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香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー。スローモーションで全弾叩き込め! クセは強いし命は安い、刹那的シューター【BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ】

香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー。スローモーションで全弾叩き込め! クセは強いし命は安い、刹那的シューター【BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ】
 洋ゲーライターBRZRKによる連載“BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ”。今回はFPS『Better Than Dead』をレビュー。PC版アーリーアクセスが5月12日より開始。日本語にもテキストで対応する。
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 ドモー。『
ディアブロIV』の新DLCが思ったよりも楽しくて時間を忘れて遊んでしまっているBRZRKです。システムの改修が結構入ってるので若干ややこしくなったけど、その分以上に楽しめてるので嬉しい限り。パラディンの弱体化が酷すぎる気がするけどね。
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 今回紹介するのは、本日5月12日からPC版アーリーアクセスを開始するFPS『BETTER THAN DEAD』。1990年代の香港を舞台に、裏社会に搾取された女性がハンドガンを片手に片っ端から復讐していくという内容だ。

香港アンダーグラウンドのド外道たちをドライに処刑していく復讐譚

 本作は身体に装着したボディカム視点なのが特徴となっていて、(実際何があったのかは語られないが)どうも裏社会の人間からカメラで撮影されながら暴力的な搾取を受けたらしい主人公が「今度はお前らが撮影される番だ!」とばかりに淡々とメンバーを処刑していく映像を追体験していく形になっている。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
所謂スナッフ的な撮影が行われていたことがうかがえる。こんな事をするロクデナシどもには相応の報いを与えるべきだ。
 グラフィックはフォトリアル寄りで、90年代の香港映画などでよく見る“表と裏の世界が隣り合わせなのを感じさせる、ギラギラとしたネオン管の発光”“建物からやけにせり出してる看板”そして“ざらっと荒れた部分と妙に小綺麗な部分が同居する裏通り感”が良く表現されている。

 そのため、この年代の映画を見たことがある人であれば見た目だけで「おぉスゲェな」と思うだろう。まぁ、実は足を止めてじっくり隅を見てみるとラフに作ってある部分に気付いたりするんだけどね。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
裏社会と密接に関わりがありそうな夜のお店の出来具合が凄くそれっぽくてグッド
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
裏通りの少しザラザラとした雰囲気が、映画で見たようなあの感じなのがサイコーだぜ

軽減は可能だが、酔いやすさはどうしてもある

 そんな生々しい描写で捨て身の乾いた復讐を体感するというコンセプトの作品なんだけど、その性質上かなり“3D酔い”を誘発しやすい作りであることは言及しておかなければならないだろう。

 詳細は後述するけど、ただでさえ視点がボディカムなのにプレイ中はダッシュとスライディングを駆使してアグレッシブに戦うことになるので、画面が縦横斜めにメチャクチャ揺れる。

 さらに普通のFPSと異なり視界の中央と照準が連動していないので、銃を構えた腕を大きく動かしたりすると、まず腕が動いてからワンテンポ遅れて視点が追従するような形になる。このズレが合わない人はゲロゲロになりそう。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
軸がズレがちだし、狙いをつけてもその通り弾が飛ぶ訳じゃないのでメチャクチャむずい
 なのでFPSに多少慣れていても酔いに弱い人は正直厳しいだろう。タフな人は操作や画面の設定(視野角/FOVなど)を調整すれば少しは良くなるかもしれないけど、基本的にすごく3D酔いしやすいゲームであり、設定調整は必須かもしれないぐらいというのは頭に入れといて欲しい。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
視点操作の感度調整や視野角(FOV)の設定をしっかりやってから臨まないとキツイ人が多いかも

ある程度の運ゲーを覚えゲーと超攻撃的スタイルでねじ伏せる

 さて、いざゲームを始めると何の説明もないまま戦闘に身を投じることになるのだが、そもそも銃を扱い慣れていない主人公なので、腕をしっかりとホールドして射撃することなんて当然できず、なかなか狙い通りに弾が飛ばない。

 ただでさえ敵はプレイヤーに対して有利な立ち位置を取っていることが多いのに、こちらは射撃の素人となったら、距離のある銃撃戦で撃ち合ってもなかなか勝ち目はない。じゃあどうするかというと、気合の捨て身で突っ込んでいくのを推奨するようなシステムになっている。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
射撃が得意じゃない分、下手に遠距離でチマチマ撃つよりガンガン詰めて弾をバラ撒け! 相手がションベン中でも容赦する必要はないぜ。
 走ってる最中にスライディングをするとバレットタイムが発動してスロー効果が発生するので(わずかに無敵時間もあるらしい)、ガンガン走り込んで敵との距離を詰めたらスライディングで滑り込み、バレットタイム中に「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」精神でブチのめして進むのが本作の流儀といった感じだ。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
部屋に飛び込んだら敵が複数なんて場面も多々あり。弾が当たることを祈りながら連射すべし
 とはいえ多勢に無勢な状況で走って近付くのは超ハイリスクなわけで、割と簡単に被弾してしまう。一度被弾すると画面上が血液でにじみ、まともに歩けないだけでなく腕の操作もおぼつかなくなり大ピンチに。即退避して落ち着けば多少改善はされるものの、次の1発で即死なうえ動きが鈍いのは変わらず。

 まぁ実際かなり死にまくるんだけど、トライアンドエラーで立ち回りを改善しつつ運に身を任せて戦い、“運良く”ステージクリアできればアドレナリンがドッパリ、といった感じのゲームだ。とはいえ普通に敵の猛攻がしんどいので、うまく行かない時は理不尽な運ゲー感がヒトシオ濃ゆいけどね。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
スライディング時以外にも、周辺のオブジェクトが銃弾で飛び散った場合もバレットタイムが発動する模様。確実じゃないけど、割と助かる要素だぜこれ。

短いステージに乾いた銃撃戦だけを詰め込んだ濃縮液

 1ステージのクリアに要する時間はだいたい2~5分程度なんだけど、その中で香港映画さながらのガンファイトのシチュエーションがこれでもかと詰め込まれており、サラッと遊ぶには丁度いい塩梅のバランス。逆に時間が長いと、上で説明したやや運任せに感じる要素が不利に働いたときの萎え具合がハンパないからね。

 ちなみにストーリーテリングは本当に排除されており、「なぜこのボスを倒すのか」といったスキット的なものも存在しない。言わば映画の戦闘シーンだけの切り抜きを実体験するみたいな感じの作風は潔いと思う。
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
“浮生若夢”(人生とははかないものだ)の落書きとともに置かれている銃。どうも根城がバレたらしい。逃げろ!
香港ボディカムFPS『Better Than Dead』レビュー
竹製の足場で不安な所に敵がワンサカと現れる! 90年代の香港映画に超ありそうな場面でテンションが滾るぜ!
 早期アクセスのゲームということもあり要調整な印象は正直ぬぐえないものの、臨場感や上手く動けたときの気持ちよさは一見の価値アリ。ショート動画を見るような感じでサクッと遊んでサクッとやめられる感じが好印象なので、今後のアプデでのブラッシュアップに期待したいところだ。まずはレビュー版で操作周りの設定変更が効かなかったりしたあたりから直していってほしいかな。(※編注: この不具合については開発に報告し修正予定。一時的な迂回方法としては英語設定で設定変更を適用すると通る)

 一風変わったボディカムタイプのFPSを遊んでみたいという人の中でも3D酔いに強いのであれば、触ってみると楽しめるんじゃないだろうか。
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著者近況:気温の上下がキツイので体を壊しそうだ
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