『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】

『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
 2025年10月9日にサービスを開始し、もちもちした独特のビジュアルで人気を集め、ネットミームの“スピキ”でも話題沸騰中のiOS、Android向けのRPGタイトル『トリッカル・もちもちほっペ大作戦』(以下『トリッカル』)。
広告
 今回は『トリッカル』のコミックマーケットC108への参加を記念して、開発会社であるEpid Gamesの代表と副代表にグッズやコミケ、ゲームにまつわる話から今後の動きまで、さまざまな質問をぶつけた。

ハン・ジョンヒョン氏

『トリッカル・もちもちほっペ大作戦』を開発しているEpid Gamesの偉い人。韓国版『トリッカル』である『トリッカル RE:VIVE』開発初期は家の権利書を抵当に入れ、自身をプロモーションに活用させてまで作品を支え、リリース後はプールに飛び込まされたり料理を作らされたりしている。意外と楽しそうにやっているようだ。

シム・ジョンソン氏

ハン代表のつぎに偉く、代表を前面に売り出すプロモーション活動を考えた人。代表とは会社設立前にオンラインゲームで知り合い、意気投合した長年のゲーム仲間でもある。特徴的なプロモーション施策やグッズを作ることが得意。

日本ユーザーの熱量に圧倒。大手メーカーコラボも準備中

――初めに、出展された企業ブースに関してお聞かせください。今回のコミケグッズやイベントはbilibiliが企画されているとのことですが、コミケグッズの中で思い入れが深いものはございますか。

ハン代表
 今回のコミケグッズは全部好きなんですが、無料で配布されているスピキ(※)のお面がいちばん気にいっていますね。

『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】※『トリッカル』に登場するキャラクター(使徒)、スピッキーに似た謎の生物。スピッキーの韓国版ボイスが特徴的だったことから、ファンがMADを作成。そのMADが爆発的な盛り上がりを見せ、ひとつのミームとなった。
――今後日本で出したいグッズはございますか。

ハン代表
 今回のbilibiliのコミケグッズと同じく、挑戦的なグッズを作りたいと思っています。現在、多数の大手企業様と、周年に向けていくつかのコラボレーションを準備しています。

 また、秋葉原を中心とした地域の企業とのコラボレーションや、その企業が提供する期間限定商品も準備しており、そちらも1周年記念日付近や1周年記念以降に少しずつ公開していく予定です。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
夏コミの企業ブースでは、ぬいぐるみクリップやミニクッションチャーム、シャカシャカキーホルダーなどが販売された。
――ありがとうございます。非常に楽しみです。日本と韓国のグッズ事情の違いなど、感じたことをお聞かせください。

シム副代表
 グッズの方向性については、韓国との違いをあまり感じていません。ですが、日本はオンライン販売よりもオフライン販売の需要が非常に高いと感じています。韓国ではオンライン販売に重点が置かれているのですが、日本は真逆なので非常に興味深いです。

 また、韓国では人気のある使徒がすぐに売り切れ、その後はつぎに人気のある使徒が……と、人気順に売れていくのですが、日本では商品が均等に売れていっています。「トリッカルというコンテンツ自体を愛しているんだな」と思いました。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――今回のコミケでは、スピキに続きネット上で異様な盛り上がりを見せるキュウイに関するイベントまで作られました。スピキ以降も続々と生まれている日本独自のミームや盛り上がりに対する思いをお聞かせください。

ハン代表
 スピキやスピッキー、キュウイなどをめぐる日本独自の盛り上がりは本当に興味深いです。というのも、スピッキーは韓国でも初登場時はそれなりに人気があったのですが、日本ほどの継続した盛り上がりはありませんでした。

 それが、日本で大盛り上がりしたうえ、その人気が韓国へ逆輸入され、再ブームになるとは……。日本の教主(プレイヤーの総称)様がスピッキーの魅力を発見・再解釈している様子に私たちは本当に感銘を受けています。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――コミックマーケットC108では、グローバル版のリリースから1年も経っていない作品としては異例と言えるほど多くの『トリッカル』関連サークルが参加されています。作品を創るほどの熱量に溢れた教主様たちへの想いをお聞かせください。

ハン代表
 まず『トリッカル』の同人サークルとして参加してくださった方々に対して、本当に感謝しております。じつはグローバル版リリース前にも、コミケには数えるほどですが『トリッカル』のサークルがあったんです。そのときも私は足を運び、グッズを買って話をさせてもらいました。

 少数でも参加されている方がいるだけでうれしかったのですが、今回はそれ以上に多くの方が参加されているので、よりうれしいです。本当に感謝しております。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――教主様たちが作った同人作品やグッズ、コスプレなどで気に入ったもの、気になったものはございましたか。

ハン代表
 公式ブースでもコミー(水着)のコスプレイヤーさんがいてくれましたが、サークルスペースでもコミーの本やグッズがたくさんあって非常にうれしかったですね。本当にいちばん好きな使徒なので。

 また、アレットのコスプレも印象的でしたね。アレットは低レアリティの使徒なのですが、盾や手袋まで全部しっかり用意してくださっていて、愛を感じました。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
『トリッカル』企業ブースにいた、Sosuke氏が扮するコミー(水着)のコスプレ。かなりの筋肉モリモリマッチョマンだ。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
アレットはエルフの鎮圧班隊員。上司のカンナに対し、尊敬を超えた妙な執着心を持っている。

追加ストーリーは周年イベントの布石。アニメ化に動きも


――シーズン1の追加ストーリー(幕間)が韓国版とグローバル版で同時に公開されます。幕間を追加する意図をお聞かせください。

ハン代表
 じつは韓国で1周年時に公開したテーマ劇場は非常にヒットしたものの、なかには「物語があまりにも突然だった」という意見がありました。

 ですので、1周年テーマ劇場をもっと理解しやすく、物語に没入できるよう、新ストーリーを追加する運びとなりました。

――ありがとうございます。周年といえば、ハーフアニバーサリー生放送ではショートアニメが公開され、代表もつねづねアニメ化を望んでいるとのことですが、どのような内容にしたいかなど、展望はございますか?

シム副代表
 代表が前から考えている事業のひとつですね。やはりアニメはお金がかかるコンテンツでもありますので、なかなか苦戦していたのですが、最近になってようやくパートナー会社さんが見つかりました。

 いま話をしているところですので、シナリオについてはまだ定まっていません。オリジナルストーリーにするか、かわいさに振り切った内容にするか、それともゲームと同じシナリオにするか……。社内でいくつか構想は練っています。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――おめでとうございます! アニメが日本国内でも放映されることを願っております。

ハン代表
 申し訳ありません。日本でのアニメ展開については残念ながら未定なのですが、何かお届けできる方法があるといいですね。

――少し話が逸れてしまいますが、ゲームの日本版声優は韓国版に比べ、兼ね役があまりいません。その点も負担としては大きいのでしょうか?

シム副代表
 非常に……非常に多くのお金を出していますね。ボイス収録を始めとした、ゲーム内ボイスにかかるお金は全部Epid Games側が出しているのですが、本当にめちゃくちゃかかっております。

 ですので、収録時は我々もなるべく参加してディレクションするなど、収録会社と協力してクオリティアップに力を入れています。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――ゲーム関連の話題として、『TRICKCAL PATIMA』についてもお聞かせください。開発初期ということでお話しできることは少ないと思うのですが、日本を含めたグローバル版の展開は考えているのでしょうか。

シム副代表
 このことについては本当に始まったばかりで、現段階では話せることはありません。続報は早くとも2年……いや、数年はかかると考えていただけるとうれしいです。

1周年を前にした展望と抱負。今後開催したいイベントについても語る

――コミケはさまざまなジャンルの作品が集まる場所ですが、日本のコンテンツで好きな作品はございますか?

ハン代表
 『攻殻機動隊』のS.A.C.シリーズのテレビ版(『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』)が人生でいちばん大好きな作品ですね。

シム副代表
 自分はOVA版の『R.O.D』がいちばん好きですね(笑)。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――代表、副代表が好きな作品のテイストが『トリッカル』に反映されることもあるのでしょうか?

シム副代表
 もし、そんなことがあればコミーの登場頻度がもっと多くなっていたでしょうね。

ハン代表
 ええ。残念ながら、私を含め開発側の個人の好みが出ることはほぼありません(笑)。それよりも教主様に刺さるようなテイストを探して取り入れるようにしています。その中で私も好きなコンテンツの要素が採用される可能性は0ではありませんが、私が好きだから出るということは万にひとつもありません。

 一応、私からもいろいろ要望を送ってはいるのですが、通ったことは……ほとんどありませんね。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――テーマ劇場などでコミーの出番があるときは、珍しく代表の意見が通ったということなのでしょうか?

ハン代表
 いえ、あれはキャラクターの関係性や物語の展開上、コミーが出る必要があったから出ただけで、私の意見はまったく関係ありません。ですが、コミーが出てくれるのはとてもうれしいです。

――なるほど、いち教主としては会社としての確固たる意志があるのはうれしい限りですが、代表目線だと少し切ないですね。話は変わりまして、コミケにまつわる思い出がありましたらお聞かせください。

ハン代表
 私が初めてコミケに参加したのは、冬コミでした。なにせ初参加でしたので、入場するときのルールも大まかにしか把握しておらず……。3~4時間震えながら待っていた記憶がありますね。

 あとはスタッフさんに感心しました。韓国ではスタッフが報酬をもらうのがふつうなのですが、コミケのスタッフさんたちはボランティアなうえ、効率よくテキパキと働いていて……。スタッフさんの熱意も含めて、コミケに似た文化が韓国でも生まれてほしいところですが、まだ先のことだろうな……とも感じています。

――ちなみにそのときは何を目的に参加されたのでしょうか?

ハン代表
 ひとりのオタクとして、コミケという文化を体験したいと考えて参加しました。いま思い返すと、入場前に並んでいるときはトイレのために途中で抜けてもよいのかもわからないままずっと待っていたので、本当に焦っていましたね(笑)
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――それはたいへんでしたね(笑)。そんなコミケでの経験や思いがある代表ですが、今後日本で開催してみたいイベントなどはありますか?
ハン代表
 少し難しい提案かもしれませんが、可能ならアニメーションのリリースを最優先にしたいですね……。あ、もし機会があれば、オーケストライベントもやってみたいですね。

シム副代表
 本気? さすがにオーケストラは費用がかかりすぎるんじゃないか?

ハン代表
 bilibiliの人がお金を出してくれないかな(笑)?
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】
――イベントなどをEpid Games側が提案したら、bilibiliが出資してくれることもあるのでしょうか?

シム副代表
 全部出してくれる! ということはないですね(笑)。ですが、お互いに同意したら出資していただけることもあります。

――なるほど(笑)。『トリッカル』には心地よいBGMも多いので、実現できたらオーケストライベントもよいものになりそうですね。最後に、コミケの企業ブースへの初参加に加え、今後は1周年も控えていますが、展望や抱負をお聞かせください。

ハン代表
 ストーリーが2週間ごとに更新されていることに驚く方も多く、人によっては「無理していないか?」と心配していただくこともありますが、韓国版もグローバル版も変わらずに着実に運営を続けていく予定ですので、今後もご支援、ご関心、そして使徒たちへの愛を寄せていただければと思います。

 とくにアヤのテーマ劇場後から1周年記念までのあいだに、3つのテーマ劇場が公開される予定ですが、いずれのテーマ劇場も本当におもしろいシナリオになっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

シム副代表
 国内外を問わず、私たちの考え方は変わりません。いつも通り一生懸命働き続けることです。計画を進めていると初心から少しズレることもありますが、仕事を進める中で、だんだんともとの考えに立ち返るようにしています。

 グローバル版1周年を控えた現在も我々のスタンスは変わらず、「これまで通り、一生懸命働かなければならない」その一言に尽きます。
『トリッカル』アニメ化に動きあり。大手メーカーとのコラボグッズを多数準備中。シーズン1にストーリーが追加されるワケをEpid Games代表&副代表に聞く【インタビュー】

担当者プロフィール

この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker