植民地海兵隊が護衛するなか長蛇の列
ボストンで開催中のゲームファン向けイベント“PAX East”から、現地直送リポートをお届けする。
記念撮影も可能な黄色のパワーローダーに、パルスライフルやスマートガンで武装した植民地海兵隊たち。そう、Gearbox Softwareは、PAX EastでFPS『Aliens Colonial Marines』を出展していた。しかも、ハドリーズ・ホープのコロニー風の小屋でシングルプレイを見せ、その後マルチプレイを体験できるという2部構成。ブースには長蛇の列ができていた。
シングルプレイの解説を行ったのは、プロデューサーのBrian Burleson。デモはプレイヤーが宇宙船Sephora号でコールドスリープから覚めるところから始まる。これから『エイリアン2』で墜落したスラコ号へと向かい、調査と保護を行うのだ。
画面にはモーションセンサー以外の表示がなく、非常に緊張感あふれた雰囲気となっている。Burleson氏が語ったところによると、初代『エイリアン』のリドリー・スコット監督や、デザイナーのシド・ミードがプロジェクトに関わっているほか、脚本は『バトルスター・ギャラクティカ』のスタッフが手掛けているそうで、演出にはぬかりなしといったところか。
スラコ号では、エイリアンの繭や死んだ海兵隊員(内側から食い破られている)などを映画さながらに見ることができる。ほどなく生存している隊員を見つけたが、助けようとしているところを“lurker”と呼ばれるエイリアンが襲撃する……。
エイリアンとの戦いはとてもハイテンポで、数発で倒せるものの、ちょろちょろと動きまくるエイリアンを相手にしている内に自然とテンションが上がってくる。クライマックスとして用意されたハンガーでの戦いはさらに大群による襲撃となっていて、ここでは襲撃に備えるべくセントリーガンを設置することもできた。
このシーンの手前では、巨大エイリアンから全力で逃げ、閉まろうとしている扉に滑り込むという『アンチャーテッド』風のシーンもあった。グラフィックが優れており、ライティングやエイリアンのアニメーションも良かったが、いかにもPCのFPSな感じの雰囲気の戦闘で映画的な雰囲気が損なわれかけたところでバランス良く入ってきたのが良かったね。
本作への期待値がありえないほど高いこともあって、本作には4人Co-op(協力プレイ)モードもある。最高のシングルプレイと比較してキャンペーンCo-opの方が優れているということは余りないことをボクらは知っているけども、『エイリアン』ファンの友達とお互いに海兵隊になってエイリアンの大群と戦うというのは楽しいだろう。それにマルチプレイ対戦もちゃんとある。
シングルプレイのデモルームを抜けると、Gearboxのスタッフが待ち構えており、エイリアン対海兵隊のデスマッチに叩き込まれた。これもまた緊張感があり、とても怖いFPS対戦が楽しめたよ。Gearboxのスタッフがエイリアンを使っていて、しかもボッコボコにされたんだけども、ほとんどのプレイヤーは試遊が終わってブースの外に出た後もアドレナリンが出たハイな状態で、もっとプレイしたがっていた。
ちなみに海兵隊はモーショントラッカーを使えるが、その間は銃を撃てない。銃はショットガン、パルスライフル、スマートガンの3種類が使用可能だった。エイリアンは三人称視点で、近接攻撃しかできない代わりにさまざまな特殊能力を使えるようだった。GearboxのスタッフはWarriorとLurkerの2種類のエイリアンを使っていたな。
具体的な発売日は明かされなかったけれども、ここアメリカではセガからXbox 360、プレイステーション3、PC、そしてWii Uで2012年秋に発売予定だ。(取材・文・写真:ジェイソン・ブルックス、翻訳・構成:編集部)