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『Mortal Shell II』レビュー。スタミナ制を廃したアグレッシブな攻防が激アツい! 単なるフォロワーに終わらない、個性が詰まったソウルライク【BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ】

『Mortal Shell II』レビュー。スタミナ制を廃したアグレッシブな攻防が激アツい! 単なるフォロワーに終わらない、個性が詰まったソウルライク【BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ】
 洋ゲーライターBRZRKによる連載“BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ”。今回はアクションRPG『Mortal Shell II』をレビュー。プレイステーション5/Xbox Series X|S/PCで8月20日発売で、本日8月17日よりデラックス版(Devout Edition)の早期プレイがスタート。
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 ドモー、こんだけ暑い日が続くと冷たい飲み物を飲みまくっちゃうBRZRKです。そのせいでお腹の調子が急降下しやすくなるのは避けたいのでホドホドにしようと思うんだけど、やっぱ飲んじまうわけで。麦茶うめぇ。
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 今回紹介するのは、いわゆるソウルライクなシングルプレイ用アクションRPGの続編『Mortal Shell II』だ。前もって言っておくと、世界観はそのまま継承されているものの、今作は前作を遊んでいなくても問題なく遊べるストーリーとゲームシステムとなっているので、続編だからと尻込みする必要はない。

パリィやジャスガから強烈な一撃やエグい連撃を叩き込め! アクション成分強めのシステムに

 で、前作はいわゆるド直球なソウルライクのひとつといった感じだったんだけど、本作はそこからちょっと方向転換し、独特なプレイ感を確立。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』と『Bloodborne』を合わせたようなテイストだ。

 敵の近接攻撃に合わせてパリィ(弾き返し)やジャストガードを狙いつつ、隙を見たら踏み込んでヘビーな攻撃や高速な連撃を叩き込んだり、中距離の敵にはすかさず補助武器による遠距離攻撃を撃ち込む……といった感じのアグレッシブな攻防を楽しめる。
『Mortal Shell II』レビュー
防御スタイルはパリィ型/ジャスガ型/硬化型の3種類から選択可能(猶予時間や成功時の威力などが異なる)。いずれも成功すればノーダメージなので隙を見て敵をタコ殴りにするか……
『Mortal Shell II』レビュー
特殊演出の入る強化反撃(いわゆる致命攻撃)で大ダメージを食らわせてやろう
 この点で大きいのが、今作ではアクションに必要なスタミナの概念をなくしていることだ。ソウルズ系のゲームではスタミナ管理が重要な要素になっていることが多いけど、本作ではスタミナ切れを考慮して受動的になる必要はなく、敵に隙があればいくらでも攻撃してオーケーだ。

 ただし、SEKIROで言うところの体幹ゲージがあり、敵の攻撃をガードしているとやがてガードが崩れて無防備になってしまう。なのでボス戦などでは最初は様子を見つつ「あれ、この初撃受け止められるし、この攻撃はこうかわせば良くね?」といった気付きを得るのが肝心だ。

 次第にパリィやジャスガを適度に差し込むように立ち回れるようになり、敵がダウンしたり隙ができたら一気に攻勢に出ることになる。
この攻防がうまく回り始めるとパワフルなファンタジー剣戟って感じになり、とてもキモチイイ!
『Mortal Shell II』レビュー
赤アイコンの攻撃は受け止め不可なので、タイミングを見て避けたり潜り込んでかわす必要がある。

数が限られている代わりに個性的なプレイアブルキャラや装備を満喫

 ストーリーがどんなものかをかいつまんで説明すると、主人公の“先駆者”(ハービンジャー)は、この世界の成り立ちに関わるらしい存在“アンダーマザー”の散逸してしまった卵(オーヴァム)を回収する使命とともに冒険に送り出される。
『Mortal Shell II』レビュー
異世界からの神的存在らしいマザー。わかったよ母ちゃん、卵とってくるよ
『Mortal Shell II』レビュー
奪還したオーヴァムは本拠地に収蔵される。数が揃ってくると見応えがあるので全回収を目指したいぜ

かつての英雄の亡骸(シェル)をまとい、ともに戦う

 そして先駆者は旅の過程でかつての強力な冒険者たちの亡骸“シェル”を発見し、シェルを身にまとうことでその力を借りつつ冒険していくことになる。

 このシェルたちはそれぞれ固有のアビリティを持っていて、プレイヤーが身にまとっている間は、一時的に姿を消したり、周囲に炎の衝撃波を出したり、超強力なタメ攻撃を出したりと、彼らが生前に持っていた力を使えるようになる。
『Mortal Shell II』レビュー
シェルのひとりティエルの場合は姿を消してステルス状態に入れる。
 しかし、シェルを身にまとった状態で敵の攻撃を喰らい体力がゼロになると、シェルが剥がれて先駆者が弾きだされてしまう。この状態で再度体力が無くなると死亡扱いなのだが、敵の攻撃を掻い潜りつつ攻撃をヒットさせ続けると、なんと再度シェルを纏うことができるのだ。

 この“シェルを戻せる仕様”のおかげで、「もう1ターン連続攻撃を入れればシェルを戻せそうだからワンチャンッッッ!!!」という感じで、ピンチな状況と言えど萎えずプレイ出来るのが個人的に気に入っているポイントかな。まぁその分、ギリギリで死ぬと魂抜けるけどさ。
『Mortal Shell II』レビュー
96パーまで来たからあと一発でシェル復活できるけど、自分があと一発食らったら終了! 一旦下がるか? それともなんとかして雑魚を一発殴るか?
 またシェルのアビリティツリーでボーナス効果をもりもりにするには結構なアビリティポイントが必要となるが、実は合計ポイント自体は全体で共有というのも面白い(ただし後述する絆レベルはシェルごとに上げる必要がある)。

 つまり、他のシェルに割り当て済みのポイントをノーコストでリセットして振り直せるので、「このボスにはこのシェルが有効かも?」と思ったら一度ポイントをガン振りして挑んでみるというトライ・アンド・エラーがやりやすい。これは地味に嬉しいし、試行錯誤がハマった時はたまらんね。
『Mortal Shell II』レビュー
シェルはこの世界のどこかに安置されていたり、ダンジョンの奥底で人知れず事切れていたりする。ヒントを買うこともできるので発見はそれほど難しくはないが、道中の敵は手強い
『Mortal Shell II』レビュー
スキル使用時の消費ポイント減少や攻撃力上昇など、そのシェルの特徴を伸ばせるのでガンガン育てて強化しまくるが吉
 ちなみに探索で収集できる武器は、近接武器と補助武器(銃などの遠距離武器)ともに8つずつ存在する。これらの装備はどうやらシェルが生前に使用していたものと関連しているようなんだけど、本来の持ち主のシェルと合わせたら何か変わるのかは不明。

 それぞれの武器には振りの重量感やリーチなど固有の特徴があり、中には“敵を確率で混乱状態に陥れる楽器”なんてトリッキーなものも。2体同時出現するボスとかに混乱が刺さったりすると、それはもう楽しい宴の始まりなので是非試して欲しい。
『Mortal Shell II』レビュー
先駆者(ベースレベルと基本ステータス)とシェル(外見と固有スキル・アビリティ)と装備(武器やターストーン)で役割が分担されていて、組み合わせを試しやすいのも嬉しい部分。
 なおシェルのアビリティツリーの上位レベルをアンロックするには冒険で手に入る特殊ポイントを使って“シェルとの絆”を深める必要があり、この過程で彼らの持つ記憶を追体験して生前の様子や因縁が判明するという仕様になっている。

 結構いろんな立場のシェルがおり、盗賊もあれば貴族っぽい人、さらにはシスターに錬金術師などバラエティー豊か。でも内容はほぼダークで救いようがあんまないのが面白い。全部で8体もあるんだけど、これ全部見ておきたいわぁ。
『Mortal Shell II』レビュー
本拠地にいる巨女にお願いするとシェルの記憶を回復してくれる。
『Mortal Shell II』レビュー
酒が幻影のように見えちゃってるシーン。うーん、よくないね。
 あと強化で忘れてはならないのがターストーンだ。これは前述したとおりPerk的要素なんだけど、ダメージボーナスが得られるものや、専用スキルを放てるようになるもの、属性攻撃に関連するものなど様々な種類がある。

 で、探索して手に入れたものはそれぞれのスロットに装備できるのだが、戦闘をこなして経験値を獲得していくと装備中のターストーンのレベルアップが可能になる。一部のターストーンには適用可能な武器が決まっているなどの相性問題もあるけど、どれも強力なのでこれはというものはまんべんなく育てておきたいかな。
『Mortal Shell II』レビュー
ターストーンは複数装備できるのでガンガン育てていきたい。
『Mortal Shell II』レビュー
ボスを倒すと、専用技を放てる強力なターストーンなどをゲットできる。

各地にミニダンジョンが詰まったセミオープンワールド

 ゲームシステムはそこそこ広めのセミオープンワールドを採用しており、プレイヤーはまずはほとんど手掛かりがない状態で放り出され、右も左もわからんまま探索を進めていくことになる。

 ウロウロしているとモヤのかかったミニダンジョンの入口を見つけることがあるんだけど、これらはオープンワールド部分から独立した空間となっていて、入退出のタイミングでロードが一瞬だけ入るという感じだ。
『Mortal Shell II』レビュー
地面が陽炎のようにユラユラしているのがダンジョンの入口。それ自体が特殊な壁などで隠されていることもあったりして面白い。
 ダンジョンはそこまで規模が大きくないのだが、そこそこ手強い敵の配置になっていたり、中ボスがいたり、罠や特殊ギミックがはりめぐらされていたり、ちょっとした謎解きが必要だったりと、それぞれテーマが感じられるものになっている。

 また冒険の過程では、いわゆる休憩地点やファストトラベル地点になる場所“光明の岩窟”にも遭遇するんだけど、これらの場所もまたミニダンジョンを持っているのがユニーク。光明の岩窟のほとんどが最初は汚染された状態になっていて、フル機能を発揮させるためにはダンジョンをクリアーして浄化する必要があるんだよね。

 光明の岩窟ダンジョンにはオーヴァムがあるし、一般のミニダンジョンからは武器やPerk的な特殊効果を得られるターストーンを入手できることもあるので、やってみるっきゃないね。
『Mortal Shell II』レビュー
円錐状の岩窟を活性化させればポータルとして機能するだけでなく、装備の変更や強化などが行える。一旦休憩したら浄化まで行っておきたい。
『Mortal Shell II』レビュー
ダンジョン内の敵を片っ端からブチのめして報酬をゲットしよう
 で、探索していると時折巨大な門のある場所を発見する。これはエリアボスがいる穢れたゾーンで、ワールドマップからも独立した大型のダンジョンとなっている。最奥で待ち構えているボスはやたらと硬く攻撃力も高いので、早々簡単には倒すことが出来ない。なので先駆者の強化が必須となるわけだ。
『Mortal Shell II』レビュー
門前の岩窟を浄化するとゲートが脈動し始め、奥から神々しい光が漏れ入ってくる。はたしてどんな強敵が待ち構えているんだろうか?
『Mortal Shell II』レビュー
う~ん、パターンを見切れずぶった切られて雑魚死。やっぱ何の準備もせずに殴り込むのは無謀すぎた
 ワールドマップの全景は円状になっていて、基本的には最初は北側を攻略し、次に南側を攻略するという流れになっている。というのも、南側は北側に居る敵と同じ見た目でも攻撃パターンが変わっていたり、強敵の配置具合にエグみがあるので弱者厳禁といった感じ区分けだ。

 訪れられる場所はエリアごとに沼地や村、はたまた城だったりと結構バラエティー豊かで、景色を見ているだけでも面白い。特にマップの南側は北側とは異なる雰囲気の場所などもあるのでぜひとも隅々まで見回って欲しい。
『Mortal Shell II』レビュー
個人的に好きな南側のエリア。紅葉がもたらすコントラストがふつくしい……。
『Mortal Shell II』レビュー
先駆者を先導する骸骨カラスのリューク。彼のいる所には周辺一帯のエリアの地図が置かれていたりするので、新エリアの探索時はワールドマップの彼のアイコンを追ってみるといいかも。

まとめ: 30時間ぐらいじゃまだ足りねぇ! ミドルサイズにギュッと詰め込んだ快作

 筆者がプレイに要した時間は軽く30時間を超えたのだが、色々な隠し要素はまだ抑えきれていない。なので、全部を余すとこなくプレイしようとなると恐らく40~50時間くらいはかかるんじゃないかなと思う。つーか、結構ボリューミー(編注: 公式の目安も、クリアーだけなら平均30~40時間程度、ディープにやるならマックス60時間程度となっている)。

 そしてキモとなるシェルは数こそ多くないものの、どういった経緯で彼らがシェルになったのか等、興味深いバックグラウンドを読み解けるのがかなり面白い。ちなみにNPCの中にはシェルが生前に関係を築いていたキャラクターも居て、対応するシェルで近付くと反応が変わったりするので色々試して欲しい。
『Mortal Shell II』レビュー
ワンコの対応も変わっちゃうぜ
 難度については基本ハードなのだが、より厳しいプレイを求めたい人には、全体的難度がさらに上がる代わりに報酬が増えたり特殊なダンジョンがアンロックされる“夜”モードが存在し、周回したい人にはいわゆるニューゲーム+なども存在。

 逆に難度を下げたい人には、実績などが取れなくなる代わりに強力な技が使えるようになる装備アイテム“討伐者の封印”が用意されているので、適宜調整するといいんじゃないだろうか。
『Mortal Shell II』レビュー
夜モード専用のダンジョンもある。いきなり一人称視点ホラーADVが始まったりして面白いぜ
 戦闘面については前作がどちらかというとスタミナを見つつ相手の隙を付いて攻撃をするのがメイン(筆者所感)だったのに対し、本作はガードやパリィを主体としてガー不は避けるという、ガッツリ剣戟に補助武器も添えたスタイルに変更。ガラリと戦い方が変わったものの、より激しい戦闘を体験できるので個人的にこっちのが好きかな?

 前作を知らずとも遊べるけど、前作を知っていればより深くこの世界を楽しめるように配慮されているため、初めて本作を知ったという人でも気負いせず遊んでみて欲しい。で、前作をプレイした人は最初は変化に戸惑うかもしれないけど、シェルで戦うというコアな部分や世界観のトーンは変わっていないので楽しめるだろう。
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著者近況:グラボ欲しい