埼玉県では、高校生を対象とした“埼玉eスポーツキャンプ 2024 Spring”を、ところざわサクラタウンで2024年3月24日(日)~26日(火)に実施。その参加申込の受付を開始している。受付期間は3月3日(日)23時59分まで。参加料金はひとり44800円。

 2泊3日で行われるこのeスポーツキャンプの対象タイトルとなるのは『VALORANT』。参加者でチームを編成し、プロeスポーツチームのコーチなどによる直接指導を受け、トレーニングの成果をトーナメント戦などで実践するとのことだ。

 コーチとして予定されているのは、TORANECO(トラネコ)氏、Retloff(レトロフ)氏、Joghurt(ヨーグルト)氏の3名。トップ選手から直接コーチングを受けられる貴重な機会となっている。

 本ツアーは主催者の選考により参加者を決定する。“全国大会への出場意欲”や“意気込み”なども選考の基準になるようだ。参加希望者は『VALORANT』への熱い思いをアピールするといいかも!

“埼玉eスポーツキャンプ 2024 Spring”申込サイト

埼玉eスポーツキャンプ2024 Spring 概要

  • 日程:令和6年3月24日(日曜日)~26日(火曜日)※2泊3日
  • 会場:ところざわサクラタウン(所沢市東所沢和田3丁目31番地3)
  • 宿泊場所:東横INN北朝霞駅西口(朝霞市西原1丁目2番地5)
  • タイトル:VALORANT
  • 対象者:高等学校等の生徒(参加者の選考に当たっては、埼玉県在住・在学の高校生を優先します)
  • 内容:参加者でチームを編成し、プロeスポーツチームのコーチ等による直接指導を受け、トレーニングの成果をトーナメント戦などで実践します
  • 主催:県民総合スポーツ大会埼玉県実行委員会(事務局:埼玉県県民生活部スポーツ振興課内)
“埼玉eスポーツキャンプ 2024 Spring”が3/24~3/26実施。実績のあるコーチ陣が『VALORANT』を直接指導【参加申込受付中】
左からTORANECO(トラネコ)氏、Retloff(レトロフ)氏、Joghurt(ヨーグルト)氏。

TORANECO氏からのメッセージが到着

 埼玉eスポーツキャンプ2024 Springに関して、コーチのTORANECO氏からのメッセージが到着したので、以下に紹介する。

――最近の競技シーン(プロシーン)では20歳以下の世代の活躍が話題となっていますが、競技経験者の目線から今回のような“学生の強化・育成”を目指す活動はどのように見えますか?

TORANECO現在のeスポーツプロシーンでは、いままでの経歴で活躍してきたプレイヤーはもちろんですが、より若いプレイヤーの育成や獲得にそれぞれのプロチームが動いているのが顕著に表れています。これから競技シーンで活躍していく学生の強化・育成を目指す活動は、eスポーツに関わっていきたいと感じている学生に対して、将来への視野を広げること、またプロプレイヤーとして活動したい学生にとっては背中を押してもらえる活動だと思っています。

――コーチの交代によって選手の成績が上がる事例もよく話題に上ります。具体的に“コーチング”とはどんなことを選手に教えているのか、具体例を教えていただけますか?

TORANECOたとえばプロになれるほどの才覚を持ったプレイヤーであれば、コーチがどうそのプレイヤーを育てるか次第でそのプレイヤーの活躍度合いが大幅に変わるんじゃないか、という考えからコーチにフォーカスが集まる時代になってきています。プロのレベルであっても、自分が陥ってしまっている駄目な行動やつぎのレベルへの上達方法がわからずにいることが多い中で、コーチングでは自身では気付きづらいつぎのレベルへのステップアップ方法を伝えることがおもになると思います。

――コーチング企画は動画配信などでも人気コンテンツですが、今回の“宿泊ありのキャンプ”は配信でのコーチングとはどんな違いが出ると思いますか?

TORANECO宿泊ありのキャンプでは、配信でのコーチングとは違い、直接対話してのコーチングになるので、細かいニュアンスまで伝えることができると思っています。コーチングという行為自体、よいところを褒めるのはもちろんですが、悪いところの指摘もあるため、ネットを介するよりも伝えたいことがそのまま伝わりやすくなると思います。また、直接見なければわからないデバイスの操作に関しては、より詳細にコーチングが可能になると思っています。

――競技シーンへの出場を目指している学生(おもに高校生)の皆さんへひと言アドバイスをお願いします。

TORANECO私は大学に通いながらプロの道を選んで、休学という選択をしました。もし大学に行くかどうかを悩んでいることがあれば、ただ一見遠回りにも見えるような一旦大学に通うという選択肢でも、私の場合はそれがあったおかげでこの道で失敗しても大丈夫という安心感の中でプロにチャレンジしてプレイできました。大学に通う選択肢があるのであれば、本気でプロゲーマーを目指したい人にとっても勉強をしておくことで駄目だったら戻ってくればいいという部分で、プロゲーマーになる上で一番のリスクというハードルをクリアーできるかもしれません。

――最後に、今回の埼玉eスポーツキャンプへ参加しようか迷っている高校生の皆さんへコメントをお願いします。

TORANECO今回はeスポーツキャンプという形ですが、自分の好きな物が街中で広告されているのを見たり、開催されているイベントに参加してみたりすると、私は自分の好きなことの規模の大きさによく感動するのですが、今回もeスポーツやゲームが好きな方にとっては楽しいイベントになると思います。自分が好きなゲーム関連のことが、どれだけ世の中に浸透してきて大人が動いているのかを感じ取る機会のひとつになるかもしれません!