『メタファー:リファンタジオ』は、『ペルソナ3』、『ペルソナ4』、『ペルソナ5』を手掛けたクリエイターたちを中心に、アトラスならではの独創的なファンタジーRPGを打ち出そうとしている完全新作だ。週刊ファミ通2024年1月4日号(2023年12月21日発売)では、最新情報が明かされた本作について、18ページの特集を掲載。以下では、ディレクター・橋野桂氏へのインタビューを一部先行公開する。

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橋野 桂氏(はしの かつら)

アトラス ディレクター

“幻想”を拓くキーマンに訊く

――発売時期が2024年秋と明示され、作品の内容も少しずつ見えてきました。かなり、ユニークな要素を含んだRPGになりそうで……!

橋野ご期待を高めていただけたでしょうか。昨今、現実というのは往々にして理不尽で、「理想は所詮きれいごと」みたいに言われてしまう風潮もあると思います。正義を掲げても、争いはなかなか解決しない。それでも、現代の僕たちには何らかの“理想”が必要なのではないか。

 それは個々人の見かたひとつで変わるものですから、本作も、どの価値観が正しいとか正しくないといった単純な構造にはしていません。いまの世界のありようにこだわったり、鵜呑みにしたりするのではなく、旅の中でさまざまな種族、キャラクターと接していただき、プレイヤーの皆さんそれぞれに生じる思いを持ち帰っていただけたら、この作品としては本望です。

――自分はこの思想に共感できるかも、といった要素が散りばめられているのでしょうか。

橋野今回ご紹介したあらすじで、国王や王子を暗殺した存在──主人公にとっての敵となる勢力についても示唆していますが、もしかしたら、敵方の言っていることにも一理あると感じられる可能性はあるでしょう。『ペルソナ』シリーズで描いてきたような“子ども対大人”、あるいは“正義と悪”が明白な構図とはまた違う、相手側の思想も理解できるような物語を作りたいと前々から思っていたんです。

 主人公たちにも正義はあるのですが、それはある意味で“理想”に寄っていて、一方、敵対する相手の思想は“現実”的とも思えたり……。そんな両者のせめぎ合いが、ひとつのテーマになっています。

『メタファー:リファンタジオ』最新情報&インタビュー。アトラスの完全新作ファンタジーRPGが打ち出す、“理想”と“現実”のドラマとは…?【先出し週刊ファミ通】
『メタファー:リファンタジオ』最新情報&インタビュー。アトラスの完全新作ファンタジーRPGが打ち出す、“理想”と“現実”のドラマとは…?【先出し週刊ファミ通】

――8つの種族が、深く絡みそうですね。

橋野種族間の問題はなかなか根深かったりするのですが、主人公だけは、困っている人たちをみんな助けたいという、ふわっとした正義感で動こうとする面があります。だからこそ、それぞれの事情によって同族の中でも変わり者とされるような者たちが、主人公に感化されて旅をともにするようになり、やがて、種族がごちゃ混ぜになったパーティーができていく。この世界の人々から見たら、ちょっと……だいぶ奇妙な集団として映ることでしょうね。

――確かに、各種族の紹介文を読むだけでも、これらの種族がいっしょに旅をしたらどうなるのか、先行きが気になります。本作独自の種族ばかりですが、ここにはどんな意図が……?

※インタビューの続きは、週刊ファミ通2024年1月4日号(2023年12月21日発売)をチェック!

『メタファー:リファンタジオ』最新情報&インタビュー。アトラスの完全新作ファンタジーRPGが打ち出す、“理想”と“現実”のドラマとは…?【先出し週刊ファミ通】
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本誌では、橋野氏に加えて、キャラクターデザインを手がけた副島成記氏にもインタビュー。副島氏が描き下ろしたイラストの表紙が目印だ!

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