プレオープンイベントに潜入!

 2011年に東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催された、“誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展”。大好評のうちに幕を閉じたこの展覧会が、長崎の巨大リゾート・ハウステンボスで、“ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”として装いも新たに開催! 今回は、初公開となる鳥山明氏のキャラクター原画やすぎやまこういち氏の楽譜が追加で展示されており、さらにハウステンボス自体を『ドラゴンクエスト』の世界に見立てたイベントも開催されるということで、徹底的に取材してきましたよ!

 開催初日である2012年3月17日の前日に行われた、メディア向けのプレオープンイベント。そこに、取材班も潜り込んできました。取材当日はあいにくの雨模様となりましたが、古きよきヨーロッパを再現したというレンガ造りの街並みもイイ感じです。

 “ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”の展覧会会場は、ハウステンボス内の最奥に位置するパレス ハウステンボスになるのですが、ハウステンボスは端から端まで約2キロくらいあるほど広大なので、場内を周回しているバスかレンタサイクルを利用することをおすすめ。これからの季節は、場内を散策しながらゆっくりと会場に向かうのもいいですよ。

話題の展覧会が西日本で開催! “ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”体験リポート_01
話題の展覧会が西日本で開催! “ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”体験リポート_02
▲入り口には“ドラゴンクエスト展”の看板が。気分も盛り上がります。
▲会場のエントランスではスライムがお出迎え!

豪華な会場でゆったりと楽しむ!

 オランダの王宮を再現したという会場の美しさに目をみはりながら、さっそく展覧会に潜入しました。とにかく会場が広い! 会場の1階から3階までをフルに使用した展示は、六本木とはまったく印象を受けます。ゆったりとした空間とヨーロピアンな雰囲気は、展示物にぴったりです。

 1階は、ゲームの歴史や概要を、なつかしのゲーム画面と合わせて紹介する“勇者の広間”。六本木でも大人気だったモンスターたちが来場者を迎えてくれます。

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▲中に入ると、あの“伝説の武器”がお出迎え。
▲おなじみのモンスターも来場者を待っています。
▲ゆっくりと展示物を見られる広さがうれしい!

 2階に上がると、鳥山明氏によるモンスターやキャラクターの原画が展示されている“勇者たちのせきひ”と“モンスターたちのすみか”が登場。明らかに原画の数が違うので確認してみたところ、その数は全部で116点とのこと。六本木での展示より、倍近く増えています! 

 続いては、“音楽のいずみ”。なんと、すぎやまこういち氏の楽譜の展示も増えています。貴重な資料の数々に大興奮していたところ、楽譜のそばに置かれたピアノからおなじみの旋律が流れてきました……。これは「序曲」!? なんと、月曜日をのぞく毎日15時30分から『ドラゴンクエスト』の楽曲をピアノで生演奏するイベントが開催されるのです。曲目は「結婚ワルツ」、「おおぞらをとぶ」、「そして伝説へ…」など、全6曲を日替わりで演奏する予定とのこと。演奏するピアノも1882年に制作された貴重なもの。鳥肌が立つ美麗なメロディーは一聴の価値大です。

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▲貴重な原画がたくさん展示! 圧巻です。
▲1日1回のみの演奏ですが、ぜひ聴いてほしい!

 ここちよい気分を味わったあとは、“竜王の間”に移動。約3.5メートルという巨大な竜王がお出迎えしてくれます。ここで、ファンにはうれしいニュースをひとつ。六本木のようなゲーム形式のアトラクションではありませんが、竜王を思う存分撮影できるようになっています! さらに、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の勇者の衣装とロトの剣を装備して 、竜王と写真が撮れるのです。勇者気分を楽しみながら、ガンガン撮影しましょう。

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▲ド迫力の竜王は見なきゃソン。写真も撮影し放題!
▲服、盾、剣、グローブなど、一式が揃っております。

 竜王の写真を撮影しまくったら、3階へ。ここは、なつかしのお茶の間を再現した展示や、シリーズの仕様書に企画書などの資料がたくさん展示された“歴史の王座”ブースです。歴代のゲームやグッズが並んだ“思い出の部屋”もあります。

 そして、最新作の情報を紹介する“ドラゴンクエストXのほこら”に移動。このブースでは、プロモーション映像以外にも撮って出しのプレイ映像を公開中! ここでしか見ることのできない貴重な映像を、思う存分堪能できます。

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話題の展覧会が西日本で開催! “ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”体験リポート_11
▲シリーズが育っていった過程も一目瞭然!
▲過去の作品やグッズが所狭しと並んでいます!

 1階に戻ったら、お待ちかねのグッズコーナー“どうぐや”、オリジナルドリンクが楽しめる“LUIDA’S CAFE(ルイーダズカフェ)”が旅人を迎えてくれます。

 “どうぐや”では、山のように25周年記念グッズが並べられているので、見ているだけでも大興奮しちゃいます。スライムがかわいすぎる“スライムショコラテ”などを飲みながら、疲れた体をカフェで癒すのも楽しいですよ。

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▲“どうぐや”では九州限定グッズも登場しているのだ!
▲広い会場を歩いたあとは、カフェでひと休みしよう。

『ドラゴンクエスト』を食べて楽しもう!

 “ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”のリポートは、これにて終了……というワケにはいかないのが、今回の展覧会のスゴイところ。なにしろ、ハウステンボスそのものが『ドラゴンクエスト』の世界とリンクしているのですよ!

 ということで、ファンにはおなじみの“LUIDA’S BAR”の出張所、その名も“LUIDA’S KITCHEN(ルイーダズキッチン)”にお邪魔しました。

 ここでは、人気のキャラクターやモンスターをモチーフにしたフードやスイーツ、ドリンクが楽しめます。さらに、“LUIDA’S KITCHEN(ルイーダズキッチン)”以外のお店でも、『ドラゴンクエスト』にちなんだオリジナルメニューが登場! 佐世保名物の佐世保バーガーとスライムが合体(?)した“もちもちスライムバーガー”や、1日10食限定の“ばくだんいわのミートパイ”といった、おいしくて楽しいメニューがたくさん用意されております。写真で紹介しているメニューは、ごく一部。全部食べられる人がいたら、それこそ勇者と呼ぶにふさわしい……かも。

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▲いまにも襲いかかってきそうな“マドハンドのキーマカレー”。
▲金粉(!)がかかった“メダル王のちいさなメダルPIZZA”。
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▲オリジナルメニューの“ゴールデンスライムのオムライス”。かわいいほっぺはポテト。(提供店舗:チーズワーフ)
▲佐世保バーガーとスライムが合体した“もちもちスライムバーガー”はボリューム満点!(提供店舗:ビッケンビッケン)
▲海をイメージしたゼリーの上にブルーハワイ味のアイツが乗った“マリンスライムがあらわれた!”(提供店舗:カフェデリ プリュ)

『ドラゴンクエスト』の世界を歩く! ラリーに挑戦!!

 おなかもいっぱいになったので、少し休憩……ちょっと待った! まだまだ旅は終わりません。「冒険の書」に記された暗号を解き、称号を手に入れる“冒険の書ラリー”に挑戦しましょう。ラリーは難易度に合わせて、ふたつのレベルが用意されています。

 ひとつは“Lv.1の冒険”。ハウステンボス内に住んでいる5種類のスライムを捜し出します。「冒険の書」に書かれたヒントをもとに、場内に隠されたスライムを見付けるラリーです。クリアーした旅人には、“魔物使いの称号カード”をプレゼント。

 もうひとつは“Lv.5の冒険”。こちらは、ハウステンボス内に隠された5つの宝箱を捜して、伝説の装備を見付け出すというもの。「冒険の書」に書かれているヒントでひとつめの宝箱を見付けだします。その宝箱には、ふたつめの宝箱のありかが書かれている……という仕組みです。クリアーすると、“伝説の勇者の称号カード”がもらえます。

 ハウステンボス内にある受付場所でレベルを選んだら、ヒントが記された「冒険の書」を受け取ります。取材班は当然、両方のレベルに挑戦しました!

 ちなみに、それぞれのレベルには参加料として各300円が必要ですが、両方にチャレンジすれば500円でオーケー。どちらの冒険も、すべてを見付け出して場内に複数用意されているゴールまでたどり着けば、“称号カード”がもらえちゃいます!

 さっそく、「冒険の書」を片手に散策を開始。ここで、これから冒険にチャレンジする方々へアドバイスを。

■歩きやすい靴をはこう!
場内はかなり広大です。石畳になっている道路も多いので、スニーカーなどの軽い靴をはいて散策しましょう。移動には、バスやレンタサイクルを活用すべし。

■「冒険の書」をじっくり見るべし!
「冒険の書」に描かれている地図。そこには、重要なヒントが隠されています。

■のんびり行こう!
なかなか見付からないこともあると思いますが、よく考えれば大丈夫。「これは無理!」なんて場所にはありません。あわてないで、休みながらのんびり探していれば、必ず見つかります。

 以上をふまえて、堀井雄二氏も「ハウステンボスの雰囲気と『ドラゴンクエスト』の世界観は似ている」と太鼓判を押した情緒あふれる場内で、旅人気分を味わいましょう。ちなみに、取材班は雨風に負けてしまい“Lv.5の冒険”をラスト直前で断念してしましたが、散策しながらでも2時間くらいで解けるのではないかと思います。

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▲これが「冒険の書」。展覧会会場以外でも手に入れられます。
▲こっそり“Lv.5”の宝箱のひとつを撮影。背景にヒントが!?

たくさんのファンが集まったオープニングセレモニー!

 展覧会がオープンする2012年3月17日。この日は午前11時から、パレス ハウステンボスにてオープニングセレモニーが開催されました。

 あいにくの雨模様でしたが、待ち切れないファンたちで会場はいっぱい。セレモニーは、堀井雄二氏からの「昔の資料を見られるのは恥ずかしいけれど、25年も経っているので、いいかなと思った」という、会場も爆笑したお祝いメッセージでスタート! ハウステンボス株式会社・代表取締役の市原伸悟氏による、「『ドラゴンクエスト』は昨年25周年を迎えましたが、ハウステンボスは今年が20周年を迎えました。記念すべき2012年に“ドラゴンクエスト展”を開催できるはうれしい」という謝辞には、会場のファンからも大きな拍手が湧き起こっていました。

 『ドラゴンクエスト』シリーズのエグゼクティブプロデューサーを務める株式会社スクウェア・エニックスの三宅有氏も登壇して、来場者に挨拶。おふたりによるテープカットのあとは、待ちに待ったオープンの瞬間が訪れました! 熱い『ドラゴンクエスト』ファンたちが長い列を成すなか、ピアノ生演奏による「序曲」の高らかな調べにのって、スライムがプリントされた風船が大空に舞い、“ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”がスタートしました。

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▲市原氏と三宅氏のテープカット! 少し緊張気味!?
▲大空にスライム風船が舞った瞬間、会場は拍手の嵐!
▲入場を待つ長蛇の列。年代も性別もばらばらなところが『ドラゴンクエスト』のスゴさ。

 1日を使っても足りないくらいのボリュームで楽しめる“ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”。家族や友だち、カップルでも楽しめることはまちがいなし。春休みやゴールデンウィークは、ぜひハウステンボスで『ドラゴンクエスト』の世界を堪能してください!

■展示詳細
“ドラゴンクエスト展 in ハウステンボス”
[期間]2012年3月17日(土)~5月6日(日)
[会場]ハウステンボス(長崎県佐世保市ハウステンボス町)
[料金]500円
※とくとくチケット、ファミリエ年間パスカード会員は200円引きとなります。
※ハウステンボス内の他施設をご利用の際には、別途下記の入場料が必要になります。
 ハウステンボス入場料は、大人:3200円/中人(中・高校生):2200円/ 小人(4歳~小学生):1200円