Wiiの改造作業を1000円で出品
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のリリースによれば、福岡県警生活経済課サイバー犯罪対策室と筑紫野署は2012年2月2日、インターネットオークションを悪用し、権利者に無断でゲームソフトを複製、また海賊版ソフトを動作させるためのゲーム機の改造を請け負ったとして、福岡県北九州市の無職男性(41歳)を、著作権法違反(複製権侵害)ならびに不正競争防止法違反(技術的制限手段回避装置提供行為)の疑いで逮捕、2月3日に福岡地検に送致したとのこと。
男性は、2011年6月1日から10月7日ころまでのあいだ、3回にわたってインターネットオークションの落札者からハードディスクを送付させたうえで、任天堂が著作権を有するWii用ソフト『New スーパーマリオブラザーズ Wii』ほか2タイトル、バンダイナムコゲームスが著作権を有する『ファミリースキー』ほか2タイトルを、権利者の許諾を受けないでハードディスクにコピー。計15000円で販売していた。また男性は、インターネットオークションにWiiの改造作業を1000円で出品。2011年12月9日から12月29日までのあいだ3回にわたって、落札者に送付させたWiiおよびSDカードに技術的制限手段回避機能を有するプログラムをそれぞれ記憶または記録し、落札者に送付していた。
【販売の特徴】
・男性はインターネットオークションに「作業代行」の出品を行っていた。また、同時に「オプション」としてゲームソフトの無許諾複製も行っていた。
【端緒】
・福岡県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCSを通じて、著作権者に連絡した。
【家宅捜索】
・逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコン、ハードディスク、SDカードなどが押収された。
【供述】
・男性は容疑を認めている。
【鑑定・告訴】
任天堂(株)、(株)バンダイナムコゲームス