●円高やハードの値下げなどが影響
2011年10月27日、任天堂は平成24年(2012年)3月期第2四半期決算短信を発表。また、2011年7月28日に発表した業績予想・配当予想を修正した。
第2四半期累計(平成23年4月〜9月)では、ニンテンドー3DSは、世界でハードウェアが307万台、『ゼルダのソフトの販売本数は813万本に留まった。2011年8月に行った価格改定以降、ハードウェアの販売状況は改善されつつあり、年末年始の商戦期に向けたソフトラインアップの充実などの準備も進んでいるため、価格改定の効果は第3四半期にハード・ソフトの販売増として現れると見込んでいるとしている。
Wiiはハードウェアの販売台数は335万台と堅調だったものの、ヒット作や新規タイトルが少なかったことなどにより、ソフトウェアの販売本数は3645万本(前年同期は6521万本)となった。
以上のように総じてヒット少なかったことに加えて、ニンテンドー3DSの値下げと、海外におけるWiiの値下げ、さらにそれに伴う在庫保障を行ったこと、そして米ドルの為替相場が大きく円高に推移した影響などもあり、売上高は前年同期比40%減の215億円、営業損失は573億円となった。経常損失は、おもとして外貨建資産の期末評価において円高による為替差損が524億円発生した結果1078億円となり、四半期純損失は702億円となった。
また、2012年3月期通期の連結業績が、下記のように修正された。
2012年3月期通期連結業績予想数値の修正(2011年4月1日〜2012年3月31日)
○前回発表予想
売上高 9000億円
営業利益 350億円
経常利益 350億円
当期純利益 200億円
○今回修正予想
売上高 7900億円
営業利益 10億円
経常損失 300億円
当期純損失 200億円