いまとなってはすべてがイイ思い出です
先日都内で本格的な降雪がありましたね。僕はその日底がツルツルした靴を履いていたりしたもんで、そりゃもう外に出た途端足元滑りまくりマクリスティー状態でして、非常にスリリングな帰宅を味わった次第です。ところで、“滑る”と言えば、2012年1月19日に発売された反重力レースゲーム『WipEout2048』も、“クラフト”と呼ばれるマシンの滑るような挙動が魅力ですよね。鮮やかな話題転換で恐縮ですが、そんなわけで今回は、発表当初から個人的に注目していた『WipEout2048』についての日記をお届けしようと思います。
『WipEout』シリーズは初代プレイステーションの時代から続くタイトルで、超高速&浮遊感のあるゲームデザインや……詳しいことはファミ通.comのこちらの記事とかを見ていただくのが早いでしょう。とにかく、非常に人気のあるレースゲームシリーズなのです。その魅力をひとことで表すのならば“オシャレ”。反重力で動くマシンという設定がオシャレだし、それらの直線的で無駄のないデザインもオシャレだし、何と言っても楽曲がイカしてる! 収録される楽曲はいわゆるテクノ系で、しかも世界的な大物たちが顔を揃えています。もちろん本作『WipEout2048』もかなりのビッグネームたちがズラリ。以下、公式サイトで公開されている楽曲リストをコピペしますが、いかがでしょう?
(アーティスト名:楽曲名)
Anile:Change Of Direction (WipEout mix)
Camo+Krooked:Breezeblock (WipEout mix)
Deadmau5:Some Chords (WipEout edit)
DirtyLoud:School Of Funk
DJ Fresh ft. Sian Evans:Louder (Drum Sound & Baseline Smith Mix)
Future Sound Of London:We Have Explosive (2011 rebuild) WipEout edit
Kraftwerk:Tour De France 2003 (WipEout edit)
Noisia:Regurgitate (WipEout 2048 Edit)
Orbital:P.E.T.R.O.L (Final Drop Mix)
Orbital:Beelzedub
Rockwell:BTKRSH (WipEout edit)
The Chemical Brothers:Electronic Battle Weapon 3
The Prodigy:Invaders Must Die (Liam H re-amped mix)
Underworld:Kittens (Will Saul & Tam Cooper Remix)
ケミカルブラザーズ! オービタル! プロディジー! アンダーワールド! といったテクノ四天王に加えて、クラフトワークというテクノドンもいらっしゃるじゃありませんか! ついでに言えば、クラフトワークの『Tour De France 2003』をメニュー画面のBGMで使うあたりなんてもう最高です! しかも微妙にリミックスされてるみたいだし! 恥ずかしながらほかのアーティストはよく知りませんが、きっとイカした方たちなのでしょう。どうです、そこのパーティーアニマルなアタナ。思わず腰が動き出しませんか? かく言う僕も、20代中盤のころはパーティーアニマルを自称し、多くのダンスイベントに顔を出し、気の合う仲間たちと夜明けまで踊り、飲み明かしたものです。
とくに印象に残っているのは幕張メッセで開催された某イベントでのできごと。そのときは、結婚を間近に控えた親友のバチェラーパーティーを兼ねて、男数人でイベントへくり出したのですが、何かの拍子に会場で34歳の男性と仲よくなったんです。この男性、非常にノリがよくて、最初こそ「ウェ~~イ!!」などと楽しく盛り上がっていたのですが、酔いに任せてポールダンサーを下から覗きこんで強烈なカカト落としを食らうといった醜態を見せるようになり、“関わりたくない男”へと格下げになりました。そして僕らは「人ごみに入った瞬間別々の方向に走ってアイツを蒔こう」と計画。いざ決行となったのですが、全員が違う方向へ走り出したにも関わらず、彼はなぜか迷わず僕を追跡してくるではありませんか。「ちょっ、おまえ、待てよぉぅ!」とキムタクのモノマネかよとツッコミたくなるような声を出しながら追ってくる34歳男性の恐ろしさときたら! 最終的にはなんとか逃げ切ることができたのですが、友だちとは離れ離れ。携帯で連絡を取ろうにも、ああいった超大人数が集まるイベントでは回線がパンクしてしまうのか、使えないことがほとんどです。けっきょく僕は、34歳男性の影に怯えながら始発が動き出すまでひとり待つことになりました。それ以降ダンスイベントには行ってません。怖いので。
……話が激しく脱線しましたが、『WipEout2048』のイカしたサウンドを聴きながらプレイしているときに、ふと、自称パーティーアニマルだった時代を思い出したのです。今回はただそれだけの話です。
でも、さすがに自分語りだけで終わらせると上長から怒られそうなので、最後に個人的にオススメしたい遊びかたを紹介。『WipEout2048』のサウンドエフェクトではBGMとSEのボリュームを調整できるのですが、SEを完全に切った状態でプレイすると非常にカッコイイです。ゲームの近未来的なグラフィックも相まって、良質なミュージッククリップを観ているかのような気持ちになれるでしょう。まあ、プレイがうまければの話ですが。