2023年11月25日、東京ビッグサイトにて、アーケードゲームの祭典“アミューズメント エキスポ in TOKYO BIG SIGHT”が開催。さまざまなゲームメーカーやグッズメーカーがブースを出展し、盛り上がっていたが、本記事ではその中からとくに気になるエリアをピックアップ。展示物の開発陣へのインタビューも交えつつ、その内容を紹介する。

 こちらで取り上げるのは、会場のほぼ中央に設けられていた“巨大ロボット実演展示”のコーナー。その名の通り、乗用も可能な2体の巨大ロボットが展示されていて、定期的にそれらが稼働するパフォーマンスも実施。その際はコーナー周辺に大勢の観客が集まり、ロボットが動くさまを写真や動画で撮影していた。

人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
最大4人が搭乗できる4足歩行の乗り物(ライド)型ロボット、SR-02

 ちなみに同コーナーで展示されていたのは、三精テクノロジーズが手掛ける“SR-01”と“SR-02”という2体のロボット。

 SR-01は、2足歩行で移動可能な人型(ロボットモード)と、車輪走行で移動可能な車型(ビークルモード)に変形できる、全高約4メートルの乗用人型変形ロボット。最大ふたりまで搭乗でき、操縦方法は運転席での操作のほか、無線での遠隔操作も可能となっている。このたびの展示では、車型から人型へと変形するパフォーマンスが披露された。

人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
車型(ビークルモード)のSR-01
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
車型から人型へと変形するSR-01
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
車型から人型へと変形するSR-01

 一方のSR-02は、最大4人が搭乗できる4足歩行の乗り物(ライド)型ロボット。現在開発されているプロトタイプ機は、全長約3.4メートル、全幅約1.6メートル、全高約1.9メートルで、歩行(前進・後退・右左折)を始め、人が乗降するための屈伸動作、ローリング、ピッチングなど、さまざまな動きが可能となっている。こちらもパフォーマンスの際には、歩行するさまや屈伸動作などが披露され、好評を博していた。

人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】

人気ゲームとのコラボも視野に、開発技術の活用方法は無限にあると考えている

 これらの開発の経緯や、今後の展開について、三精テクノロジーズの取締役常務執行役員 CTO/昇降機事業本部長・宮崎和也氏(※)にうかがった。

※‟崎”の正式表記は‟たつさき”

宮崎和也(みやざきかずや)

三精テクノロジーズ 取締役常務執行役員 CTO/昇降機事業本部長
※‟崎”の正式表記は‟たつさき”

――SR-01とSR-02を開発された理由・経緯を教えてください。

宮崎もともと弊社では、ジェットコースターを始めとする遊戯機械や舞台機構、エレベーターなどの企画・設計・製作・施工・保守・改修を手掛けてきました。その際、当時の社長(現会長)が「これまでに培ってきたモノづくりの技術を活かして、まだ世の中にない、より大勢の方に楽しんでいただけるものを作り出せないか?」と思い立ったところから、ロボット開発の構想がスタートしました。そうして弊社と、大型ロボットを設計する会社、制御システムを手掛ける会社が協力し合い、1号機となるSR-01を作り上げた次第です。

――まずは2足歩行のロボットを製作し、続けて4足歩行のSR-02の開発に取り組まれたと。

宮崎最初は単純に、2足歩行の技術をふたつ足せば4足歩行も再現できるだろうと考えたのですが、そうはいかず……。改めて、4足ならではの制御システムを構築して、こちらのプロトタイプ機に落とし込みました。4足歩行にすることで、こうしたイベントでのデモンストレーションだけにとどまらず、アミューズメントライドとしての実用性も見えてきたので、さらなる活用の可能性について、ただいまあれこれと模索しております。

――こちらの2台だけにとどまらず、3号機、4号機と、巨大ロボットのシリーズ化は検討されているのでしょうか?

宮崎そうですね。ただ用途については、ユーザー様からも広くご意見を募集していまして。我々だけでは考えつかないようなさまざまなアイデアをいただいて、それを弊社の技術で実現させる……といった展開ができたらおもしろいですね。

――アイデア次第では、よりエンターテインメント性を高めた展開もあり得るのでしょうか?

宮崎映像と組み合わせることで、ゲーム性の強いアトラクションとしても展開できますし、複数台のロボットを用意できれば、ロボットどうしで直接戦うバトルゲームのような展開も可能になります。ほかにも人気ゲームとコラボさせていただく……など、開発技術の活用方法は無限にあると考えています。

人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】
人型変形ロボ&4足歩行ロボが出展! ‟アミューズメントエキスポ”で異彩を放った巨大ロボット展示コーナーをリポート【アミューズメントエキスポ 】

 このように宮崎氏からは、ロボットの開発技術とゲーム作品のコラボ展開についても、非常に前向きな意見を聞かせてもらえた。もしかしたら近い将来、巨大ロボットが登場するゲーム作品の世界観をリアルに体感できるアトラクションが、全国のアミューズメント施設やテーマパークを席巻することになるかもしれない。「ぜひとも実現したい、とっておきのアイデアがある!」という人は、その企画を三精テクノロジーズに提案してみてはいかがだろう。