
そんな中、ハリウッド映画に登場するタフガイのように、“銃を片手に悪者をなぎ倒していく”体験を与えてくれるのがガンシューティングというゲームジャンルです。ゲームセンターなんかに置いてある、銃の形をしたコントローラーで敵を撃つアレですね。
初代プレイステーション(PS)やプレイステーション2(PS2)のころはブラウン管の仕組み(※)を活用した家庭移植版も多く出ていたのですが、液晶には非対応なものが多く、最近ではめっきり見かけなくなってしまいました。
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TGS2024に制作途中のものが出展されており「れ、令和にお家で『タイムクライシス』が遊べちゃうんですか!?」と(筆者の中で)かなり話題になっていた注目ハードです。
注目していたら、なんと開発会社である達成電器様にお邪魔して、先行試遊をさせていただけることになりました。人生とはわからないものです。
2025年に最新ガンシューハードをプレイするというタイムパラドックス感を感じながらたっぷり遊んできましたので、「使用感はどんなかんじ?」などの気になる点をお話ししていきたいと思います。
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1万円代で自宅にアーケード筐体さながらの設備を!ガンシュー好きならアルティメット版を思い切って買っちゃいたくなる充実っぷり
この仕組みのおかげで照準用のマーカーを設置したり、センサーバーを置いたりといった準備も要りません。非常に省スペースかつ楽なセッティングで遊べるのがG'AIM'Eの魅力のひとつですね。
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ベーシック版
- G'AIM'E本体
- ガンコントローラー(有線)
- ソフト:タイムクライシス
プレミアム版
- G'AIM'E本体
- ガンコントローラー(有線)
- フットぺダル
- ソフト:タイムクライシス
- ソフト:ガンバレット
- ソフト:スティールガンナー
- ソフト:スティールガンナー2
- 特典ピンバッジ
アルティメット版
- ガンコントローラー(有線)
- 2P用ガンコントローラー(有線)
- フットぺダル
- ソフト:タイムクライシス
- ソフト:ガンバレット
- ソフト:スティールガンナー
- ソフト:スティールガンナー2
- ACアダプター
- 特典ピンバッジ
- 特典アクリルスタンド
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では、概要紹介はこの辺りにして、実際に遊んでみて皆様が気になっている「で、実際どうなん?」な部分をお話ししていこうかと思います。
バンダイナムコエンターテインメント協力のもと作られたGunCon型デザインはファン垂涎必至!
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開発にあたってさまざまな家庭用ガンコントローラーを参考に作られているそうで、その中で今回のG'AIM'EコントローラーはGunConに近しいデザインになったのだとか。
マニアックな話をすると、グリップ上部のサムレスト(親指を引っ掛けるくぼみ)がとくに懐かしかったですね。握りこんだ感じはまさしく当時のあの感覚です。思わずスタッフの方に「いや~このグリップの感触が、ハンマーのデザインが!」と語ってしまいました。厄介なファンになってしまったかも……?
ともあれ、分厚すぎずほどよいサイズ感なので、手の大きい人でも小さい人でも扱いやすいんじゃないかと思います。
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さらに、G'AIM'Eコントローラーでは、射撃と連動したバイブレーション機能がありました。こちらは、コントローラー左側のスイッチでオンオフが可能です。
ゲームセンターの一部筐体では、射撃の反動を再現するためにスライドが後退するギミックなどが搭載されていることがありました。このバイブレーション機能もその一環で、射撃体験の臨場感を底上げしてくれています。こういうのがいいんですよ。
個人的には、トリガーを引きっぱなしで連射ができる『スティールガンナー』シリーズでとくに心地よい振動が手に帰ってくるので、体験してみてほしいところ。こういった機能を搭載する発想そのものが、ガンシューが好きな人が作ってくれているんだなぁと感じるポイントですよね。筆者も大興奮で振動を噛みしめてきました。
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ハード全体の仕上がりとしては、ガンコン自体が重すぎないので長時間の射撃でもそこまで疲労しません。カメラを搭載してる割にはびっくりするくらい軽いです。
ペダルやトリガーも軽い押し心地なので、ガンシュー独特の疲労感みたいなものはそこまでたまらなかった印象でした。
……令和にガンシューができる喜びで疲労を感じなかっただけという説もあるかも? と冗談はさておき、全体的に“プレイしやすさ”の部分はこだわって作られているので子どもから大人まで誰でも使えるようにデザインされているんじゃないかなと思います!
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AIでカメラ映像を取り込んで照準! ……それってラグとかは大丈夫なの?
結論を先に申し上げると「ラグは部分的にあるものの、ゲーム体験を損なうようなものではない」というのが筆者の感想です。こちらについては詳しく説明しておきたいので、少し語らせてください。
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が、逆にそれ以外の欠点はとくになく、トリガーを引いてから判定が出るまでのレスポンスは非常にキレがあり、撃っている感覚はかなり良好でした。連射にもかなり正確に対応してくれます。
FPSでいう“フリックエイム”のような撃ちかたをしたりしなければ、まったく気にならないレベルだと思いますね。
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WiiやPS2などいろいろなハードでガンシューをプレイしてきましたが、それらと比べても照準が正確でした。しかも、安定しているのが好感触でしたね。
今回の試遊では2時間ほどプレイしたのですが、最初にキャリブレーションしてからぶっ通しでプレイしていたのにもかかわらず、最後まで安定した照準が可能でした。いちいちキャリブレーションを挟まなくてよいのは非常に好感触です。ブラウン管でやっていた当時は何かの拍子ですーぐズレた記憶なので、安定感があるのはグッドですよね。
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お母さんがテレビの前を横切ってボス戦が台なしになることはもうありません。見えなくても心の目で撃てれば、ですけどね!
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センサーバー形式だと、バーとの距離によって左右の感度が異なるケースがありますが、このAI照準ならモニターとの立ち位置などに関係なく照準が可能です。ブラウン管時代の照準に近い感覚で遊べました。
カメラでモニターを認識する、と聞いたときは照準のずれを心配していましたが、まさかここまで正確な射撃が楽しめるとは思いませんでした。
まだ開発中のため、今回お話ししたラグについても発売に向けて改善していくとのことです。最終的には、この技術でガンシューが盛り上がってくれることに期待が持てる仕上がりになってくれるとうれしいですね。
G'AIM'Eはどのような経緯で生まれたのか? 社長・アンドリュー氏に語ってもらった
G'AIM'Eが生まれた経緯には、アンドリュー氏が感じるゲーム業界への期待や熱量があったのです。
Andrew Steel 氏(アンドリュー スティール)
達成電器の代表取締役社長。日本のゲームやカルチャーが好き。子どものころの夢を叶えるために日本に移住し、エンジニアであり、根っからの発明家として、多くのプロトタイプやコンセプトを手掛けている。
ただ、多彩なコントローラーが出る中でガンシューティングのガンコントローラーだけが出ていないですよね。これはガンシューティングゲームの人気がないからではなく、多くのガンコントローラーがブラウン管テレビを前提としていた特性上の問題だと考えています。本プロジェクトのきっかけは、その問題を解決できないかと言うものでした。
液晶テレビが一般化した後のガンコントローラーは煩わしいセッティングが必要なものが多く、一般層に普及しやすい環境ではなかったと考えています。そこに目を付けて、今回のプロジェクトがスタートしました。我々はいかにシンプルにガンシューティングゲームを復活させるかという課題の元、AIによってカメラ認識で照準をできないかと考えました。
最初に復活させるタイトルは、自然と『タイムクライシス』になりましたね。ただ撃つだけではなく、ペダルを踏んで隠れながら撃つという体験は当時の我々にとって革命的でしたから。
――プレミアム版以上のモデルでは、『タイムクライシス』以外にもバンダイナムコさんのライセンスタイトルが収録されていますが、どういった経緯で収録が決定したのでしょうか?
ふたつ目は明るさです。G'AIM'Eは赤外線式ではないため、明るいところでも暗いところでも動作するようになっています。
そして3つ目はリーズナブルさですね。多くの方の手に届く価格帯にすることができました。
――収録されているのは、アーケード版の『タイムクライシス』なのでしょうか?
また、去年のTGSの時点では『タイムクライシス』しか収録が決まっていなかったのですが、アンケートにて「もっとたくさんのゲームを収録してほしい」という声をいただきまして、ふたりで遊べる『ガンバレット』や『スティールガンナー』などの収録が決まった形ですね。
――PS時代の移植版もすばらしいものでしたが、やはりアーケード版準拠のものが遊べるのはうれしいです。
――今後はどういった製品を予定しているか、お聞かせください。
――今回のガン型コンはまさしく、「こういうの、あったらいいな」と私は感じました。最近ではガンシューティングゲームが遊べるハードは希少ですよね。
だからこそ、私たちのような小さな会社でも、見た瞬間に「おっ!」と思っていただけるような、そして店頭で目を引くような、ワクワクできる製品を作っていきたいです。今回G'AIM'Eを発売するにあたって、皆様に“大きなモニターでガンシューティングゲームをプレイする”という新しい体験をご提供できるんじゃないかと思います。
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「昔、『タイムクライシス』やってたな~」って言う人はもちろん、「ゲーセンにおいてあるヤツ、あんまちゃんとやったことなかったな~」という人まで、ちょっとでも気になったらぜひ予約ページを覗いてみてほしいと思います! 本当に、ガンシューはいいぞ!