前作をベースに大幅な進化を遂げた第2弾
1999年(平成11年)2月25日は、プレイステーション用ソフト『モンスターファーム2』が発売された日。本日で25周年の節目を迎えました。
CDを読み込んでモンスターを誕生させるという、新機軸の仕掛けが人気を呼んだ育成シミュレーションゲームの第2弾。『モンスターファーム』おなじみのモンスターと言えば、ひとつ目のスエゾーと桜餅のような外見のモッチーが作品の顔として知られていますが、このモッチーが登場したのは本作『モンスターファーム2』からでした。
ゲーム内容は前作の要素を踏襲しつつ、ボリュームが大幅にアップ。モンスターの種類も前作の215種類から400種類以上と、倍近くになりました。『モンスターファーム』シリーズはひと癖あるデザインのモンスターが多く、初見では惹かれないこともありましたが、ゲーム内の仕草がかわいいのでプレイしていて愛着が湧いたユーザーも多いでしょう。
召喚方法にはこれまで通りCDからモンスターを生み出す“円盤石再生”だけでなく、前作のセーブデータからモンスターを生み出す“石版再生”も追加。“石板再生”は育てたモンスターと同じ種族のモンスターが手に入る仕様で、パラメーターにも補正がかかるので心強い仲間になってくれました。
育成部分はモンスターをトレーニングしてパラメーターをあげたり、修行で技を習得していく仕組み。トレーニングや修行の様子はドット絵から3Dポリゴンのアニメーションになり、モンスターたちがどのようにがんばっているのかわかりやすく表現されるようになりました。
また、『モンスターファーム2』独自の要素として、ポケットステーションを用いてお金を稼ぐ“アルバイト”も存在。前作の“仕事”が“トレーニング”になり、トレーニングではお金が稼げなくなった本作ではなにかと金欠になりがちなので、このアルバイトには助けられましたね。持っててよかった、ポケットステーション。
モンスターを育てていくと大会に出場することが可能に。大会はE~Sランクに加え、本作ではモンスターのランクに関係なく出場できるF(フリー)ランクも追加。行動をモンスターに任せることも、逆に指示を出すこともできました。忠誠度が低いと指示を聞いてくれないこともあったため、指示を聞いてくれるようになったときに大会で勝利できたときは喜びもひとしおでした。
2020年にはNintendo Switch、iOS、Androidで移植版が登場。CD名やアーティスト名を検索してモンスターを再生できるシステムになっているほか、ポケットステーションがなくてもアルバイトができるようになったりと遊びやすくなっています。2021年12月9日には、その移植版の『モンスターファーム』と『モンスターファーム2』に新要素を加え、2本をセットにした『モンスターファーム1&2 DX』がNintendo Switch、PC(Steam)で発売。
また、シリーズ展開として『ウルトラ』シリーズとコラボした『ウルトラ怪獣モンスターファーム』が2022年にNintendo Switchで発売。2023年にはLINEで展開するシリーズ最新作『LINE:モンスターファーム』もiOS、Androidで配信されました。
[2024年2月25日2時20分修正]
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