マーベラスより、2023年2月27日(月)配信予定の新作スマートフォン向けアプリ『サクライグノラムス』。

 本作は、2016年にgumiよりリリースされたスマートフォン向けRPG『シノビナイトメア』の後継作となるシミュレーションRPG。同作をはじめ、『ファントムオブキル』や『誰ガ為のアルケミスト』を担当した今泉潤氏がプロデューサーを務める。また、世界観設定・シナリオ協力には、『サクラ大戦』などを手掛けた広井王子氏を迎えている。

 今回、リリースに先がけて本作を一足先にプレイさせていただいた。個性豊かでかわいい4人の“クノイチ”の魅力はもちろん、誰もが知っている豊臣秀吉や安倍晴明など歴史上の英雄たちの意外な活躍に驚き、気づけば夢中でストーリーにのめり込んでいた。そしてなにより、プレイヤーによって千差万別となる自由度の高い育成にのめり込んでしまった。そんな筆者によるレビューをご一読頂きたい!

※本記事は『サクライグノラムス』の提供でお送りします。
※画像は開発中のものです。

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美少女“クノイチ”たちによる、過去改変の物語

 まずは大まかなあらすじから。20年前、作中の世界では第三次世界大戦と呼ばれる史上最悪の戦争が勃発。この戦争では、人々の悪意の塊とも呼べる黒い炎“穢れ”が発生。多くの国や人々を焼き尽くし、世界を半壊させた。戦争に生き残った国家はわずか。本作の舞台となる日本“都市国家 尾張国”も戦争に巻き込まれたものの、事前に対策を行っていたことで被害は最小限に食い止められ、復興を遂げることができた。

 そこから20年後の現代に再び穢れが発生した。これを沈めて世界を守るために、穢れを払うことができる唯一の存在が立ち上がる。“火の一族”である“クノイチ”のひまわり、サザンカ、ナズナ、アザミだ。彼女たち4人は過去の世界に渡り、歪められたという歴史を修正していくことになる。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む

 現代の価値観を持つ4人の少女たちが、歪められた歴史に困惑しつつも、正しく修正するために前向きに歩んでいく。シナリオは全編フルボイス。声優さんたちの熱演を通じて、筆者は自然と作中の物語に引き込まれていった。緻密な世界設定のもと、過去の歴史を修正していく物語は、とてもプレイのしがいがあった。

 4人の主人公たちそれぞれが個性的な魅力を放っていることも、特徴のひとつ。彼女たちの特徴をご紹介しよう。

 ひまわりは、太陽のように明るい性格と、ニッコリと愛らしい笑顔が印象的な、金髪の女の子。考えるのが苦手で、直感で行動する一面もある。

 本作は歴史の修正ということで、通常とは異なる過去世界で少しつらい光景を目の当たりにすることがある。しかし、彼女の元気でポジティブな性格と行動は、つねに仲間たち、そしてプレイヤーを鼓舞してくれる。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
ひまわり(声:高橋花林さん)。

 サザンカは、冷静で的確な判断ができる性格。常識人でもあるため、アクの強めなほかの少女たちのツッコミ役に回ることも多い。一方で、彼女も年相応にはしゃいだりすることもあり、そこがギャップで愛おしい部分でもある。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
サザンカ(声:加藤里保菜さん)。

 ナズナは、誰に対しても優しく接することができる女の子。気弱で優しすぎるところもあるため、他人のために自分のことを後回しにすることも少なくない。慈悲深い彼女の姿は、作中の癒しでもあった。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
ナズナ(声:石飛恵里花さん)。

 筆者がとくに心惹かれたのはアザミだ。物静かでマイペース、かつ少し生意気でサバサバした性格。誰かが驚いたり戸惑う様子を眺めるのが好きで、よく人をからかったりする、Sっ気な一面も合わせ持つ。

 そんな彼女は物事の本質を見抜く能力にも長けており、核心を突く発言が飛び出すことも。クールでいたずら好きでありつつ、深く思考を巡らせる一面もある。そんな彼女に惹かれて、作中のアザミの言動や行動につねに注目していた(決してドMとかではありません)。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
アザミ(声:鷲見友美ジェナさん)。

 そんな個性豊かな4人による、ユニークながら絆を感じられる掛け合いも本作の魅力だ。過去を改編していく壮大なストーリーに加え、息ピッタリな彼女たちの旅模様もぜひ楽しんでほしい。

豊臣秀吉がクレーマー対応!? サムライたちの活躍にも注目

 4人のクノイチ以外にも本作の重要な登場人物がいる。それが“サムライ”だ。歴史上の偉人である彼らは、反魂石と呼ばれるアイテムを媒介して召喚される。織田信長や豊臣秀吉、黄泉といった、前作『シノビナイトメア』で活躍していたキャラクターたちも引き続き登場。前作を親しんだ人にとっては、再び彼らとともに戦えるのはうれしいところだろう。

 ストーリー上での彼らの活躍も見どころのひとつ。印象深かったエピソードとしては、クノイチ4人が情報収集のためにカフェでアルバイトしていると女性クレーマーに絡まれてしまう事態に。そこに豊臣秀吉が登場! 何をするかと思えば、お茶を懐で温めつつ甘い言葉で客を宥めたのだ。流石、豊臣秀吉天下を取っただけのある豪胆さ。プレイしていて思わず「えっ!」と声を上げてしまった。

 ほかにも、ピンチに現れた安倍晴明が護符で敵を拘束してくれたこともあった。たくさん登場するサムライたちの活躍に注目していただきたい。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む
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自由度の高い育成システムは、夢中になれること間違いナシ!

 続いて、戦闘関連のゲームシステムを紹介。マップ上でキャラクターを動かして、攻撃やスキルなどで敵を倒し、全滅させたらクリアーとなる。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む

 戦闘に挑むのは6人パーティー。4人の少女の中からひとりを選び、ガチャ等で仲間になるサムライ5名を編成する。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む

 仲間となったサムライは個別で育成可能。育成するサムライとサポートカード等を編成した後、規定ターン内でコマンドを選択していくことで各パラメータが上昇。スキルも習得させることができる。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む

 編成によって覚えられるスキルは変わるし、コマンドの選択次第で、パラメータを平均的に上げたり特定のパラメータに特化させることも可能。プレイヤーの好みに合わせて、自由度の高い育成が楽しめるのが大きなポイントだ。

 戦略性が高いシミュレーションRPGなだけに、キャラクターひとりひとりの役割分担が重要。それだけに、自分好みに育て上げたサムライたちで戦い、勝利を勝ち取ることができるのは非常に気持ちいい。キャラクターの育成においてやり込み要素を求めている人は、夢中になれるシステムとなっていると思う。

マーベラス新作スマホゲーム『サクライグノラムス』先行レビュー。クセのある4人の美少女“クノイチ”が、クレーマー対応する豊臣秀吉ら“サムライ”たちと過去改変に挑む

 魅力的な少女たちと、英雄サムライたちによる痛快な過去改変の物語、緊張感のあるバトルに自由度の高い育成システムが魅力の本作。世界観に惹かれた方はもちろん、やり込みがいのある作品を求めているゲーマーにもプレイしてみてほしいタイトルだ。