「これ本当にクリアーさせる気あるんですか!?」
2026年9月17日~21日(17日、18日はビジネスデイ)の東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)に出展されていた『地球防衛軍6.2 INVADERS FROM ANOTHER WORLD』(以下、『地球防衛軍6.2』)の試遊版を遊んで、まず近くにいたスタッフの方に聞いた言葉がそれだ。ヤバい。あまりにも物量がヤバい。
押し寄せるアリ(α型)、飛び跳ねるクモ(β型)、そして天を覆う幾多のドローン。この“天を覆う”は決して誇張などではない。本当に空が見えなくなるほどのドローンに囲まれたのである。本当にびっくりした。アースイーター(『地球防衛軍4』のボス)かと思った。

そんないままでの地獄が生ぬるく見えるほどのさらなる地獄……ではあるものの、そんな逆境をくつがえしてきたのが我らE.D.F。新たな“パーツ”システムを使って強化された兵装で、青い地球を守ったTGS2026試遊版の様子をお届け。
その物量にノーマルですら苦戦する、“戦いは数”の極致を見た
『地球防衛軍6.2』は、2027年3月18日に発売予定の押し寄せる大量の敵と戦う『地球防衛軍』シリーズの最新作。宇宙からの侵略者・プライマーとの時空を超えた戦いを描いたタイトル『地球防衛軍6』のアップグレード版。新要素を追加しつつ、“過去最大の物量地獄”と銘打たれるほど、登場する敵の数が増えていることが特徴となる。
試遊版で遊ぶことができたのは3つのミッション。侵略生物α(アリ)のみが登場する“α狂乱”。侵略生物β型(クモ)のみが登場する“β狂乱”。バトルドローンとタイプ2ドローンが登場する“未確認飛行物体”。
とりあえずα狂乱がどんな感じかを見てもらおう。そのほうが話は早いから。

ぐっちゃぐちゃになった右上のレーダー。飛び交う酸。
ことわっておくが、これは難易度NORMALだ。にも関わらず、地面を覆いつくす侵略生物αの数々をご覧いただけただろうか。その物量って緑アリとかでやるやつだからね?
当然ながらβ狂乱、未確認飛行物体も同様の数。地面を、空を覆いつくす大量の侵略生物とドローンがお目見えする。

もうね、アホかと。

バカかと。
押し寄せる敵の数を見て、思わず口から笑いが漏れてしまった。その物量たるや、状況によってはあのPS5 Proですらちょっとばかりカクつく始末。思い切りすぎだ『地球防衛軍6.2』。
しかしながら、筆者もかつては『地球防衛軍6』のDLC2のINFERNOをクリアーした人間のひとり。この物量を見てまず感じたのは、言いようのない“ワクワク”だった。

敵が大軍? じゃあ空爆してやりゃあいいじゃないの。
俺たちの『地球防衛軍』に、また新たな難題が追加された。今度はどう立ち回る? 敵が多いならより爆撃系や貫通系の装備が輝くかもしれない。もし発売されたら、自分はあの武器をこう立ち回って……という妄想が止まらない。
筆者はフェンサー使いなので高高度強襲ミサイルの雨を降り注がせたい衝動に駆られていたが、きっと試遊した人の中にはフォボスを呼びたい人やサンダーボウガンをまき散らしたい人もいたはずだ。

たしかに物量はとんでもないが、それだからこそワクワクさせてくれる何かがあった。もちろん従来通り、レーダーを見ながら敵を誘導してひとまとめにし、引き撃ちで群れを削る(or一網打尽にする)という快感は健在。あくまで『地球防衛軍』というゲームが持つ文脈を外れることなく、しっかりと新たなる絶望をくれたことがうれしい。俺たちはまた、青き地球を守れるんだ!

敵が多いってことは楽しいってこと。高難度にはさらなる地獄が待っていそうでいまから震えが止まらない。
パーツで広がる戦術が楽しい。電撃、疫病、毒、火炎、貫通3WAY360°ロックオンなどなんでもござれ
そんなE.D.F魂をさらにくすぐってくれるのが、新システムの“パーツ”。『地球防衛軍6.2』では装備ごとにカスタマイズパーツを付けることが可能になり、同じ武器でもまったく違った魅力を引き出すことができる。
試遊版を遊んだ限りだと、「いったい何ができるようになるのか」という問いには「思いつく限りはなんでも」と答えるのがいいと感じた。3方向にわかれるドラグーンランス、状態異常をまき散らすミニオンバスター、爆撃機とみまがうレベルの範囲を爆破するロケット砲……あたりはひとまず確認した。

敵にダメージを与えると回復ができるパーツをつけ、大量の侵略生物βにかこまれながらレイピアを振り回すウイングダイバー。高難度なら一瞬で蒸発しそうだが、NORMAL程度であれば十分有用だった。
具体的にシステムを解説すると、武器ごとにいくつかパーツをつけられるスロットが追加された。それらにパーツを付けていくことで、連射速度や反動、ダメージといった基礎的なステータスを変動させたり、武器自体に燃焼や毒などの属性を付与したりすることができる。前述した3WAYのドラグーンランスは、一度に撃てる弾が増えるパーツを搭載した結果。爆撃機とみまがうほどのロケット砲は、範囲を拡大するパーツを付けた結果である。

先ほどのレイピアに付けたのはこのパーツ。

エアレイダーの空爆なども、パーツをつけて改造できる。
フェンサー好きな筆者としては、サイドスラスターとジャンプブースターをパーツで付け替えられるようになったのがうれしい点だった。換装系の補助装備を使わなくてよいため、高機動の慣性ジャンプを使える組み合わせかつ、中~遠距離で戦える武器を選ぶことができるようになるはず。引き撃ちが楽しくなりそうだ。

両手ガトリング超高速引き撃ちマンになりながら侵略生物αを掃討する図。画面上に照準が出るようになったので、距離が離れていても狙いやすい。
ただ、パーツは基本的にメリットとデメリットが表裏一体になっている。何も考えず連射速度やダメージを上げると、だいたい反動がえげつないことになりまともに銃が撃てなくなる。そのため、適切にパーツを使ってカスタマイズをするのには相応のセンスや経験が必要だと感じた。ゲームプレイが複雑になったことでおもしろさは生まれたが、そのぶんハードルは上がっているように感じた。


新たな要素として、装備選択欄から試射ができるようになっている。ここで微調整しながらいい塩梅に落とし込むのがよいのだろう。

ちなみに何も考えずガトリングにパーツを付けていたら、リコイルが+460%になってしまい……。

銃口が天を仰いで戻らなくなってしまった。砲口安定化装置S式をください。
また当然ながら敵やミッションによって有効なカスタムは違ってくるはず。そうなると当然ミッションごとに付け替える必要が出てくるのだが、その手間は従来の比ではない。基本的にパーツは各装備に4~6種類ほど付けられる形だったので、単純にいままでの5倍ほど付け替えの手間が発生する。
武器ごとにパーツの選択は保存されるようだが、正直製品版ではプリセット機能がないと少し厳しいように感じた。データ量が膨大すぎるので武器ごととは言わないが、せめて兵装をパーツごとまるっと変えられるようなものがあればありがたいのだが。

フェンサーであれば装備できるのは6部位。8つスロットがある武器もあるので、全部付け直すのはかなり時間がかかる。
とはいえ、ある程度『地球防衛軍』シリーズに慣れている身としては、手間よりも楽しさのほうが勝ってしまった感は否めない。ミッションに対して対策を考え、有効な装備を探し、戦略を持って勝ちに行くのが『地球防衛軍』高難度コンテンツの醍醐味である。
「実際にミッションを攻略するときより、武器をあれこれ考えているときのほうが楽しい」
そういった経験のあるE.D.F隊員は少なくないはずだ。その“あれこれ考える”の幅が大きく拡張されたものだと思ってほしい。

これは偵察爆撃機による1回の空爆で142万3391ダメージを出したときのスクリーンショット。狙い通りの動きが決まったときのうれしさたるや。
もちろんこの試遊版も、ちゃんとパーツを組めば楽に攻略することができるようになっている。実際に筆者は一度“未確認飛行物体”のミッションで大敗を喫したのだが、パーツをよく読んでバトルドローンに有効そうな組み合わせにしたところあっさりとクリアーできてしまった。こういったプレイ感は非常に『地球防衛軍』らしいと感じられた。

ミニオンバスターに、“電撃”という状態異常付与できるパーツを付けたところ、この戦法ががっちりハマった。

電撃状態になったドローンは動きが止まる。周囲の敵にも連鎖するので、一気に撃ち落とすことが可能に。

ほとんど上を向いて撃っているだけで、7分ほどであっさりとクリアー。事前の準備で戦果がガラッと変わる『地球防衛軍』らしさを深く感じた瞬間だった。
『地球防衛軍』の楽しさが何倍にも膨れ上がったタイトルに
複雑なパーツ要素も、あまりにも大量の敵も、あくまで『地球防衛軍』シリーズで愛されてきた要素をさらに拡張した結果のもの。毎シリーズごとにそういった要素は増えてきたが、今回はその振り幅がとんでもなく大きいのが印象に残る試遊だった。
ちなみにパーツの性能含め、各種バランスに関しては引き続き調整を進めていくとのこと。今回の試遊でできたことが製品版でもできるとは限らないので注意。

敵を倒していると、まれに光り輝く武器箱が落ちていることがあった。リザルトが確認できないので詳細は不明だが、これも気になる。
とはいえ、やはり試遊を終えて頭に浮かぶのは「あのパーツをこの武器につけて……」という妄想。筆者は同じ兵科(フェンサー)ばかりを使い続けるタイプなので、同兵科の中でよりたくさんの選択肢が生まれるパーツシステムは、深掘りの余地が増えてとても楽しみ。製品版では、どのような遊びができるかに注目したい。
『地球防衛軍6.2』は2027年3月18日発売予定。2026年9月17日より開催されているTGS2026ではディースリー・パブリッシャーブースにて試遊が可能となっている。一般公開日は19日から行われるので、会場に来られる隊員の方々はぜひともこの新たな絶望とパーツの沼に向き合ってみてほしい。
