クライムアクションゲーム『セインツロウ』シリーズの開発であるVolition Gamesの閉鎖が発表された。2023年7月29日に30周年を祝ったばかりだった。

 同スタジオの公式サイトに掲載された告知文によると、この決定は親会社であるEmbracerグループが目下進めている再建策によって行われたもの。同グループでは近年急速に開発スタジオなどの買収を進めていたものの、今年5月に20億ドル規模という契約が破棄されたことで戦略の修正を迫られ、経営陣の再編などを行っていた。

 Volitionは1993年設立。アクションシューティング『レッドファクション』シリーズや『セインツロウ』シリーズなどで知られ、コメディタッチの何でもアリな内容に大きくシフトした『セインツロウ ザ・サード』で大きく躍進。

 しかし直近ではシリーズのリブート版『セインツロウ』を2022年に発売したものの残念ながらセールスが目標に達せず、EmbracerでVolitionのグループ内移籍(Deep Silver傘下からGearbox Entertainment傘下へ)に至っていた。