モバイル(iOS、Android)向けに開発が進められている『モンスターハンターアウトランダーズ』。カプコンのライセンスのもと、TiMi Studio Groupが手掛けるスマートフォン向けタイトルだ。 そんな同作の第2回クローズドβテストが、2026年4月29日より開始。

本記事では、第2回クローズドβテストでのプレイ内容からわかった要素や、本作の魅力を紹介していく。
なお、今回はAndroid端末でプレイ。内容はあくまでも第2回クローズドβテスト(以下、CBT)のもので、製品版リリース時には変更される可能性もある点に留意してほしい。
アクションはとにかく爽快! モバイルならではの便利機能も
基本的な操作はモバイルのアクションゲームとしてはオーソドックス。画面左下のバーチャルスティックでキャラクターの移動、画面右下のアイコンを押して攻撃や回避などのアクションをくり出すという形だ。ボタンの数こそ多いものの、同時押しといった複雑な操作は必要としないので、スマホゲームに慣れている人はすぐに操作になじめるだろう。

アクションの手触りは、とにかく爽快。今回のCBTでは、自分がシリーズ作品でも使用頻度の高い大剣、太刀、双剣を中心に触れたが、いずれもモンスターの攻撃に対してのカウンターアクションも用意されていて、気持ちよさが感じられる狩猟が体験できた。イメージとしては、シリーズらしい駆け引きを残しつつ、より軽快に遊べる印象。

モンスターの攻撃に合わせて回避すると、特定のアクションがくり出される。これが決まるとめちゃくちゃ気持ちがいい。
対峙するモンスターに関しても、攻撃するときに全身が赤く光ったり、状態が変化したときにフラッシュテキストが表示されたりと、視認性が増しているのもポイント。プレイ中は画面上をタッチして操作する関係上、どうしても画面の一部が自分の手で隠れてしまい、視認性が悪くなってしまうが、それをうまくカバーしている形だ。


画面上部に各部位の状態(どれぐらいで部位破壊ができそうか)、モンスターの残りHPなどが表示される。画面中央のモンスターと合わせて、状況が把握しやすいUIは好印象。
本作でも、特定の部位を狙って部位破壊を目指す狩猟の駆け引きが楽しめるが、左手でキャラクターの移動、右手でアクションという操作では、カメラをグリグリと動かすのが一見すると難しい。だが、特定の部位を狙えるロックオン機能が備わっているおかげで、かなり快適に立ち回れた。

操作は簡単。ロックオンボタンを長押しして、狙いたい部位を選択するだけ。頭部、右腕、左腕、腹部など細かく決められる。
アクション自体はシリーズらしい狩猟の手応えを感じさせつつ、シンプルな操作で爽快なアクションがくり出せ、狩猟状況の視認性がアップするなど、モバイル向けにしっかりと最適化されている印象。
遊ぶ前はややタッチ操作に不安を感じていたが、それをまったく感じさせない快適さだった。あまりに便利すぎて、思わず「この機能は便利だな」と感じてしまったほど。

ちなみに操作モードは、自動でアイコンが切り替わり、簡単操作でコンボをくり出せる“スターティングモード”、各アクションのボタンがすべて表示され、状況に応じて使い分けられる“ハンティングモード”の2種が用意されている。

たとえば太刀の場合は、“スターティングモード”では攻撃ボタンで通常攻撃や練気ゲージを溜める攻撃を行い、必殺ボタンで練気技を消費するアクションがくり出される。基本的には攻撃ボタンを押せば自動でコンボが放たれ、アイコンが光ったときに必殺ボタンを押すと強力なアクションが使用される、という仕組みだ。

“スターティングモード”の画面。かなりスッキリしたUI。
一方で、“ハンティングモード”では、技の効果別に各アクションが表示されている。くり出すアクションを判断してボタンを押す必要があるので、操作難度は高くなるが、そのぶん、状況に合わせて立ち回りやすいのがメリット。

“ハンティングモード”の画面。先ほどの画面と比べると違いがわかりやすい。
特徴の異なるふたつの操作モードは、設定/操作画面ですぐに切り替えられる。さらに、ボタン位置のカスタマイズまで行えるので、自分に合ったアレンジができるのもうれしいポイントだ。
冒険者の育成要素が、本作ならではの遊びを広げる
ゲーム開始時に自分の分身となる主人公冒険者を作成し、提示される目的を達成していくと物語が展開する、というのが本作の基本的な流れ。
キャラクターカスタマイズは、デフォルトで用意されているタイプをベースに、顔のパーツ、髪型、目の色など、さまざまな項目から自由に設定。かなり細かくカスタマイズできるので、自分好みのキャラクターを作り込む人も出てきそう。


ストーリーは“アイソレシア島”を舞台に描かれていく。フルボイスで、なんと主人公冒険者にもボイスが用意されている。スマートフォン向けではあるが、しっかり作り込まれている印象だ。

“アイソレシア島”の冒険では、主人公を含め、“冒険者”と呼ばれるキャラクターの中から、狩猟に参加するメンバーを編成。冒険者は、ゲームを進めることで仲間に加わる場合もある。オトモも仲間として加わる要素が用意されている。

今回は複数の冒険者やオトモを確認できた。
主人公冒険者は複数の武器種を使用でき、狩猟中でなければいつでも手持ちの武器種を切り替えられるが、冒険者はそれぞれ得意な武器種が決まっていて、その武器種のみを装備できる仕組み。使える武器種は1種で、ベースとなる武器のシステムは同じだが、アクションはまったく違うものになっている。
太刀の場合、主人公冒険者が太刀を装備した場合は、気刃斬りなどのアクションが使え、冒険者のミドリだと地上でイチョウが舞う華麗なエフェクトで連撃アクションが使えるといった感じ。同じ武器種でもアクションの手触りはまったく異なるので、手持ちの冒険者が増えるとプレイの幅が広がるイメージだ。

各冒険者専用のチュートリアル訓練も用意されている。新しく冒険者を手に入れた場合は活用したい。

冒険者ごとに特性も異なり、得意な属性も決まっている。仲間となる冒険者が増えれば、「このモンスターの狩猟にはコイツが最適!」といった具合に、狩猟するモンスターに合わせて冒険者を選択できそう。
個人的に驚いたのは、冒険者を育成できる要素が用意されていたこと。主人公を含め、冒険者は“スーベニア”という要素があり、対象となるアイテムを使って育成すると、攻撃力や防御力が上昇していく仕組みになっている。対象となるアイテムは、特定のコンテンツで入手可能だ。

実際にレベルを上げて同一クエストに挑んでみたところ、かなり難度が変わる印象。育成したぶんだけ冒険者が強くなり、より短時間での討伐が可能になった。簡単な難度のクエストであれば、育成によって、より遊びやすくなる場面もありそうだ。
これまでの『モンスターハンター』シリーズでは、モンスターを狩猟して素材を集め、武器や防具をより強いものに変えていき、さらに手強いモンスターに挑んでいく、というのが基本の流れだった。そこに、プレイヤーのスキル(腕)が加わり、緊迫した狩猟が味わえるのが魅力だった。
本作でも武器や防具は継承されているが、そこに本作ならではの育成要素が加わった形。おそらく、簡単なクエストはより手軽に、最大レベルまで成長させたときを想定した高難度のクエストは、これまでのシリーズ作のように緊迫した狩猟が味わえる。

ちなみに本作では、フィールド上でも武器や防具が生産可能に。いちいち拠点に戻らなくていいのはかなり便利!
ストーリーを進める中でも、育成状況によって狩猟の手応えが変わる場面があり、しっかりとした歯応えを感じられた。このあたりもしっかりと検証したかったが、今後のプレイでも引き続き確かめたいところ。
クラフト要素を絡めてのフィールド移動が気持ちいい!
本作の大きな特徴のひとつとして、“クラフト”要素が挙げられる。クラフトできるアイテムや効果は、ストーリーを進め、“発明ポイント”を消費して開放していく仕組みだ。

発明ポイントは“クラフト”、“グライダー”、“サバイバル”、“採取”の4つの項目の開放に使用。項目の大多数は、開放に特定までストーリーを進行する必要がある。
クラフト機能自体はシンプルで、木の伐採、鉱石の採掘などで素材を集め、納刀状態で画面右下に表示されるクラフトボタン(ハンマーのようなマーク)を押すと作れるクラフトが表示され、フィールド上に設置できるというもの。
今回触ったゲーム序盤では、ふたつのポイントを滑って高速で移動する“ジップライン”、発生する気流に乗って上空へと飛ぶ“ブロワー”、特定のポイントまで発射して移動できる“カタパルト”などが体験できた。




冒険するフィールドは広く、徒歩だとかなり時間がかかるので、これらのクラフトアイテムを活用して移動時間を短縮するイメージ。フィールドに設置できる上限数はあるものの、気軽に使える便利な機能になっている。これまでのシリーズ作品にはない独自の要素なので、新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

フィールド各地にある展望塔を修理すればファストトラベルが可能になる。
ストーリーを進める以外にも、フィールドを自由に探索できるのも本作の魅力。フィールドはめちゃくちゃ広く、前述のクラフトアイテムを活用したり、スタミナが続く限り険しい崖を登ったりと、とにかく自由。

フィールドには素材が採集できるポイントがあるだけでなく、謎解き的な要素に挑んだり、ミニゲーム的なアクティビティにチャレンジしたりと、さまざまな要素が確認できた。探索中に立ち寄りたくなる要素も多数用意されている。


サブクエストを進めながらフィールド探索を、とプレイしていたら、あっという間に時間が経っていた。とにかく寄り道プレイがめちゃくちゃ楽しい! でも、探索が全然進まない(うれしい悲鳴)。
正式サービスが待ち遠しい!
第2回クローズドベータテストの内容だけでもかなり遊び込めた本作。複数のイベントも確認でき、報酬が用意されていた。目標をどんどん達成していくことも、ゲームプレイのモチベーションにもなり得るだろう。こちらはプレイしていたら自然と達成できる目標が多く、プレイに役立つアイテムがもらえていく印象だった。


シリーズらしい狩猟アクションの手応えを感じつつ、本作ならではの育成や探索要素も楽しめる『モンスターハンターアウトランダーズ』。とくにアクション部分は、狩猟生活をしっかりと感じられる作りになっている。とくに冒険者ごとに異なるアクションは、どのキャラクターを使っていても気持ちいいし、こだわりを感じられた。

主人公冒険者や仲間の冒険者に育成要素を導入するなど、本作ならではの要素にも挑戦している。従来の『モンスターハンター』ファンもかなり新鮮な気持ちで楽しめるはず。正式リリースに向けた今後の展開にも期待したい。