選手と、フランス予選を勝ち抜いたAKIRE選手。3本先取すると優勝となる大一番で、一時は勝利寸前まで押し込んだAKIRE選手のミツルギだったが、最後は逆転でOMEGADR選手のナイトメアが勝利を収めた。


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▲小田嶋氏から、賞金1000ドルの目録を受け取るフランス代表のKEEV選手。彼は欧州では“ナイトメアマスター”として知られる、世界一のナイトメア使いとして有名な選手なのだそうだ。フランス代表は優勝はならなかったものの、ふたり揃って上位3位に入る強さを見せ、欧州のレベルの高さを証明した。

▲賞金2000ドルの目録を授与された準優勝のフランス代表・AKIRE選手。

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▲優勝賞金7000ドルの目録を受け取り、喜びを爆発させたアメリカ代表・OMEGADR選手。リアルファイトも相当な強さなのでは……? と思わせるムキムキの肉体とは裏腹に、相手のスタイルを試合中に分析し、巧みに対応する繊細な技で、見事栄冠を勝ち取った。

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 惜しくも敗退となった日本代表のふたり。トイレ選手(写真右)は、「相手は強かったです。自分の使うツヴァイは、あまり手の内が知られていなかったようなので、何とか最初を勝ち抜ければかなりいけそうだったのですが……残念です」とコメント。SHK選手(写真左)は、「実力不足でしたね。相手は大舞台慣れしているというか、“ここで取る”、“ここを通したら負けだ”というポイントをキッチリ決めてくる強さがありました。めっちゃ悔しいので、つぎの機会があったら絶対に勝ちます」とリベンジへの思いを強く語っていた。


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 最後に、小田嶋ディレクターと宇藤氏に改めてお話を伺った。小田嶋氏は、「上位3人については、誰が勝ってもおかしくないほど実力が折衷していましたね。ただ、KEEV選手はちょっと調子が悪かったのかな」と感想を語ってくれた。また、試合は逆転劇が相次ぐ好ゲームの連続となったが、これについては、「レベルの高い大会では、対応力のある人、引き出しの多い人が強いんです。この大会に出てきたようなトップの選手たちは、皆かなりの対応力を持っている人ばかり。でも相手に対応されたときに、どれだけ攻めかたの引き出しを持っているかで勝負が分かれるんです」と分析。さらに、崖っぷちまで追い込まれてから逆転優勝を達成したOMEGADR選手について、対応力の高さ、引き出しの多さに加えて、「あそこまで追い込まれたら、勢いに飲まれて負けてしまうものですが、1本ずつ冷静に取り返して、最後には完全に相手の攻めを読み切っていました。メンタルの強さが凄かったですね」と賞賛していた。

 アメリカ、フランスのレベルの高さについて、宇藤氏からは、「欧米にはゲームセンターがない分、家庭にテレビやゲーム機を複数台持ち込んで対戦台を作って、ホームパーティーのように対戦を楽しむ文化がありますね」(宇藤氏)と、日本との文化の違いが関係しているとの分析が語られた。一戦ずつ交代するゲームセンターの対戦文化と異なり、同じ相手と繰り返し戦い続けることが多い欧米のプレイヤーは、相手のスタイルを分析し、対応していくことに慣れている人が多い、というわけだ。とくに今回の大会では、決勝は3ラウンド先取&3セット先取、それ以外の試合も3ラウンド先取&2セット先取というルールで、長い戦いになったことも、欧米の選手に有利に働いた面があるのかもしれない。ただし日本でも、ネット対戦の一般化に伴って、コミュニティーの形成が盛んになってきている。今後は、互いに高め合っていくことで、さらに戦いがレベルアップしていくことになりそうだ。

 今後の展開について小田嶋氏は、「今日は僕も汗をかくほどアツく盛り上がりましたし、今後もこうした大会はどんどんやっていきたいですね。また、今回は大会の模様をネットで生中継しましたが、これもおもしろいという声がたくさん上がれば、継続してやっていきたいですね」とコメント。宇藤氏は、「今後は日本では闘劇、アメリカではEVOがありますので、そちらも盛り上げていきたいですね」と意欲を語っていた。


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▲小田嶋氏、宇藤氏のお話を聞いていたところに、突如、ご存じ『鉄拳』プロジェクトディレクターの原田勝弘氏が乱入! 大会を観戦していたという原田氏は、「ねぇタキは? 何でタキは出ないの?」と一方的にまくしたてた後、ふらりといずこかへ去っていった……。