『幻想水滸伝』シリーズの最新情報を紹介する公式番組“幻想水滸伝Live”が、2025年8月5日に配信されました。
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番組には舞台『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』のプロデューサー・岩崎 卓氏、脚本・演出の中屋敷 法仁さん、主人公(ぼっちゃん)役の岡村 直樹さん、グレミオ役の和田 琢磨さん、フリック役の山田 ジェームス 武さんが出演し、舞台の情報も公開されています。
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そこで本インタビューでは、番組に出演された5人に加え、『幻想水滸伝』シリーズIPプロデューサー・内藤 塁氏、『幻想水滸伝』シリーズIP監修・崎山 高博氏にも参加いただき、舞台への熱い想いやこだわりをうかがいました。
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内藤 塁氏
『幻想水滸伝』シリーズIPプロデューサー(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
崎山 高博氏
『幻想水滸伝』シリーズIP監修(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
岩崎 卓氏
舞台『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』プロデューサー
岡村 直樹さん
『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』主人公(ぼっちゃん)役
登場人物の愛しいシーンを取りこぼさない脚本【舞台『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』インタビュー】
――舞台化発表後、ファンの皆さんからの反響はいかがでしたか?
岩崎
とても、反響は大きかったです。まだ舞台をあまり見たことがない『幻想水滸伝』シリーズの原作ファンの皆さまから、「初めてだけど、観てみたい」、「舞台に行きたい」という声があったのが新しい大きな反応かなと思っています。
舞台ファンの皆さまはもちろん、原作ファンの皆さまにも届く作品にしなければいけないと改めて強く認識しました。
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内藤
反響は想像した以上にすごかったです。チケットが取れるか心配する声もたくさん見かけましたし、いつから申し込みが始まるのか気にしてくださっている方が多いですね。
京都公演(※)が発表され、東京以外で見られることも喜んでいただけてよかったです。
※12月に東京(シアターH)と京都(京都劇場)で公演予定。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/49146/a2de40e0d504f583cda7465979f958a98.jpg?x=767)
――中屋敷さんは、脚本と演出を担当されています。最初に、お話を聞いた時の気持ちを教えてください。
中屋敷
マネージャーから「中屋敷さん、『幻想水滸伝』って知っていますか?」と質問されたんです。それで察して、「やります!」と即答しました(笑)。正確にはマネージャーさんがタイトルを言っている途中で、「やります、やります、絶対にやらせてください」と返しましたね。
「舞台化しないのかな」という期待の気持ちはもともとあったんですが、こんな機会をいただけるなんて……。気持ちよりも先に、体が勝手に動くような感じでした。
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岩崎
実は自分は中屋敷さんと直接お会いしたことはなかったんですけど、ぜひ中屋敷さんにお願いしたいと思い、メールでオファーさせていただきました。快諾いただけて、本当にうれしかったです。
――『幻想水滸伝I』は壮大で重厚な物語が描かれる作品なので、舞台化にあたってはエピソードの選定も大変だと思います。脚本で特に大切にしたいこと、こだわりたい部分はどこでしょうか?
中屋敷
作中にはアクションシーンや、名場面がたくさんあります。そんななか、一番舞台で見せたいのは、キャラクターの背景が見えるようなシーンです。
ぼっちゃんが、グレミオをくすぐるシーンは絶対にいれます。あと、シチューも作らないといけませんね。激しいアクションシーンとか戦争シーンとかも大事ですが、壮大な場面だけでなく、登場人物たちの愛おしいシーンもたくさんあるので、取りこぼさないようにしたいと思っています。
岡村さんと和田さんは、くすぐるシーンがあることだけ覚悟しておいてください(笑)。
――ゲームでもドット絵で生き生きと描かれていましたが、キャストの皆さんが演じることで、また違った印象を受けそうなのも楽しみです。演出面についても、お話いただける範囲で教えてください。
中屋敷
具体的な内容というよりも、気をつけたいところなんですが、僕はお稽古中に感動で泣いてしまうタイプなんです。先日開催されたオーケストラコンサート“Symphonic Poem from 幻想水滸伝 Remaster”(※)を聴かせていただいたときも泣いてしまいまして……冷静にならないといけないなと(笑)。
キャラクターのビジュアルや音楽、『幻想水滸伝』の世界観を生の舞台で再現しているので、期待していただきたいです。
※5月5日に東京・すみだトリフォニーホールで開催。グランドフィルハーモニック東京が管弦楽を担当し、3月6日に発売された『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』と、新作モバイル向けアプリ『幻想水滸伝 STAR LEAP』の楽曲がひと足先に演奏された。山田
中屋敷さんは熱いエピソードが多い方で、演出家だけでなく観客や俳優を含めてみんなでセッションをするように、とにかくいい作品にしていきたいというエネルギーが強い方だと感じています。
自分が実際に目にしたことがあるのは、通し稽古の注意点をメモしている中屋敷さんで、泣きながらボールペンをガシガシとメモにぶつけながらメモをしているようでして。稽古が終わって注意点を聞こうとしたら、あまりに熱量を込めすぎてボールペンが壊れてしまい、何も書けなかったという(笑)。
あと、稽古中に役者のセリフを言ってしまうことも多いです。熱量が高いのはすごくうれしいのですが、たまにジャマだなと(笑)。
中屋敷
役者さんが演じているのを見ると、自分もその人になっちゃうことがあるんですよね。
――崎山さんは、ビジュアル監修を担当されたとうかがいました。舞台の衣装は、いかがでしたか?
崎山
イラストから実際に(キャストが)着て動く衣装を制作するということで、監修の仕事のなかでも面白いなと感じました。
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第一弾ビジュアルでは、衣装に身をつつんだぼっちゃん(岡村 直樹さん)とグレミオ(和田 琢磨さん)の姿を確認できます。
イラストのイメージを再現しつつ、「(イラスト通りだと)ピチピチしてちょっと」というものをいい感じに動きやすくして、しかも舞台で映える。ライトが当たった時のことも考えられていて、「こんな風に舞台は作られていくんだ」というのを体験させていただきました。
キャスト陣が原作や演じる人物への熱い想いを語る【舞台『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』インタビュー】
――続いてキャストの皆さんにおうかがいします。本作への出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
岡村
最初は、びっくりしました。初出演の舞台で、初主演をいただけるなんて思ってもいなくて。連絡をいただいた時もフリーズしてしまったんですが、じわじわ嬉しさがこみあがってきました。
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ぼっちゃん。
中屋敷
岡村くんはオーディションで選びましたが、とにかくまなざしが美しくて。前を見る視線が素敵でした。また、声もすごく芯があって、ぼっちゃんにふさわしいなと。
岡村
主人公、主演は責任も大きいですが、これはチャンスだと思って、絶対に成功させようという気持ちになりました。
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和田
大丈夫ですよ、ぼっちゃん。
私は、学生時代に原作ゲームをプレイしていた世代でファンの1人です。中屋敷さんと同じように、即答で「やります!」という感じでした。
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グレミオ。
キャスト発表後は、友人の役者数人から「次回作はいつやるの? 出たい」と連絡が来ました(笑)。それくらい、私達の世代にはグッとくるゲームです。
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山田
僕も当時プレイしていた身なので、めちゃくちゃ嬉しかったです。僕には10歳上の兄がいて、その影響でゲームをしていたんです。今回の舞台化、そして出演で1番喜んでいたのは兄でした(笑)。絶対に劇場で観てもらいたいです。
あと、何年もずっと「『幻想水滸伝』シリーズの舞台をやるなら、出演したい!」と強く言い続けたことも、出演できた理由の1つなんじゃないかと思っています。そういう意味では、夢をちゃんと言い続けることって大事だなと、あらためて感じました。
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フリック。
2.5次元舞台化される作品は近年発売されたものが多く、リアルタイムで感じたもので演じさせていただいています。今回は、若い頃に遊んでいた作品に出られる嬉しさがあります。
和田
いろいろな感情や思い出が、掘り起こされるよね。
山田
「よっしゃ、演じられる!」というよりも、「信じられない、どう演じよう」だったり、「どれくらい原作に近づけて、舞台だからこそ楽しめる部分をどう作るか」だったり、決まった時から考えてしまいました。
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――ご自身が演じるキャラクターの魅力を教えてください。
岡村
僕はぼっちゃんの好きなところが2つあります。
1つは(仲間の)108星を束ねて引っ張っていけるという、カリスマ性がカッコいいなと思います。
もう1つは、波乱万丈な運命を背負った主人公ではありますが、諦めず、逃げずに前に突き進んでいける、真っ直ぐな熱い強い心を持っているところが好きです。
和田
僕が演じるグレミオはとても魅力的ですし、ほかのキャラクターたちも生き生きしているのが、『幻想水滸伝I』も含め『幻想水滸伝』シリーズの良さの一つだと思っています。
グレミオは芯があるのですが、どこか儚くて、危うさのあるところが魅力だと思っています。
――ぼっちゃんとの関係も印象的ですよね。
和田
そうなんです。中屋敷さんがおっしゃっていたように、ストーリーはもちろんですが、人間関係の細やかな部分もていねいに描かれた作品です。そういった部分を舞台で生身の人間が演じることで、新しい魅力を伝えていけたらと思います。
――山田さんはいかがですか?
山田
登場するキャラクターがたくさんいて、しかも個性的で、ウィットに富んだ人物が多いイメージがあります。
個人的に『幻想水滸伝I』のメインストーリーで、激情を表に出すようなキャラクターはあまりいない、と思っていて。そんななかでフリックは感情を荒げているんだろうなと想像できたり、感情で動いている部分が多かったりしますので、人間味に溢れていて大好きです。
今だから話せる(?)中屋敷さんのパーティメンバー秘話【舞台『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』インタビュー】
――『幻想水滸伝』で、パーティメンバーに入れていた仲間を教えてください。
和田
バレリアをよく入れていた気がします。
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バレリア。
岡村
僕は、クロミミです。かわいくて。
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クロミミ。
山田
クライブとシーナは、固定で入れていました。
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クライブ。
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シーナ。
あと思い出したことがあって。フリックには、雷の紋章を使わせたいんですよ。シャサラザードで雷鳴の紋章が手に入るので、フリックにつけたいけど、でもシーナがすでに持っていて……。いつも悩んでいたのを覚えています。
中屋敷
僕も思い出したことがあります。昔はテレビ画面にゲームを映してプレイしていたので、遊んでいる時に姉に見られるんですよ。
僕はミーナを入れたかったし、女の子のパーティを組みたかったんです。でも思春期で姉に見られたら恥ずかしいから、姉がいる時はおじさんばっかりのパーティを組んで、いなくなったら美女軍団に変えてました(笑)。
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ミーナ。
今、初めて言いました。当時は、友達の前でもミーナ好きだって言えなかったけど、今なら言えます!
――いろいろなパーティを組め、その話で盛り上がれるのも『幻想水滸伝』の楽しさですよね。最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
中屋敷
僕もファンの一員です。この舞台化に向けて、原作への愛といろいろな想いを込めていきたいと思いますので、ご期待ください。
山田
僕にとっても大切な思い出の作品なので、絶対に妥協したくないし、周囲にもさせたくないです。原作が面白いのでプレイしていただきたいのはもちろんなんですが、舞台化されて生身の役者が演じることによって、想像だった部分をより補完できるシーンもあると思います。原作ファンはもちろん、まだ遊んだことのない方たちにも楽しんでいただきたいです。
2.5次元舞台にたくさん立たせていただいている僕個人の想いでもありますが、舞台を見て、原作に再度触れた時に、厚みを感じるようにすることが僕たちの仕事だと思っています。より原作を好きになってもらえたら嬉しいです。
和田
私も一ファンとして、やっぱり「グレミオはこうじゃない」と言われたらショックです(笑)。原作に忠実にする部分は忠実に、イメージを膨らませるところは膨らませて、ていねいに人物を作っていきたいと思っています。
我々も精いっぱい頑張りますので、見に来ていただきたいなと思います。
岡村
『幻想水滸伝』という幅広い年代に、長く愛されているコンテンツに携われるだけでもありがたいのに、まさか主人公に選んでいただけるなんて。
選ばれた以上は、自分の力だけではなく、キャストの皆さまやスタッフの方々、そして応援してくださる皆さまと力を合わせて、素晴らしい舞台にしようと思っています。ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
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