『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』追加要素・変更点まとめ。プレイしてわかった原作との違いや細かな変化を一挙紹介

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『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』追加要素・変更点まとめ。プレイしてわかった原作との違いや細かな変化を一挙紹介
 2025年3月6日に発売された『幻想水滸伝I』と『幻想水滸伝II』のHDリマスター版『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』。ゲームとして大きな追加要素や変更点はないものの、新機能の追加やUI/UXの変更、バグの修正など、原作のプレイステーション(PS)版やPSP版との細かな違いが存在する。

 本記事では、原作とHDリマスター版の違いをおさらいするとともに、プレイすることで初めてわかった変更点などもお伝えする。
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原作PS版との違い

ギャラリーモード

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 PSP版に存在した“ギャラリー”がHDリマスター版にも搭載されている。“ギャラリー”では以下を確認できる。

  • サウンドモード:『I』と『II』の全BGMを聴くことができる。
  • ムービー:オープニング(PS版含む)やゲーム中のイベントムービーが見られる。
  • イベントビューワー:すべてのイベントではないが、『I』と『II』の名シーンを振り返ることが可能。
  • エンディング:エンディングで流れる108星のアレコレを、何度でも、じっくり見られる。
  • スタッフロール:その名の通り、スタッフロールを確認できる。
 初期から利用できるのは“サウンドモード”のみで、ほかは『I』や『II』のエンディングを見ることで、対象作品のムービーやイベントが開放される形だ。
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最初からダッシュが可能(『I』)

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 『幻想水滸伝I』では“神行法の紋章”がなければダッシュができなかったが、『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』では最初からダッシュが可能になった。

 また、ぼっちゃん(主人公)のダッシュモーションが新たに追加されている(※原作では歩きと同じモーション)。

斜め移動もできる

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 PS版では上下左右にしか移動できなかったが、PSP版から斜め移動が可能になった。

 『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』もPSP版と同じだが、こちらもぼっちゃんの斜めダッシュモーションが追加されている。

追加機能

難易度選択

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 『I』と『II』のどちらも、ゲーム開始時にイージー、ノーマル、ハードの3種類から難易度を選択できる。難易度で変わるのはバトル中の敵の強さ。

 イージーかノーマルで開始すると、ゲーム中の設定から難易度をイージーまたはノーマルに変更可能。ハードで開始した場合は、あとから難易度を変更することはできない。

イベントタイマーの停止(『II』)

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 ゲーム内の設定画面から“イベントタイマーの停止”のオン/オフが可能。(※Ver.1.02から。発売日にオンラインアップデート実施)

 オンにするとイベントタイマーのカウントが止まり、時間制限のあるクライブの連続イベントを完走しやすくなる。時間に追われず、じっくりと寄り道や仲間集めが楽しめる。

オートセーブ

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 本作ではオートセーブ機能も搭載されている。

 しかし、いつでもどこでも記録されるわけではなく、特定のタイミングや旅の封印球(セーブポイント)があるマップに入った際にオートで記録されるので、宿屋でのセーブはこまめに行おう。

ミニマップ

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 街中でミニマップを閲覧できるようになった。入れる民家や各施設の位置がひと目でわかる。

セリフログ

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 セリフのログをいつでも確認できる。遡れるのは最大100メッセージまで。

 覚えておきたいセリフにはピン留めすることができ、ピン留めしたセリフのみを確認できるページもある。消したくないセリフをピン留めするもよし、ストーリーや仲間の加入条件のヒントをピン留めするもよしだ。
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グラフィックの変更点

キャライラスト一新(『I』)

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 『幻想水滸伝I』に関しては、すべてのキャラクターイラストが河野純子氏(※『I』キャラクターデザイン)の手で描き直されている。

 ちなみに、描き直されているのはキャラクターイラストだけではないのだが……それはプレイしてのお楽しみだ。

HDグラフィック化

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 街やダンジョンの背景イラストが16:9のHDグラフィック化され、フィールドも一新。

 美麗な炎や水の流れ、転移魔法の光量アップ、マップにさす太陽の光、画面上を木の葉が舞うなど演出やエフェクトが全体的に強化されており、臨場感が増している。
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バトル・戦争の変更点

情報の表示(『I』)

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 『幻想水滸伝I』では紋章や協力攻撃などの効果がわからなかった。リマスター版では戦闘中に表示されるようになっている。

オートモード

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 コマンドにある“おまかせ”とは別に、ワンボタンで始動する“おまかせモード”が存在。

 “おまかせ”コマンドは1ターンごとに選択しなければならないが、“おまかせモード”ならもう一度ボタンを押して止めるまで自動で戦ってくれる。

 ただし、“おまかせ”コマンドと同様に通常攻撃のみとなるので、敵との戦力差を考えずに使うと簡単に全滅する。

倍速機能

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 バトルの速度をワンボタンで2倍にできる“倍速機能”を搭載。

 ゲーム後半には4倍速にすることもできる。
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画面右下の矢印が3つだと4倍速

一騎打ち・戦争コマンドの相性表示

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 一騎打ちや戦争時のコマンドは3すくみとなっており、その相性が画面内に表示されるようになった。
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その他の変更点・小ネタ

またたきの手鏡がパーティーアイテム化

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 『幻想水滸伝I』で“またたきの手鏡”がパーティーアイテム化され、キャラクターの所持アイテムでなくなった。

 本拠地へのテレポートが可能な“またたきの手鏡”でアイテム枠をひとつ使わなくなったのがありがたい。仲間の入れ替えなどで持ち替える必要がなくなった点も便利だ。

テキストが読みやすい

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原作だと「えっけんのじゅんび」だが、リマスター版だと漢字に。
 とくに『幻想水滸伝I』はテキストにひらがなが多く読みにくいことが多かったが、リマスター版では漢字表記が多くなり読みやすくなっている。アイテム名なども“せいじのつぼ”が“青磁の壺”になっていたりと、意味が伝わりやすくなっている。

 また、フォントが大きくなり解像度も増しているため、濁点と半濁点の判別がつきやすくなっている。原作だとバルバロッサの愛剣プラックがブラックに見えてしまったり、パーンがバーンに見えてしまっていたりしたが、リマスター版では間違いにくくなった。
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強制加入時の攻撃レンジ不一致解消

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 『幻想水滸伝I』のレパント加入直後に戦闘が始まる場面、後衛のメンバーと交代するとレパントがSレンジにも関わらず後衛に配置されてしまい、何もできなくなってしまう場面があった。

 リマスター版ではレパントと後衛を交代しても先頭に配置されるため、攻撃に参加できるようになっている。
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後衛のルックとレパントを交代させてみると、レパントがパーティの先頭に。

ゲイル ゲオルグ問題

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 原作の『幻想水滸伝I』でクロイツを仲間にする際、ゲイルがゲオルグと記載される誤字があったがリマスター版では修正されている。

 このほか、
『II』のとある場面でササライとなっていた誤字も直っている。

リッチモンドが禁煙

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 リッチモンドの顔グラフィックからタバコが削除され、机の上の灰皿と吸い殻が虫眼鏡に変更されている。

 リマスター版は喫煙表現に対してきびしい海外でも発売されるため、配慮したものと思われる。
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集計期間: 2025年03月16日23時〜2025年03月17日00時