主力製品を“Google Native Client”に展開

 CRI・ミドルウェアは2012年2月17日、、ウェブアプリケーション向けプラットフォーム“Google Native Client”(以下、Native Client)向けに、同社主力製品であるオーディオミドルウェア“CRI ADX 2”(以下、ADX2)およびムービーミドルウェア“CRI Sofdec 2”(以下、Sofdec2)を展開することを発表した。同時に、インタラクティブに変化するサウンドや、ムービーを活用した特殊な演出をブラウザ上で体験できるデモを公開。以下、リリースより抜粋する。


 Native Client は、ブラウザ上で高速に動くウェブアプリケーションの開発・実行を可能にする技術です。Native Client の特長は、CPU が直接解釈・実行できるネイティブコードを、ウェブアプリケーションからOS の機能を侵害することなく安全に実行できる点です。これによって、ゲーム、画像・ビデオ編集アプリ、エンタープライズ向けアプリなど、CPU の性能を最大限に活用した高パフォーマンスなウェブアプリケーションの開発が可能になります。

ゲームにおいては、PC や他の据え置きゲーム機と遜色ないパフォーマンスのタイトルを、ブラウザ上で動作させることができるようになります。またゲーム開発に用いられるC 言語やC++言語のコードでプログラムを作成できるため、他のゲーム機向けタイトルとの同時開発や、過去の資産(タイトル)の移植が容易になります。Native Client はOS に非依存のため、PC、タブレット端末、スマートフォン等、利用できるデバイスが飛躍的に広がり、体験版の配布やプロトタイプ開発などにも活用することができます。

 CRIは、Native Client 対応のオール・イン・ワン型オーディオソリューション「ADX2」、高画質ムービー再生システム「Sofdec2」で、ブラウザ上で動作する高クオリティなゲームタイトルの開発を強力に支援して参ります。

 Native Client 対応の「ADX2」は、多彩なサウンド表現を可能にします。BGM を再生しながら複数のセリフや効果音を同時に再生したり、ゲームの状況に応じてサウンドを動的に変化させたり、サウンドにさまざまなエフェクトをかけるといった、ゲームを制作するうえで不可欠なサウンド演出を手軽に実現します。

「Sofdec2」は通常のムービー再生に加え、アルファ(透過)値付きのムービー再生や3D とムービーの融合といった、ゲームにムービーを重ねたリッチな演出を実現します。メニュー画面にムービーを重ねたり、立ち絵やカットインアニメーションにムービーを使うことで、魅力的な演出を手軽に実現できます。

 また、他のゲーム機で既に「ADX2」や「Sofdec2」をご利用いただいているタイトルは、そのリッチなサウンド/ムービーの効果をそのままに、ブラウザ向けに容易に展開することが可能になります。

 これらの効果を実際にご確認いただけるように、Native Client 版「ADX2」、「Sofdec2」のデモを、CRIのウェブサイトに公開致しました。インタラクティブに変化するサウンドや、ムービーを活用した特殊な演出が、ウェブブラウザ上で実現される様子をぜひご体験ください。

■Native Client 向け「ADX2」「Sofdec2」デモページ