初代『幻想水滸伝』舞台化決定。『幻水』復活の2ndステップ第3弾、『I』からステップを踏んでいくという気になる発言も

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初代『幻想水滸伝』舞台化決定。『幻水』復活の2ndステップ第3弾、『I』からステップを踏んでいくという気になる発言も
 2025年3月4日朝8時より配信された『幻想水滸伝』の最新情報を公開する公式番組“幻想水滸伝Live”。本番組内で、『幻想水滸伝』の舞台化が発表された。舞台のタイトルは『幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-』で、2025年12月に東京・京都で上演される。
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 同番組では“幻想水滸伝”IP復活の2ndステップ(※)の第1弾として『幻想水滸伝II』のテレビアニメ化が発表。2ndステップ第2弾では、誰でも“幻想水滸伝”に触れられる環境を作るという意味も込めてモバイル向け新作ゲーム『幻想水滸伝 STAR LEAP』が発表された。舞台化は2ndステップ第3弾となる。
※1stステップは2025年3月6日に発売される『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』。
 題材は、1995年にプレイステーション(PS)用ソフトとして発売された初代『幻想水滸伝』。番組にてKONAMIの内藤塁プロデューサーは、舞台について「『幻想水滸伝I』から、ちゃんと」とコメント。司会者から「これも段階を踏んで?」と質問されると、「踏んでいきます」と回答していた。

 フロンティアワークス執行役員で舞台・ミュージカルの企画制作プロデュースを手掛けるレーベル“4cu(フォーシーユー)”の岩崎卓プロデューサーは、舞台は魅力的な物語、登場人物がいないと成り立たないものとコメント。
『幻想水滸伝』はそれをすべて備えている作品、生身の人間が演じたら最高の作品になるだろうと思い、引き受けたという。『I』以降も続けていきたい気持ちはあるが、まずは初代を見てほしいともコメントしていた。

 脚本・演出は中屋敷法仁さんが担当。主要キャラクターのキャスト情報も公開された。
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  • 主人公(坊ちゃん)役:岡村直樹さん
  • グレミオ役:和田琢磨さん
  • テッド役:長江崚行さん
  • フリック役:山田ジェームス武さん
  • ビクトール役:磯貝龍乎さん

舞台プロデューサー ショートインタビュー

――『幻想水滸伝I』が舞台化されると聞き、驚いたファンも多いと思います。舞台化の企画をされるきっかけはどういったものだったのでしょうか?

岩崎 舞台の場をともにしている俳優陣から、「『幻想水滸伝』を舞台化できたらおもしろいよね」と話題が出ていました。そんな折、今回ご縁があってお声がけいただき、自分もプレイをしました。すると、「これは演劇にするべきだ」という想いが強くなり、すぐ企画書を描いて、あらためてKONAMIさんにお話を持っていったという流れになります。

 演劇には最高の物語、最高の登場人物が必要です。本作は群像劇であり人間賛歌がありますので、演劇としてふさわしい作品になるなと感じました。さすがに舞台に108人を登場させるのは難しいですが(笑)。

――『幻想水滸伝I』を舞台化するにあたり、どのような内容になりそうでしょうか?

岩崎 ぼっちゃんを主人公にした物語にできればと考えています。彼はただ単に正義感がある元気な子、というだけではありません。悲劇的な運命を背負いながらもそれに立ち向かい、そんな彼の姿に惹かれて仲間が集まっていきます。その流れが演劇として見えたもの理由のひとつです。

 敵対する人物においても正義があり、人間と人間の物語だと感じられました。だからこそ、生身の人間が演じることでより魅力的で価値があるものになりますし、演劇界の作品の中でも最高の舞台を作りたいという想いが高まりました。

 なお、脚本は主人公の目線で進む物語をベースに進めていて、中屋敷(法仁)さんに脚本・演出としてご参加いただいています。この世界をすばらしい形でお見せできる自信があります。

――『幻想水滸伝』シリーズには本拠地、ミニゲーム、お風呂、戦争イベントなどお約束要素が多くあります。そのあたりの再現も気になります。

岩崎 日替わりでそういった要素を取り入れるのもおもしろそうですね。とくに舞台は人間が演じるので、本拠地にいるときのキャラクター同士の絡みはアニメよりも自由にできますし、幅は広がりそうです。

 ただ、チンチロリンが世の中的に受け入れられるのかわかりませんし、お風呂も役者の方が脱いでくださるかは今の時点では分かりませんが(笑)。ファンの方が喜んでもらえることが前提にありますので、ちょっとクスッと笑えるパートが用意できたらいいなと考えています。

――仰られているとおり、舞台の日替わりネタとして、そういったエピソードを盛り込むのは観劇の楽しみが増えそうです。では最後に、注目しているファンにメッセージをお願いします。

岩崎 最近はゲームの舞台化が多く、観劇の経験があるゲームファンの方も多いと思います。生身の人間が演じることで『幻想水滸伝I』がいかにすばらしい物語であるかを再認識していただけると思いますので、足を運んでいただけたらうれしいです。

 また、演劇ファンの方にも今回の公演で
『幻想水滸伝』シリーズを知り、興味を持っていただくいい機会だと捉えています。

――2.5次元系の演劇は女性ファンが多い印象ですが、『幻想水滸伝I』ならば男性も観劇しやすそうですね。

岩崎 そうですね。老若男女問わず楽しめる舞台にしたいと考えていますので、ぜひよろしくお願いいたします。
※画像は映像をキャプチャーしたものです。
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