2023年5月16日にサービス開始から21周年を迎えた、スクウェア・エニックスのMMORPG『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)。その特設サイトとして展開中の“WE ARE VANA’DIEL”が12月13日に更新され、連載インタビュー企画“プロデューサーセッション -WE DISCUSS VANA’DIEL- Season2”の第5回が公開された。
クリスタル戦争の時代を描いた『アルタナの神兵』はいかにして生まれたか
“プロデューサーセッション Season2”は、『FFXI』の中期~現在にいたるまでの開発秘話を、藤戸プロデューサーとともに関係者にうかがう企画。その第5回では2007年にリリースされた拡張データディスク『アルタナの神兵』をテーマにインタビューを実施している。
今回お話をうかがったのは第2回の『アトルガンの秘宝』編に続き、当時のディレクターである小川公一氏と、主要コンテンツを手掛けた伊藤泉貴氏、アイテム・装備群の作成を担当した林洋介氏。なぜ『アルタナの神兵』では過去の“クリスタル戦争”の時代が描かれたのか、そしてメインコンテンツであった“カンパニエ”はどのようにして作られたのか、さまざまな開発エピソードが明かされている。
おもなインタビュー内容
- 試行錯誤と苦労の連続だったカンパニエの開発
- “クリスタル戦争の時代”を表現するために
- 過去を知って、現代との違いを楽しんでほしかった
- 『アルタナの神兵』は、開発者たちにとって母なる女神のような存在
そして続く第6回では、『アルタナの神兵』のメインストーリーやクエストについて、シナリオやイベントを担当した加藤美穂子氏、高橋久美子氏、石川仁寿氏へインタビューを実施。こちらは12月27日公開予定となっているので、ぜひ期待してほしい。
現在公開中の“プロデューサーセッション Season2”インタビュー
第1回 『プロマシアの呪縛』河本信昭&小川公一
- 昼夜問わず6年間続いた運営サポート生活
- 『プロマシアの呪縛』制作スタート時の最大の問題
- まずは“物語と冒険の場所を増やす”ことからスタート
- デュエルシャポーを設計したのは……!?
- さまざまな『プロマシア』エリアが生まれた経緯
- 開発側としても想定外の難易度になったプロミヴォン
- 『FFXI』の節目となった『プロマシアの呪縛』のエンディング
第2回 『アトルガンの秘宝』小川公一&伊藤泉貴&林 洋介
- 伊藤さんの提案で生まれた幻の“サッカー場”
- エラジア大陸は“宝島”のイメージで作られた
- 3つの新ジョブが生まれた経緯
- 異国感を感じさせるグラフィックへの挑戦
- つぎつぎと実装されていったバトルコンテンツ
- 10年経っても忘れられないアイテム作りの悩み
第3回 『プロマシアの呪縛』佐藤弥詠子&齋藤富胤
- 齋藤さんが手掛けた“闇の王”戦のカットシーン
- オフラインゲームのボリュームを想定して作られたシナリオ
- ライオンがラスボスの世界線も存在した!?
- 『プロマシアの呪縛』に登場するメインキャラクターの誕生秘話
- 『Distant Worlds』は世界への感謝を込めて作られた
第4回 『アトルガンの秘宝』加藤美穂子&高橋久美子&石川仁寿
- 優秀な新人を発掘できた研修生制度
- メインストーリーは長編になる予定ではなかった
- お姫様はいつも寂しさを抱えている
- 五蛇将クエストは田中プロデューサーからのリクエストだった
- 柔軟性の高かった『FFXI』のスクリプトシステム