原点回帰を果たした新シリーズ
いまから17年前の2006年(平成18年)5月25日は、ニンテンドーDS用ソフト『New スーパーマリオブラザーズ』が発売された日。
『New スーパーマリオブラザーズ』は、任天堂から発売された横スクロールアクションゲーム。公式サイト“マリオポータル”のヒストリーで確認すると、2D形式のアクションとしては1992年10月21日に発売されたゲームボーイ用『スーパーマリオランド2 6つの金貨』以来、じつに14年ぶりの作品となった。
ゲーム自体はポリゴンが使用されているが、誰にでもわかりやすくプレイしやすいようにと原点である横から見る2D形式が採用されている。十字ボタンとふたつのボタンだけを使用するシンプル操作になっていたところも幅広いユーザーに支持されたのではないだろうか。2023年3月の時点で、全世界で3080万本という大ヒットを記録しており、これはニンテンドーDSでナンバーワンの売上を誇る。
ゲームは、さらわれてしまったピーチ姫を救い出すためにマリオが冒険していくという定番のストーリーだ。映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の強くてクールなピーチ姫を見た後だと、この後いくつもの作品を経て成長していったんだなぁなどと思えておもしろい。
冒険の舞台は、まったく新しいキノコ王国。海や空、氷や砂の世界など、多種多様な全80コースに挑戦することになる。おなじみのスーパーマリオやファイアマリオに加えて、新たに“巨大マリオ”、“マメマリオ”、“コウラマリオ”が登場。なかでも強烈なインパクトだった巨大マリオは、誰しも記憶に残っているのではないだろうか。
巨大キノコを取るとマリオが画面いっぱいの巨大サイズに変身。無敵となってザコ敵はもちろん、土管やゴールポールだって蹴散らして進むのだから驚くしかない。そのうえ、ストックアイテムとして使えばボス敵すら1回踏めば倒せてしまうので、アクションが苦手なプレイヤーには重宝したんじゃないかな。
“マリオ VS ルイージ”というふたり用の対戦モードもあったので、横スクロールの特殊ステージでビックスターの奪い合いに明け暮れたプレイヤーも多かったはずだ。昔は『マリオブラザーズ』の協力プレイ中に突如として対戦が始まったものだが、こうして専用モードを設けてくれたのはありがたかった。
また、タッチペンを使って操作する4ジャンル26種類ものミニゲームを収録しており、こちらはゲームシェアリング対応で4人対戦を楽しむこともできた。
2009年12月3日にはハードをWiiに移した実質続編の『New スーパーマリオブラザーズ Wii』が発売されてシリーズ化。2012年7月28日には、ニンテンドー3DS用の続編としてナンバリングのついた『New スーパーマリオブラザーズ2』が発売されている。
そして同年の2012年12月8日には、Wii Uのローンチに合わせて『New スーパーマリオブラザーズ U』が発売された。こちらも過去作品の移植ではなく、『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズの新作の続編として発売されている。
シリーズの最新作となるのは2019年1月11日に発売されたNintendo Switch用『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』。マリオとルイージ、操作するキャラクターでまったくの別コースになっており全164コースに挑戦できる。
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