ロゴジャック広告

『フェイト エクストラ レコード』を試遊してあらゆる不安が消えた。“『Fate/EXTRA』を現代に蘇らせる”という執念を感じたフルリメイク作【TGS2026】

『フェイト エクストラ レコード』を試遊してあらゆる不安が消えた。“『Fate/EXTRA』を現代に蘇らせる”という執念を感じたフルリメイク作【TGS2026】
 この試遊で『Fate/EXTRA Record』(フェイト エクストラ レコード)に対する不安は完全に吹き飛んだ。
広告
 アニプレックスより、2027年1月28日に発売が予定されている『Fate/EXTRA Record』。『Fate』シリーズ初のRPGとして2010年7月22日に発売された『Fate/EXTRA』のフルリメイク作品。月の海原に構築された霊子虚構世界“SE.RA.PH.”を舞台に、どんな願いも叶う万能の願望機“聖杯”を求めてマスターとサーヴァントがタッグとなって生き残りをかけて戦う“月の聖杯戦争”を描く。

 度重なる延期や販売元・開発体制の変更を経て、現在はメテオライズが開発を担当する本作は、2026年9月17日~21日(一般公開日は19日から)に開催される東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)にて試遊ブースを出展予定だ。

 本稿ではその試遊に関するリポートをお届け。とはいえ結論は先に書いた通り。個人的には、この試遊で発売までの杞憂はすべて吹き飛んだと言っていい。端的に言えば「超、おもしろかった」ということ。

コマンド選択でセイバーが躍動する。ドラマチックな演出のカードバトルに興奮

 東京ゲームショウ2026での試遊ではセイバー、アーチャー、キャスターの3騎から相棒となるサーヴァントを選び、実際にアリーナでの探索と戦闘を行うことができるというもの。フロア1とフロア2から選択可能で、フロア1はチュートリアルと戦闘、フロア2は少し歯ごたえのある戦闘や探索、アリーナでのギミックを中心に体験が可能となっている。

 まず原作からの大きな変更点として、戦闘がいわゆるデッキ構築ローグライトと同じシステムに変化している。毎ターン山札から数枚のコマンドカードを引き、APというリソースを使って攻撃、防御、支援を選択する。一部の特殊なカードを除き、手札は毎ターンリセットされる……など、同ジャンルにおいてはスタンダードな形式だと思ってほしい。

 驚いたのは、戦闘の爽快感。コマンド選択式バトルでありつつも演出の作りかたが上手く、まるでアクションゲームのような気持ちよさがあったのがとても印象的だ。

 まずセイバーであれば、攻撃のコマンドカードを選択すると基本的には敵に接近して殴りかかる。さらに一部の“CHAIN”という性質を持つコマンドカードを選択した場合は敵に殴りかかった瞬間に動きがスローになる演出が入り、そのまま続けてCHAINの付いた攻撃コマンドを選択すると華麗な連撃を見舞う。さながらアクションゲームでコンボを決めたときのように、敵へと連続攻撃を成功させるのである。

 さらにCHAINを持つ攻撃コマンドを同一ターンで3回選べば、強力な0コストの攻撃コマンド“EXTRAアタック”のカードを獲得。“3回殴れば追加攻撃”という原作の流れを踏襲したうえで、しっかりと新たな戦闘システムへ落とし込み、さらに連撃を敵に見舞うという気持ちよさもプラスしてある。このあたりの塩梅がすばらしい。

 もちろん連撃をせず、敵を攻撃した後に防御を選択しても何も問題はない。敵の前で立ち止まるのはただの演出であり、それ以上のことはない(ように見えた)。コマンド選択式のバトルでありながら、アクションゲームらしいドラマチックな絵作りを意識しているので、プレイしていて非常に気持ちよかった。

 ちなみに冒頭で“デッキ構築ローグライトにおいてはスタンダードな形式”と書いたが、一部の基本的なシステムは異なっている。たとえば敵の攻撃から体力を守る“ガード”は、数値をそのままつぎのターンに持ち越すことが可能だ。いわゆる常時バリケード状態であり、初心者にも遊びやすい。

 その代わり(と言っていいのかわからないが)、敵の攻撃でどれぐらいのダメージが入るのかは伏せられている。ざっくり大きい攻撃なのか小さい攻撃なのかはわかるが、それが10ダメージなのか15ダメージなのか、具体的な数字は表示されない。これは原作準拠の“情報マトリクス”などの要素でわかるようになるのかもしれないが、そのあたりは続報に期待したいところだ。

 もうひとつ、サーヴァント以外にマスターが行動できるのも大きな点だろうか。アイテムを使用したり、コードキャストと呼ばれる支援行動を行ったりすることでサーヴァントを手助けすることが可能。アイテムでの体力回復がかなり強力なので、そこまでシビアに体力を管理しなくてもよさそうなのは好印象だ。

 もちろんシビアさが要求されるのもおもしろいが、あくまで原作である『Fate/EXTRA』のことを顧みると、ゲームとしての本筋はそこではないはず。このあたりは製品版を触ってみるとまた感覚が変わる部分かもしれないが、ひとまずTGS2026の試遊ではシビアな体力管理は要求されなかった。

 コードキャストも、APを直接増やす、カードを捨てて山札から新たなカードを引くなど強力なものばかり。コードキャストはMPという固有のリソースを消費するものの、行動回数に制限はないので何度でも使える。デッキ構築系ローグライトに慣れていないユーザーでも、遊びやすいように工夫が凝らされていると感じられた。

サーヴァントごとの特色を感じる固有のコマンドカードたち

 サーヴァントごとにデッキの性質も大きく違う。たとえばセイバーは、“一輪の薔薇”というコマンドカードを生成しながら戦う自己強化系のサーヴァント。一輪の薔薇は0コストで、使用したターンに攻撃のダメージを上げることができる。使わない限りはターンをまたいで持ち越せるので、一輪の薔薇を大量に保持しつつ立ち回り、攻撃系のカードが手札に複数枚そろったときなど、敵を倒せる算段が整った段階ですべて消費して一気にダメージを与えるような戦法が特徴だ。
バフを盛ってリーサル(敵を仕留めること)を狙えるターンで行動を起こす、という定石もつかみやすそう。いろいろな面で初心者向け。
 一輪の薔薇を始めとした固有のコマンドカードには“薔薇”という性質が付いており、攻撃コマンドカードの中には”手札の薔薇コマンドの枚数×4ダメージ”というものも存在する。薔薇を活かして大ダメージを狙う、わかりやすい駆け引きが魅力のサーヴァントとなっている。
薔薇コマンドは、カードの右上に薔薇のマークが刻まれている。
 アーチャーは、“投影”を活用することでさまざまな戦況に対応できるタイプのサーヴァント。全体攻撃ができる2コストのカードで複数の敵を撃破したり、0コストのカードを2枚生成してCHAINを狙って単体の敵に大ダメージを与えたりと、柔軟な戦いが可能だ。

 使用したつぎのターンに自分のAP(行動リソース)を増やすコマンドカードなども持っており、セイバー以上にテクニカルな戦いが要求される。とはいえ複雑すぎるというわけではなく、ある程度デッキ構築型ローグライトに慣れている人であれば問題なく使いこなせるだろう。
おなじみの干将・莫邪はノーコストで扱いやすい。『Slay the Spire』におけるいわゆる“ナイフ”のような立ち位置。
多数の宝具を使って戦う戦闘スタイルが魅力。その分プレイヤーの「いま何をするべきか」という状況判断力が求められそうだと感じた。
 キャスターは、一部のコマンドカードに自身の体力が一定以下になるとダメージが2倍になる“怒り”という効果が付いているサーヴァント。有効に使うには低体力での戦いを余儀なくされるピーキーさが魅力となっている。自傷(使うことで自分の体力を削る)効果の付いたコマンドカードもあるが、試遊で使えるものは性能も自傷も控えめで、怒りを効果的に発動させるのは難しかった。後半になって強力なカードを入手すれば、もっと爽快に立ち回れるのではないだろうか。
アリーナでは、強敵を撃破した際に新たなコマンドカードを報酬として手に入れることができる。キャスターは試遊版の性能では少し物足りなかったので、製品版に期待したい。
 “敵に呪符を張り付け、一定ターン経過時にダメージを与える。ほかの呪符が発動したら呪符系は一気に連鎖して発動する”など、トリッキーな性質を持つカードも多い。難易度がHARDなのも納得な、クセの強い性能となっていた。

 ただ前述の通り自傷から怒りを発動させる動きのポテンシャルはかなり高そうに見えるので、カード次第では無双することも可能に思える。正直試遊版では魅力を十全に感じることができたとは言い難いので、こちらはぜひとも製品版に期待したい。
とにかくトリッキーで取り回しが難しい。ただ、ある程度デッキ構築ローグライトの立ち回りに慣れている人なら初見でも十分プレイできそう。

“タイガークエスト”も健在。従来要素がしっかりパワーアップしたアリーナ探索

 試遊でフロア2を選んだ場合、冒頭でいきなり1回戦の対戦相手である間桐シンジに襲われる。彼はアリーナのシステムをハッキングし、こちらに向かって爆弾を投げてくる“ボマーシンジ”を召喚して探索を妨害してくる。

 爆弾攻撃をかいくぐり、主人公がボマーシンジのもとまでたどり着き、触れることでデリートできる。『Fate/EXTRA』では毎回のように挟まるアリーナでの直接妨害が、リメイク版でどう描かれるのかを体験できる。ドット絵で描かれたシンジの動きがかわいく、演出の進化を感じられた。

 また、アリーナの中には藤村大河先生の姿も。原作でもおなじみの無茶ぶりアイテム捜索……いわゆる“タイガークエスト”を主人公に依頼してくる。達成することでマイルームなどで使える家具をもらえたが、今回の試遊ではマイルームに入れなかったので、家具がどのように使われるのかは確認できず。とはいえタイガークエストがあったこと自体はうれしいので問題なし。

 ちなみに竹刀はしっかりグラフィックが作られており、まるで選定の剣かのように岩に刺さっていた。悪ノリはそこまでにしておけよ藤村。

 ……という言葉は置いておいて、シンジの妨害同様、技術の進歩によるアップグレードを感じさせる一幕だった。原作同様複数回タイガークエストがあるのであれば、より探索が楽しくなりそうだ。

 そして、タイガークエストがあるということは、すべてをクリアーした暁には“あのモンスター”も登場するのかどうかがどうしても気になるところ。そこはまたも便利な言葉にはなるが、「製品版に期待!」ということになるだろう。
また無茶ぶりに付き合わされ、月の海を放浪する日々が始まる。

不安を払拭するのに十分な試遊版。アップグレードされた月の海を歩く喜び

 今回試遊版を遊ぶにあたって、正直不安がなかったと言えば嘘になる。度重なる延期を経て、急遽開発体制とパブリッシャーが変わったうえでの発売日発表。そんなことはないと思いつつ、「突貫工事の微妙な仕上がりになっているのでは」という疑念は拭えないでいた。

 ただ、その不安はこの試遊版をもって完全に払拭されたと言っていい。それぐらいちゃんとおもしろかったし、“『Fate/EXTRA』をどのように現代に蘇らせるのか”という執念を感じ取れるものだった。

 敵サーヴァントやエネミーの情報を集めて戦闘を優位に進めていくような部分や、学園生活の様子など、まだまだ体験できていない部分もある。ただ、全体がこの試遊版同様の仕上がりであるならば、何も問題はないだろう。心の底から「発売される日が待ち遠しい」という言葉を使えるのを、本当にうれしく思う。
学園生活がどうなるかがとても楽しみ。早く遊びたいな。
 『Fate/EXTRA Record』は、2027年1月28日に発売予定。対応ハードはNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、PC(Steam)だ。

 TGS2026の一般公開日は9月19日~21日。会場では『Fate/EXTRA Record』オリジナルダイカットステッカーなどのノベルティ配布もあるので、興味のある方はぜひともANIPLEXブースにて、この新たな月の聖杯戦争を体験してほしい。
      この記事を共有

      本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

      週刊ファミ通最新刊
      週刊ファミ通表紙
      購入する
      ebtenamazon
      電子版を購入
      bookWalker

      特設・企画

      特集・連載