※本記事は、2022年7月1日にアップした記事を再編集したものです。

ネオジオの一般販売で、自宅がゲームセンターに

 いまから32年前の1991年(平成3年)7月1日は、公式にネオジオの一般販売が開始された日。

 ネオジオは、SNK(当時)から発売された家庭用ゲーム機。もともとはアーケード用ゲームとレンタル用ゲーム(レンタルビデオ店やゲームセンターでレンタルできた)や、テスト的な販売により1990年から展開されていたプラットフォームだったが、多くのゲームファンの声に応える形で1991年7月1日より一般販売が公式に開始され、その際に価格改定も行われた。

ネオジオの一般販売が開始された日。“100メガショック”でおなじみの高級家庭用ゲーム機は、ゲームセンターと同じゲームが自宅でも遊べる憧れの機種だった【今日は何の日?】

 ネオジオの凄いところは、ゲームセンターとまったく同じゲームが自宅で遊べてしまう点。当時はアーケード版からの移植作と言いつつも、家庭用ゲーム機のハード性能の限界もあってかなりの別モノが多数発売されていた。もちろん、移植版ならではの創意工夫が加えられていて楽しくはあったが、アーケード版の圧倒的なクオリティーの高さにはつねに羨望の眼差しを向けていたものだった。

 そんな時代に、ゲームセンターと自宅で遜色ないゲームが楽しめるハードが登場したのだから、ゲームファンからの注目を一身に集めるのも当然と言えよう。ちなみに、レンタル版ハードのキャッチコピーは“凄いゲームを、連れて帰ろう。”で、容量が100Mbit(メガビット)を超えるソフトのフレーズとして“100メガショック”があまりにも有名だ。なお、“100メガショック”第一弾として売り出されたのは『龍虎の拳』である

 ネオジオがブレイクしたのは対戦格闘ゲームが大流行していた時代。SNKの『餓狼伝説』は、カプコンの『ストリートファイターII』と並ぶ格闘ゲームブームの中心的タイトルで、ゲームセンター界隈を大いに盛り上げ、賑わせた。1993年には『餓狼伝説2 ~新たなる闘い~』、『サムライスピリッツ』、『餓狼伝説スペシャル』、1994年には『龍虎の拳2』、『真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変』、『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』と、立て続けに格闘ゲームを発売。いずれもネオジオを代表するシリーズとなっている。『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の追加DLCで、『餓狼伝説』シリーズの主人公テリー・ボガードが登場して話題になったのも記憶に新しいところだ。

ネオジオの一般販売が開始された日。“100メガショック”でおなじみの高級家庭用ゲーム機は、ゲームセンターと同じゲームが自宅でも遊べる憧れの機種だった【今日は何の日?】
ネオジオの一般販売が開始された日。“100メガショック”でおなじみの高級家庭用ゲーム機は、ゲームセンターと同じゲームが自宅でも遊べる憧れの機種だった【今日は何の日?】
『龍虎の拳』
『餓狼伝説2 ~新たなる闘い~』
ネオジオの一般販売が開始された日。“100メガショック”でおなじみの高級家庭用ゲーム機は、ゲームセンターと同じゲームが自宅でも遊べる憧れの機種だった【今日は何の日?】
ネオジオの一般販売が開始された日。“100メガショック”でおなじみの高級家庭用ゲーム機は、ゲームセンターと同じゲームが自宅でも遊べる憧れの機種だった【今日は何の日?】
『真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変』
『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』

 ネオジオと言えば、ハード及びソフトの高額っぷりもゲームファンにはおなじみ。本体価格48800円、ソフト13800円~21000円(一例・容量に応じて高くなる)と、とくにソフトの値段が超高額だった(※)。ソフト1本だけでほかの家庭用ゲーム機の本体価格より高いという状況なので、欲しくても買えないゲームファンも多かったのではないだろうか。しかし、1994年9月9日にはネオジオCDが登場し、ソフトの価格は4800~8800円に抑えられた。もっともこちらは低価格化の代償に長いローディングがあったわけだが……。

 2018年7月24日にはSNKブランド40周年を記念して、ネオジオ miniが発売された。筐体をかたどった本体デザインとなっており、厳選された40タイトルものゲームを収録。当時の気分も何となく味わえるファン垂涎のアイテムだが、残念ながら発売から約1年後に生産終了を迎え、2024年3月31日には修理・交換サポートを終了する予定となっている。手に入るうちにゲットしておきたい。

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