ゲームプレイでさらなる高みを目指したい人に贈る、高品質のゲームモニター“UltraGear 27GP83B-B”。本機はWQHD画質の高解像度、最大165Hzの高リフレッシュレートを実現し、美しさと速さが両立したゲーミングモニターだ。よりキレイな画面でゲームを楽しみたい。FPS(ファースト・パーソン・シューティング)などの対戦ゲームでライバルに差をつけたい。そんな人にうってつけなモニターとなっている。
PCゲームや家庭用ゲーム機では、高画質かつ、高fps(frames per second。1秒間に何コマ表示できるのか示した数値)のゲームが続々と発売している。それらのゲームを堪能するためには、モニターも高画質での出力に対応していることが望ましい。ここでは高画質・高リフレッシュレートを堪能できるふたつのゲームを“27GP83B-B”でプレイし、その手触りをお伝えしていく。
WQHDとは、フルHD(1920×1080)画質のさらに上をいく2560x1440の解像度のこと。“27GP83B-B”は、このWQHD画質までの出力に対応しており、ゲームも、この画質に対応していれば、これまで以上に美しい映像のもと、ゲームプレイが楽しめるということになる。また、本機は速さと美しさを両立したIPSパネルを採用していることにも注目だ。“IPS”というモニターパネルは、映像の再現性に優れ、視野角が広い代わりに“応対速度”に劣ることが多かったが、本機ではこの応対速度1ms(1000分の1秒)を実現。ゲーミングモニターでは“TNパネル”というタイプの液晶パネルがメジャーとなっているが、このTNパネルと同等の応対速度を実現しつつ、さらに美しい映像表現を獲得することができた。
この高画質を堪能するため、プレイステーション5の『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』をプレイしてみた。同作はさまざまな次元に飛び出して冒険するアクション・アドベンチャーゲーム。科学が高度に発達した未来世界はもちろん、力強い自然に彩られた原始的な世界など、さまざまなエリアを冒険していくのが特徴だ。プレイステーション5はWQHD画質には非対応であるためフルHD画質でのプレイとなるが、本機では現在スタンダードなフルHDサイズで出力されるゲームを遊んでも、視野角の広さやIPSパネル特有の画面の美しさによって、これまで以上にリッチなゲームプレイを堪能することができる。未来世界などのサイバーな世界では、ライトが照らされている場所と暗い場所は明暗がよりクッキリと表現され、見やすくも美しい映像を表現。原始的な世界では自然環境や水の表現が精細に描かれている様が、より強く感じ取れるようになっている。
本機は、最大リフレッシュレート165Hzを実現していることにも言及しておきたい。リフレッシュレートとは、モニター上の映像を1秒間に何回更新できるのか数値で表したもの。165Hzなら、最大で秒間165コマで映像を更新できることになる。この数値が高ければ高いほど、映像のカクつきや残像などを感じることなく、ヌルヌルとした映像表現のもと、ゲームが楽しめることになるというわけだ。なお、本機で165Hzを体感するには、DisplayPortケーブルでの接続が必要。HDMIケーブルでは、144Hzまでのリフレッシュレートが実現可能となっている。
今回の企画では、プレイステーション5版『フォートナイト』にて、この高リフレッシュレートを体感してみた。プレイステーション5本体の設定を変更すると、『フォートナイト』は120fpsでプレイできるので、高スペックのPCを持っていない人でも秒間120の高fpsを体感可能。『フォートナイト』のようなTPS(サード・パーソン・シューティング)やFPS(ファースト・パーソン・シューティング)などでは、映像の遅延やカクつきなどがあったりすると、その一瞬のうちに敵に倒されてしまうことも十分にありえる。だが、本機を使用すれば、そういった心配は無用となるだろう。敵との銃撃戦でも高リフレッシュレートのおかげで、有利に立ち回れるはずだ。通常時にカメラをグリグリと回すだけでも、この“ヌルヌルさ”をバッチリと体感できる。また、フルHDよりも高い画質でプレイできるため、遠くの風景や敵も確認しやすいというのも利点といえる。120fpsでのゲームプレイを体感すると、もう60fpsでのゲームプレイには戻れない、といっても過言ではないだろう。
画像の美しさ、なめらかさ以外に編集部が注目した本機の機能が、ここで紹介するピポット機能だ。本機は、通常の横長の状態のほか、モニターを90度回転させて縦長にすることもできる。縦長……といえば、往年のシューティングゲーム! ということで、このピポット機能を最大限に活かすため、『アーケードアーカイブス 雷電』をプレイしてみた。『アーケードアーカイブス 雷電』は通常の横画面から縦画面に角度を変更してプレイできるため、横長のモニターでは体感できない大画面の“縦シュー”を実現することが可能だ。
大画面でプレイできるため、迫力はもちろんのこと、画面内の情報がこれまで以上にハッキリ見ることができる。また、前述した高リフレッシュレートのおかげで、敵の弾の動きも視認しやすくなるというメリットもあるだろう。アーケードコントローラでプレイすれば、気分はまさにゲームセンターそのものだ。
また、縦長の画面は、ゲームプレイ以外でも活躍できるシーンがある。最近のWEBサイトやSNSなどは縦長にサイトが構築されているものが多いため、画面をスクロールせずにより多くの情報を画面に表示できるのが利点だ。さらに、最近ではリモートワークが推進されており、ビジネスシーンでチャットツールを利用しているPCユーザーも増えている。それらのチャットツールも縦長の画面で構成されているものが多いため、仕事の効率化も期待できそうだ。「自分は縦画面のシューティングゲームはプレイしないから関係ない」と思う人も多いかもしれないが、PCを使用するデスクワークでこの縦画面を体感すると、意外なほどの快適さを実感できるだろう。
現在筆者は、フルHDの解像度に対応したモニターを愛用しているが、ゲームプレイ時の映像に不満を持つことはこれまでなかった。しかし、記事用に“27GP83B-B”を借り受けてゲームプレイを体験してみたら、その美麗さにかなり驚いてしまった。現在使っているモニターと並べて見比べることをしていないのにも関わらず、「フルHDよりぜんぜんキレイだ!」と感じるほどだ。また、高リフレッシュレートな性能も、ゲームプレイに一役買ってくれる。本機であれば、120fpsでのゲームプレイも楽々。プレイヤーの激しい動きも、ラグを感じさせることなくキビキビと表示してくれるため、ゲームがうまくなったような気分にもさせてくれる。
また、最近では、映画やアニメなどのサブスクリプションサービスが流行しているが、高画質での映像配信も増えてきている。グラフィック機能が対応しているPCがあるなら、本機を使ってそういった高画質の映画なども見放題になるというのもメリットと言えるだろう。さらに、WQHD画質は、仕事の場でも活きてくる。2560x1440という解像度を利用すれば、ひとつのモニターでもより多くの情報を画面に表示できることになる。縦長の資料や画面などをよく見るという人は、モニターを2台購入し、メイン画面を横長で、サブ画面を縦長で使用すると、かなり快適に作業ができるようになるかも?
WQHD画質の解像度、最大165Hzを実現した“27GP83B-B”。本機はゲームシーンではもちろん、映像鑑賞やデスクワークでも活躍してくれる。シリアスなゲームシーンにおいては“勝ち”に近づき、それ以外でも優秀さを発揮してくれるモニターだと言えるだろう。これからのゲームシーンでは、高クオリティーかつ高fpsの映像が主流になってくる。そういったことを考えていくと、ここでモニターを買い換えてその流れ備えておくのも、間違った選択肢ではない。フルHDで満足していてはもったいない! 高スペックのPCを持っていなくとも、新世代機の家庭用ゲーム機を持っているなら、ぜひ“27GP83B-B”で、新世代のグラフィックを体感してほしい。