
すでにNintendo Switch版を持っている人は1320円のアップグレードパスを購入すればお得に『Switch 2 Edition』に乗り換えることもできちゃいます。今回、すでにSwitch版を遊んでいた筆者が、『Switch 2 Edition』とSwitch版の違いをレビューしていきます。
『CIV7』おさらい。カジュアルに楽しめるようになった
シミュレーションゲーム好きやヘビーゲーマーの方であれば『CIV』シリーズの沼っぷりを一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。「あと1ターン」が代名詞になるほど止め時が見つからず、気付けば朝。徹夜で何時間もぶっ続けで遊んでいたといったことが珍しくない作品です。
ゲームとしては自分の文明を発展させていくターン制ストラテジーゲームで、リアルタイムストラテジーと違い、じっくり考えながらプレイできるのがポイント。文明が育ってきたら戦争や外交で他文明と競い合い、最終的に勝利条件を満たしたプレイヤーが勝利となります。
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選べる文明は多種多様。今作は指導者と呼ばれるプレイヤーの分身と文明が自由に選べるようになったため、組み合わせは軽く数百を超えます。史実に則ったプレイをするもよし、架空戦記のように遊ぶもよし。プレイヤーの数だけ遊びかたがありますし、同じ組み合わせだったとしてもプレイごとにまったく違う面を見せてくれるのがたまりません。
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終盤になると管理する情報と操作量が膨大になりがちだったのですが、今作では大きくテコ入れ。細かすぎる操作はざっくりと自動化されたり、戦闘ユニットを全員バラバラに動かさずまとめて運用できる司令官というシステムも追加されています。
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結果、移動時でもプレイできるSwitchとの相性も抜群になり、外ではもちろん、家の中で寝っ転がりながらプレイにも最適と、よりズブズブと抜け出せない沼へと沈んでいくのでした。
『CIV7』で遊びやすくなった部分はまだまだあります。従来シリーズは一回の試合がどうしても長くなりがちで、中だるみが起きたり、うまくなると中盤で決着がついてしまって後半はダラダラ……みたいなことがしばしば起こっていました。
しかし今作ではゲームを古代、探検の時代(大航海時代)、近代と大きく3つの時代に分割し、時代ごとに引き継ぐものはありつつも、戦力や建設物は一旦リセットされるようになりました。これにより最初の時代で圧勝していたからといっても油断できなくなったり、戦力差が生まれてしまっても逆転の目が出てくるようになり、ほどよいメリハリがもたらされています。
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筆者はついぶっ続けでプレイしてしまうタイプなので、時代が移り変わるタイミングで休憩や中断ができるのもちょうどいいと感じるポイントです。
そんな感じでドッシリPCの前で座ってプレイするゲームから、カジュアルにSwitchでも楽しめるようになったのが、今作『CIV7』というわけです。時代システムの詳細を始め、司令官システムや文明と指導者の選択といった今作ならではの要素は発売時のレビューでガッツリ紹介していますので、気になる方はこちらを読んでみてください。
Switch 2版でより快適に楽しめるようになった!
まず先に変更点をざっくり挙げると以下の通りです。
- 新しいJoy-Con 2のマウス操作
- ゲームチャット
- すべてのマップサイズに対応。“近代”で最大8人のマルチプレイが可能
- パフォーマンスが向上
- グラフィックの忠実度が向上
- Nintendo Switch 2 ドックを対応するテレビに接続すると、最大4K 30fps、1080p 60fpsの解像度とフレームレートでゲームプレイが可能
まずは何と言ってもSwitch 2の新機能であるJoy-Con 2によるマウス操作です。Switch 2になって画面サイズが大きくなったことでコントローラーでの操作はもどかしいという場面がちらほら出てきます。携帯モードで遊ぶならばタッチ操作で問題ありませんが、テーブルモードやTVモードで遊ぶ際はやはりマウス操作ができると快適! これまでPC版をメインにして来た人はなじみのある操作方法で遊べますし、Switchメインで遊んできた人もぜひ体験してほしい快適さです。
個人的には周辺機器がなくてもSwitch 2だけ持っていけば外出先でも旅先でもどこでも遊びやすくなったのはうれしいところ。
ちなみに『CIV7』は2Kアカウントにリンクすることで、PC版やSwitch版で遊んでいても実績や進行状況などがすべて共有できます、もちろんSwitch版からSwitch 2版もすべて引き継ぎ可。“クロスプレイセーブデータ”を利用すれば途中までPCで遊んで、続きは外でSwitch 2で……ということもできるのですごく便利です。
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続いてはマルチプレイに関する部分について。Switch版では処理性能の問題からか、マップサイズで標準以上が選べず、最大人数も6人が限界でした。しかしSwitch 2版はこの制限がなくなり、標準以上のマップサイズ選択、8人までのマルチプレイが可能と他プラットフォームと同等になりました。
さらにSwitch 2の新機能であるゲームチャットにも対応。Switch 2どうしであれば、簡単にボイスチャットをしながらマルチプレイできるようになったのもうれしいところです。
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パフォーマンス面については「実際に触ってみて!」というのが正直な感想ですが、プレイ中のフレームレートの向上、シングルプレイ中のターンの進み具合(NPCプレイヤーの行動時間)、ロード時間の短縮など長いターンをかけてプレイする『CIV』において超重要な要素です。とくに文明が発展してくると処理する情報量が増えるため、どうしてもモッサリしていましたが、それも改善され、明らかにキビキビ動きます。
ロード時間の比較をするため、試しにまったく同じセーブデータ(近代、データ容量重め)をSwitchとSwitch 2で読み込んでみたところ、ゲーム開始のボタンが押せるようになるまでの時間はSwitchが1分54秒、Switch 2が53秒となり、まさかの1分差。もちろんすべてのロードでここまでの差が出るわけではありませんが、トータルの快適さは大幅に向上していると言っても過言ではないでしょう。
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最後はグラフィック面の向上です。グラフィック面についてはいくつかあり、まずはTVモードにした際、4K 30fpsもしくは1080p 60fpsでプレイ可能に。携帯機モードでも720pから1080pに変わりました。
テクスチャもより詳細に描かれるようになったほか、マップをよりズームできるようになったため、Switch版よりジオラマ的な楽しみかたもできるようになっています。
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Switch 2版の変更点をざっくり紹介してきましたが、個人的にうれしいと感じたのはやはりパフォーマンスの向上とJoy-Con 2のマウス操作の2点です。PC版をメインで遊んでいる筆者ですが、明らかにプレイ感覚が近づき、「Switch 2だけあればいいか」となってゲーミングPCを持ち出さなくなったほど。
これまでSwitch版で遊んでいた人は絶対にアップグレードをオススメしますし、PC版で遊んでいた人もプレイ感はそのままにいつでもどこでも快適に『CIV7』を遊べるようになったので、Switch 2版、オススメです。
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII Nintendo Switch 2 Edition』
- 発売日:2025年6月5日発売
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2
- 発売元:2K
- 開発元:Firaxis Games
- 価格:8800円[税込]
- ジャンル:シミュレーション
- 対象年齢:CERO 12歳以上対象
- 備考:Switch版をお持ちの方は1320円[税込]のアップグレードパスでアップグレード可能