指揮は“GAME SYMPHONY JAPAN”や“ANIMATION SYMPHONY JAPAN”などのプロデュースも行っている志村健一さん、司会は牧瀬紅莉栖役の声優・今井麻美さんが務めた。本記事では、東京日本橋交響楽団による演奏に加えて、スペシャルゲストのいとうかなこさん、Ayumuさん(Zwei)による歌唱も行われた公演の模様をお届けする。
なお、本公演の模様は、Streaming+での有料生配信も行われており、6月7日23時59分までアーカイブ視聴が可能(※)。気になったという人は、公式サイトで詳細をチェック!
昼の部:β公演
その後、本イベントのキービジュアルで牧瀬紅莉栖が着ている真っ赤なドレスに似た衣装を着用した今井さんが登場。自己紹介や公演のコンセプトなどを改めて紹介して、つぎのブロックへ。
今井さんの「物語が始まるあの曲からスタートです」という曲振りで披露されたのは、ゲーム開始直後のプロローグで流れる『The universe』。続いて、事件の前の静けさを感じさせるピアノの旋律が印象的な『Quiet air』、考察などを行っているときに流れる『Explanation』、シリアスな局面でキャラクターたちの内面的な葛藤や苦悩を表現した『Self affirmation』と、ゲーム冒頭のラジオ会館での出来事から初めての世界線変動まで流れを感じさせる内容に。
そして、数ある『シュタインズ・ゲート』の楽曲の中でもとにかく明るく、ラボ(未来ガジェット研究所)での日常が思い浮かぶ『Laboratory』が披露されたかと思いきや、日常が崩壊していく予兆のような少し不穏な『Suspicious eyes』へ続くという、『シュタインズ・ゲート』らしいセットリストが展開された。
今井さんによるMCでは、「ステージ袖で演奏を聴きながら、プレイしていたときのことを思い出したりしました」とこれまでの演奏を振り返る。また、「好奇心に負けた、あのときの自分を恨むわ」と紅莉栖のセリフを披露しながら、本当は客席で聴きたかったという想いを打ち明けていた。
その後は、ラボメンたちがワイワイと騒いでいる光景が思い浮かぶ『Noisy times』、少しコミカルな会話シーンなどで使用される『Walking on sleeping』に続いて、日常の崩壊ともいえる、ラボ襲撃前後に流れる『Assailant』、深刻な問題の解決策を模索して熟考するシーンなどの印象が強い『hesitative consideration』、そして、オカリン(岡部倫太郎)が、シュタインズゲート世界線を目指すための行動を開始する『OPERATION SKULD』と、物語中盤から終盤の怒涛の展開を追体験するような楽曲がノンストップで披露されたところで、第一部は締めくくられた。
休憩を挟んでβ公演の第2部がスタート。最初に披露されたのはゲーム『シュタインズ・ゲート ゼロ』のオープニングテーマ『アマデウス』。イントロとともにいとうかなこさんが登場し、東京日本橋交響楽団によるフルオーケストラの演奏をバックに歌い上げた。
MCで今井さんから感想を聞かれた、いとうさんは「ちゃんと乗れるかドキドキでしたが、みなさんに乗せてもらいました」とうれしそうにコメント。そして、今井さんより第2部からβ世界線をテーマにした公演に突入することが明かされた。
その流れから、『シュタインズ・ゲート ゼロ』のメインテーマであり、タイトル画面などにも使用されている『Messenger -main theme-』へ。その後は、世界線変動によって生じたオカリンの孤立、隔離を表現した切なさや不安を感じる『Isolation』、Amadeus関連のシーンで流れる『Amadeus』、ラボメンのつながりや強い絆を感じさせるアコースティックなやさしい音色が印象的な『Fellowship』が披露された。
そして、ここからクライマックスへ向けてラストスパート。物語終盤のシリアスな展開を象徴するような『First leap』、作中で重要なキーワードのひとつにもなっている『星の奏でる歌』、オカリンが“鳳凰院凶真”として完全復活を遂げる『Re-awake』に続いて、Ayumuさん(Zwei)が登場し、ゲーム『シュタインズ・ゲート ゼロ』のエンディングテーマであり、アニメでは第8話“二律背反のデュアル”の特殊エンディングとしても使用された『ライア』を熱唱。
MCでAyumuさんは、長年歌い続けてきたからこそ実現したオーケストラコンサートでの歌唱への喜びなどを語っていた。その後、今井さんから『ライア』が最後の曲だったことが告げられ、「また会いに来てくれますか?」という質問に大きな拍手が贈られる。そんな反応に対して、今井さんが「本当ですか? じゃあ、約束です。ゆびきりげんまん、嘘ついたら海馬に電極ぶっ刺す。ゆびきった」と紅莉栖の名ゼリフとともに感謝を伝えたところで、β公演は終演を迎えた。
しかし、鳴りやまない拍手に応えてアンコールに突入。披露されたのは『シュタインズ・ゲート』の原点とも言える『スカイクラッドの観測者』(Xbox 360版『シュタインズ・ゲート』オープニングテーマ)。オーケストラ用のアレンジや演奏によって、壮大な雰囲気が増した同曲をいとうさんが力強く歌い上げた後、主題歌メドレーへ。メドレーで演奏された楽曲は以下の通り。
- 宇宙エンジニア(PSP版『シュタインズ・ゲート』オープニングテーマ)
- La*La*Laラボリューション(Xbox 360版『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』オープニングテーマ)
- 禁断無敵のだーりん(PSP、PS3版『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』オープニングテーマ)
- COSMIC LOOPER(『シュタインズ・ゲート エリート』オープニングテーマ)
- 非線形ジェニアック(PS3版『シュタインズ・ゲート』オープニングテーマ)
- 邂逅のフェタリテート(PS Vita版『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』オープニングテーマ)
- フェノグラム(PS3、Xbox 360版『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』オープニングテーマ)
さらにアンコールは続き、MCの今井さんが牧瀬紅莉栖としてではなく、アーティストの今井麻美として歌唱した、アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』後期エンディングテーマ『World-Line』をサプライズで披露した。
MCでは、今井さん、いとうさん、Ayumuさんが登壇し、順番に感想が語られた。Ayumuさんが挨拶する際には、おなじみの“ワッショイコール(※)”を行う一幕も。また、指揮の志村さんの挨拶では、『シュタインズ・ゲート』のフルオーケストラは、10年来の想いが募って実現したことが明かされた。
夜の部:α公演
そして、第2部の開幕はテレビアニメ『シュタインズ・ゲート』のオープニングテーマ『Hacking to the Gate』。シリーズの中でもっとも有名な楽曲と言っても過言ではない同曲をいとうさんが歌い上げると、大きな拍手が会場に響き渡った。
MCでいとうさんから感想を聞かれた今井さんは「原曲とも違う音色になっていて、少し多幸感を感じました」とコメント。また、同曲がβ公演では披露されていないことに触れ、「ここから世界線(セットリスト)が変わりそうです」と宣言。さらに、いとうさんの衣装がβ公演の少し暗めな雰囲気から明るい色合いに変わっていることついて、「夜(α公演)では、トゥルーエンドにいけるんじゃない?」と理由を明かした。
そんな流れで披露されたのは、絶望に立たされた状況などで流れる『Select of sorrow』。会場のスクリーンには、紅莉栖の救出に失敗し、まゆり(椎名まゆり)からビンタを受けて、シュタインズゲート世界線を目指すキッカケとなったシーンなどが映し出されていた。
その後はシュタインズゲート世界線に向けて全速力。焦燥感を煽るような『The Limit』、運命を左右する過酷な決断を迫られるようなアップテンポの『Crossroads』、過去を司る女神の名を冠した『Urd』、胸を締め付けられるような切ない旋律が特徴で、作中の数多くのシーンでも使用される印象的な楽曲であり、オペレーション・スクルド(『未来を司る女神』作戦)のラストにも流れる『Believe me』へと続き、最後はいとうさんによるグランドエンディングテーマ『Another Heaven』の歌唱で感動のフィナーレを迎えた。
MCで今井さんは、楽しい時間はあっという間に過ぎると語りつつ、「いまだけはアインシュタインに文句を言いたい気分。時間は絶対的じゃない。アインシュタインは時間が人や状況によって、長くなったり、短くなったりするものなんだって科学的に証明した。ねぇ、岡部。相対性理論って、とてもロマンチックで、とても切ないものだね」という状況にピッタリな紅莉栖のセリフを披露した。
客席からの大きな拍手を受け、アンコールとしていとうさんによる『スカイクラッドの観測者』、主題歌メドレー、Ayumuさんによる『ライア』、今井さんによる『World-Line』が披露された。その後、MCを挟んで、最後の曲に相応しい『GATE OF STEINER -Main theme-』の演奏で、会場が万雷の拍手に包まれるなかα公演は締めくくられた。
なお、本公演の追加公演が決定しており、2026年7月5日に愛知県芸術劇場コンサートホールにて開催される。今回のβ公演、α公演をひとつの公演に再構築しながら、どちらの公演でも演奏されなかった追加曲を含むセットリストになっているほか、パイプオルガンが演奏に加わるとのこと。チケットは販売中なので、そちらも要チェック。
本公演の模様は、イープラスにてアーカイブ配信中!
- 配信サイト:Streaming+(イープラス)
- 販売期間:2026年6月7日(日)20時00分まで
- アーカイブ期間:2026年6月7日(日)23時59分まで
- イープラス:https://eplus.jp/steinsgate/
『STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー』名古屋公演追加開催!
- 日時:2026年7月5日(日)開場14:00/開演15:00
- 会場:愛知県芸術劇場 コンサートホール
- 公式サイト:https://steinsgate-orchestra2026.com/nagoya/
- チケット発売中:イープラス
関連リンク
- 特設サイト:https://steinsgate-orchestra2026.com/
- 公式X:https://x.com/SG_orchestra
- 公式グッズ:https://mono-mo.com/collections/steinsgate-orchestra
“STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー”β公演(昼の部)セットリスト(敬称略)
- GATE OF STEINER -Main theme-(short ver.)
- The universe
- Quiet air
- Explanation
- Self affirmation
- Laboratory
- Suspicious eyes
- Noisy times
- Walking on sleeping
- Assailant
- hesitative consideration
- OPERATION SKULD
- アマデウス(いとうかなこ)
- Messenger -main theme-
- Isolation
- Amadeus
- Fellowship
- First leap
- 星の奏でる歌
- Re-awake
- ライア(Ayumu・Zwei)
- スカイクラッドの観測者(いとうかなこ)
- 主題歌メドレー(宇宙エンジニア、La*La*Laラボリューション、禁断無敵のだーりん、COSMIC LOOPER、非線形ジェニアック、邂逅のフェタリテート、フェノグラム)
- World-Line(今井麻美)
- GATE OF STEINER -Main theme-
“STEINS;GATE 因果旋律のシンフォニー”α公演(夜の部)セットリスト(敬称略)
- GATE OF STEINER -Main theme-(short ver.)
- The universe
- Quiet air
- Explanation
- Self affirmation
- Laboratory
- Suspicious eyes
- Noisy times
- Walking on sleeping
- Assailant
- hesitative consideration
- OPERATION SKULD
- Hacking to the Gate(いとうかなこ)
- Select of sorrow
- The Limit
- Crossroads
- Urd
- Believe me
- Another Heaven(いとうかなこ)
- スカイクラッドの観測者(いとうかなこ)
- 主題歌メドレー(宇宙エンジニア、La*La*Laラボリューション、禁断無敵のだーりん、COSMIC LOOPER、非線形ジェニアック、邂逅のフェタリテート、フェノグラム)
- ライア(Ayumu・Zwei)
- World-Line(今井麻美)
- GATE OF STEINER -Main theme-












