スクウェア・エニックスは、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、XBOX Series X|S、XBOX ON PC、Steam向けソフト『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』を、2027年2月16日に発売する。
※Steam版は2027年2月17日発売予定。 本作は、1995年に発売されたRPG『ロマンシング サ・ガ3』のフルリメイク作。8人の主人公からひとりを選び、それぞれの視点から“宿命の子”を巡る物語を体験していく。グラフィックの3D化、戦闘やゲームシステムの再構築が行われ、難易度選択システムも導入。イベントシーンはフルボイスとなり、主人公たちの織り成す群像劇がより鮮明に描かれる。
2026年9月17日~21日の5日間にわたって開催されている東京ゲームショウ2026(TGS2026)では、本作の試遊が可能。世界観や基本的なシステムが楽しめる“迷子のゴンを救い出せ!”と、 強敵との歯ごたえのあるバトルが楽しめる“悪竜グゥエイン”の2種類のプレイ範囲から好きなほうを選んで体験可能だ。
本稿では、シリーズ初心者である筆者の試遊レビューをお届け。なお、試遊版は開発中のものとなるため、ゲームバランスなど一部仕様が製品版とは異なるとのことだ。
広大なダンジョンでも気負わず楽しめる探索とバトル
“迷子のゴンを救い出せ!”は、ダンジョン・魔王殿に向かい、迷子となった少年・ゴンを救出することが目的。主人公はカタリナ。ゴンが魔王殿に迷い込んでしまったという知らせを受け取ったカタリナ、トーマス、シャールは、ピドナ旧市街から魔王殿に向かい、捜索を行っていく。

難易度は、カジュアル、ノーマル、オリジナルの3種類。オリジナルはシリーズ経験者向けの歯ごたえのある難度とのこと。

グラフィックは、アニメ調で親しみやすくもキレイな仕上がり。冒頭でカタリナたち3人を含む登場人物が会話を行うシーンでは、キャラクターのちょっとした表情の変化も細かく再現されていて、彼らの心情も違和感なく伝わってくる。これらのおかげで、筆者は『サガ』シリーズ初心者ではあったが、プレイ開始早々、本作の世界観に溶け込むことができた。


今回の試遊に同行した週刊ファミ通編集長・ロマンシング★嵯峨によれば、キャラクターデザインは原作の雰囲気を踏襲しつつも、3Dグラフィックで映えるようにアレンジされているという。嵯峨「ミューズ様のお花の髪飾りから、小林智美さんのイラストへのリスペクトを感じられて素敵」

嵯峨「シャールは原作ではシンプルな装いだったけど、今回は洋服に模様が入ってオシャレ度がアップ」
今回の探索の舞台となる魔王殿はかなりの階層があるようで、一瞬「迷いそうかも」と感じたが、つねに目的地の方向を示すマーカーが表示されるため、その不安はすぐに解消され、順調な探索に。フィールドマップを開けば、いまいる階層内での自分の現在地と目的地の方角を詳細に確認できるのもうれしかった。


ダンジョンの奥には強敵らしきモンスターが佇んでいたが、今回の試遊版では行くことができなかった。製品版であれば行けるのかも。
魔王殿には敵モンスターが徘徊しており、接触すると戦闘が始まるシンボルエンカウント方式。フィールド上で敵に攻撃すると先制攻撃となり、ダメージを与えた状態でバトルがスタート。背面から攻撃をすれば不意打ちが成功。敵の行動速度低下などの効果が発生し、バトルが有利になる。

本作の戦闘は、敵味方の行動順が画面上部に表示される“タイムラインバトル”。タイムラインを見て仲間や敵の行動順を把握しながら、技・術を駆使して戦闘を行っていく。バトルの基本的な要素は、『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』を踏襲しているようだ。

キャラクターのステータスとしてはHPとBPがあり、技・術の発動にはBPを消費する。戦闘が終わればHPが全回復するのがとても助かる。
敵には弱点が存在しているが、何が弱点なのかは隠されている。そのため、さまざまな属性の技・術を使いながら弱点を見つけていくことがカギとなる。


敵の弱点を攻撃していれば“連携(Overdrive)ゲージ”が蓄積され、最大まで溜まると仲間どうしの連携技を発動できる。敵に攻撃を畳み掛けることができる。
また、一部の技には電球マークが表示されているが、これは“閃き(=新たな技の習得)”の可能性を示している。閃いた技はその場で発動し、その後も使用可能。閃いた技によって思いがけない大ダメージを与えられることもあるため、弱点を攻撃して安定したダメージを狙うか、閃きで未知の可能性を狙うか、悩ましくも奥が深い要素だ。



また、敵の大技の前には、タイムラインのボスのアイコン上に“!”マークが表示されるほか、コマンドを選んでいる際にキャラクターたちが「嫌な予感がする」などと発言し、待ち受ける危機を伝えてくれる。このときに防御コマンドを選ぶとダメージを軽減可能だ。
ただ、筆者は親切に仲間たちが教えてくれているのに見逃してしまい、数回ほどピンチに陥ってしまった。難度はノーマルを選んでいたので、そこから何とか立て直せたものの、難度オリジナルでは負けてしまったかもしれない。敵の行動にはつねに目を光らせておこう。

敵の攻撃の際に、“見切り”を閃くことも。一度見切った技はその場で回避され、以降も回避できるように。
ノーマルの難度では、しっかりと弱点を攻撃して、敵の大技には防御&回復、連携ゲージが溜まったら忘れず連携技を発動するということを心がけていけば、強敵でも問題なく倒すことができるので、初心者でも安心。バトル自体のテンポもよく、道中の敵との戦闘はサクサクと進んでいくので、軽快に進められるのも魅力的だ。

“悪竜グゥエイン”ではバトルの醍醐味を存分に体感
試遊版で選べるもうひとつのデータ“悪竜グゥエイン”では、“グゥエインの巣”の奥地で待ち受ける悪竜グゥエインの討伐を目指していく。主人公はハリード。

悪竜グゥエインは、“迷子のゴンを救い出せ!”の最後に待ち受けるボスよりも、さらに手強い。大技のみならず、通常の攻撃も十分に強力。そのため、弱点を攻撃するだけでなく、バフ・デバフや回復術、ときにはアイテムも駆使しながら、戦況をコントロールすることが重要。


幸い、本データで操作する仲間たちはいずれも育成が進んだ状態。それぞれが習得している技・術の効果を把握しながらじっくりと立ち回ることで、強敵相手でも勝利できた。

ようせい、ゆきだるま、怪傑ヒーローと、パーティメンバーのキャラが濃い。

パーティメンバーが身につけている武器防具は、“カムシーン”や“聖王の槍”など、強力なものが多かった。
シリーズ初心者でもとことん入り込めるフルリメイク作をTGSで!
伝説的なシリーズのリメイク作ということで、プレイする前は身構えていた筆者だったが、アニメ調の3Dグラフィックを用いた世界の描写、広大なダンジョンでも迷わず進めるわかりやすいマップと目的地マーカーの表示、そして仲間と敵の行動順があらかじめわかるタイムラインバトル&戦闘後にHPが全回復する仕様によって、シリーズ初心者でもしっかり没入できる作品だと感じた。
もちろん、オリジナル版を遊んだシリーズファンの方なら、3Dグラフィックで再構築された世界を満喫しつつ、“オリジナル”の難度を選ぶことで歯ごたえのある探索と戦闘が楽しめることだろう。
TGS2026では、本作の試遊のほか、“怪傑ロビン”との撮影会というユニークな企画も実施。試遊・撮影会を体験すると、“ゆきだるまの保冷剤なのだ”がもらえる。さらに、スクウェア・エニックスブースの来場者プレゼントとして、主人公が描かれたオリジナルうちわ(全8種。絵柄は選択不可)も用意されている。シリーズファンはもちろん、シリーズは初心者だけど本作の世界に惹かれているという方も、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
