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復活の『天地創造』試遊レビュー。今風のアクセスのよさで、スーパーファミコンっぽさを楽しむ。遠い記憶を呼び戻すほど印象的な哀愁サウンドと不思議なビジュアルにも注目【TGS2026】

復活の『天地創造』試遊レビュー。今風のアクセスのよさで、スーパーファミコンっぽさを楽しむ。遠い記憶を呼び戻すほど印象的な哀愁サウンドと不思議なビジュアルにも注目【TGS2026】
  「『天地創造』ついに復活!」の一報に、世界中のレトロゲームファンがどよめいてから3週間。2026年9月17日~21日までの5日間(17日、18日はビジネスデイ)、千葉県・幕張メッセにて開催される東京ゲームショウ2026では、ハピネットブースにて試遊台が設置され、早くもテストプレイのチャンス到来だ。
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 『天地創造』は、1995年にエニックス(当時)から発売された、スーパーファミコンの伝説的アクションRPG。“創造と破壊”をテーマとした壮大なストーリー、どこか物悲しいサウンド、藤原カムイ氏によるキャラクターデザインなどが、当時のプレイヤーから高く評価された。

 その一方で、発売のタイミングや、北米で販売されなかったこと、そしてこれまで移植やリメイクが一切行われなかったことから、“知る人ぞ知る名作”的存在でもあった。

 本記事では、当時リアルタイムでオリジナル版『天地創造』に魅せられていた筆者が、現行機(Nintendo Switch2、Nintendo Switch、プレイステーション5、XBOX Series X|S、PC)向けに移植された令和の『天地創造』を試遊した感想を、パブリッシングの背景情報や個人的な思い出話を織り交ぜつつお届けする。

『天地創造』が大好きだったスタッフの思い入れでパブリッシングが実現

 今回、試遊台を用意したのは、国内向けパッケージ版のパブリッシングを担当するPLAION。

 パブリッシングの経緯について、PLAIONの有田泰尚氏は「小学生のころ、スーパーファミコンの『天地創造』が大好きで、よく遊んだんです。最初は友だちに借りたのですが、おもしろくて自分でも買ったんですよね。そんな思い出もあって、今回のお話が実現したときはすごくうれしかったです」と明かしてくれた。

 有田氏は、同じくエニックスから発売され、『天地創造』と共通した世界観を持つスーパーファミコンソフト『
ソウルブレイダー』(1992年)や『ガイア幻想記』(1993年)も好きだったそうで、「どれもクインテットが開発を手掛けたもので、“クインテット三部作”と呼ばれているんですよね」と語ってくれた。

村人を救う行動が大陸の復興につながる!? 壮大な物語の冒頭部分をプレイ

 筆者が試遊したのはプレイステーション5版。現在開発中のバージョンとのことだったが、かなりマスターに近いと推測される完成度のものを、15分程度プレイすることができた。

 本来は、主人公である少年アークが、村に封印されていたパンドラの箱を開けてしまったことで、時間が止まってしまう……といった導入部分があるのだが、それは製品版でのお楽しみ。今回は、すでに時間が停止し、村人が凍り付いてしまっているところからのスタートだった。

 まずは、長老の家の中を中心に、RPGライクな探索パートを体験する。画面左にはマップがつねに表示されているが、これは今回追加された親切仕様に違いない。マップのほかにも、現代のアクションRPGと同じ感覚で、遊びやすくカスタムできる機能が備わっているようだ。

 続いて、アークは村人を助けるため、村を出て“試練の塔”に向かうことになる。ここまで進めてみて、筆者はリアルタイムで遊んだとは言え、正直、何も覚えてないと思っていたのだが……試練の塔へ向かう時の哀愁を帯びた曲を聴いた瞬間、そのメロディラインがパーッと頭の中によみがえった。また、“地裏”と呼ばれる地球の裏側の世界が表現された、不思議な見た目のマップも確かに覚えていた。遠い記憶を一気に呼び戻すほど、印象的なサウンドとビジュアルをぜひ体感してほしい。

 ダンジョンである試練の塔に入ると、アクションパートが展開される。敵との戦いだけでなく、先へ進むための謎解き要素もあり、なかなか歯応えがあった記憶がある。

 敵とは槍で戦うのだが、ボタンを連打したり、ダッシュと組み合わせることにより、多彩な攻撃をくり出すことができる。確か魔法も使用できたはずだが、試遊できる範囲ではまだ使えない様子。のっけから、何度もくり返しダメージを与えないと倒せない敵ばかり登場するが、試練の塔の中ではライフは自動回復するので、なんとかなった。

 ダンジョン内の謎解きは、有田氏いわく「スーパーファミコンっぽさが出ている部分」で、ちょっとわかりにくいというか意地悪というか、ノーヒントで手掛かりが少ない。先へ進むのに時間がかかるかもしれないが、その場でできることをひと通り試したり、マップをしらみつぶしに探索するうちに“発見”があり、「やった!」と小躍りしたくなる。

 試練の塔をクリアーすると、アークは宇宙を連想させる空間で、“地表”と呼ばれる世界の変化を目撃する。そこには「その日、ユーラシア大陸が地表に姿をあらわした」とのメッセージが……。試練の塔は全部で5つ。ひとつクリアーするたびに、大陸が現れるのだろうか!?

 また、凍り付いていた人々に生気が戻る演出も……。アークの活躍次第で、世界が変わる実感を得たところで、試遊は終了となった。

いろんな面でアクセスしやすい令和版。この完成度なら発売も近い!?

 “移植版”ということで、見た目やプレイフィールはスーパーファミコン版に準じているはずだが、遊びにくさは一切感じない。もともとのオリジナル版の遊びやすさに加え、今回の移植で、きちんと現行機向けに調整されているのではないかという感触だ。

 作品に興味を持っていたものの、遊ぶ機会のなかった多くの新規プレイヤーにとって、買い求めやすく、とっつきやすく、いろいろな面で“アクセスしやすい”仕上がりになっていると感じた。これはもちろん、オリジナル版を経験したプレイヤーにとってもうれしいポイントだろう。

 最後に個人的な思い出語りを許してほしい。筆者は発売当時、スーパーファミコン専門誌で仕事をしていて、『天地創造』も編集部で仕事としてプレイしたのだった。しかし、おもしろすぎて自分のものにしたくなり購入したという、有田氏とも似た思い出がある。『ソウルブレイダー』や『ガイア幻想記』も持っていて、先日、まとめて実家からサルベージしてきた。

 父が気に入って、リビングで遊んでいるのをよく見かけたのも覚えている。家に山ほどあったスーファミソフトのうち、なぜ『天地創造』が気に入ったのかはわからないが、思い返せば父は『
十戒』など、聖書をもととした壮大なスケールの映画を好んで観ていた。ゲームの『天地創造』にも、なにか共通したものを感じ取っていたのかもしれない。

 父のケースは一例で、当時から幅広いユーザー層をとりこにする魅力を秘めた作品だったのだろう。アクセスしやすい令和版が、いろんな国、いろんな年齢、いろんな趣味のゲームファンに届くことを願わずにはいられない。試遊版の完成度なら、発売も近いはず。2027年のその日が楽しみだ。
サルベージしてきたスーパーファミコン版。
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