『スター・ウォーズ』シリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズなどで知られるジョージ・ルーカスが原案・製作総指揮を務めた1988年公開の映画『ウィロー』。魔法使い見習いの主人公・ウィローが仲間たちとともに邪悪な魔女から世界を救う冒険譚を描いた作品となっている。

 映画版『ウィロー』の公開時はアーケードやファミコンなどでゲーム化もされており、当時遊んだことのある読者もいるのではないだろうか。

 動画配信サービス・ディズニープラスでは、そんな映画版の続きとなる物語を描いたドラマ版が配信中。本稿では、ドラマ版『ウィロー』のあらすじとともに、担当ライターの感想をお届けしよう。

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ウィロー|日本語吹替版 本予告|Disney+ (ディズニープラス)

※本記事はDisney+の提供でお送りします。

ドラマ『ウィロー』視聴ページ(ディズニープラス)

あの旅から20年後の物語

 魔法使いを目指すネルウィン族の男“ウィロー”が闇の勢力を倒すと予言された救世主“エローラ・ダナン”を、邪悪な女王“バヴモーダ”から守り抜き世界を救った映画版。ドラマ版では、その20年後となる世界の様子が描かれる。

 突如闇の勢力から襲撃された平和な国“ティア・アスリーン”。襲撃の最中、王子“エリク”が何者かに連れ去られてしまう。王子を救うには国を守るバリアから出ていかなくてはならない。王女“キット”とその親友である騎士“ジェイド”、魔法使いに憧れる他国の王子“グレイドン”、バリアの外に詳しい囚人“ボーマン”、そしてエリクの恋人である“ダヴ”は、伝説の魔法使い“ウィロー”とともに、王子救出の旅に向かうというのが本作のあらすじだ。

ドラマ『ウィロー』レビュー。ルーカスフィルムが贈る王道冒険ファンタジーが現代風にカムバック。若き冒険者たちが紡ぐ絆が冒険のカギとなる

 見どころはもちろん、映画版と同じくワーウィック・デイヴィスが演じ、約20年の時を超え復活したウィロー。世界を救ったあの男が、今回頼られる側としてまた新たに旅に同行するというのは、なんとも感慨深いものがある。小さなウィローが、あるときは旅の仲間に助言をして、またあるときは魔法を使ってピンチを救い、次世代のヒーローたちを鍛え上げていくのだ。そう、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフや『スター・ウォーズ』のオビ=ワンのように。これが興奮せずにいられるだろうか。

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 正直筆者は、映画版『ウィロー』の直撃世代ではないのだが、それでもドラマでのウィロー初登場にはかなりグッとくるものがあった。ちなみにウィローが出てくるいちばん好きなシーンは、敵の追っ手を撒くためにウィローが火炎放射器(みたいなもの)を使うシーンだ。小さい身体で火炎をぶっ放す姿は絵的にもかなりパワフルだった。

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 また、剣と魔法のファンタジー世界も、ゲーマーとしてかなり熱いポイント。中世風の壮大な世界を馬に乗って旅したり、怪しげな塔を探索したり、ファンタジー作品の王道展開はゲーマーなら刺さること請け合い。『スカイリム』や『ウィッチャー』などの作品に近い空気感なので、それらが好きな人であればきっとこの世界観に浸れるはずだ。

ドラマ『ウィロー』レビュー。ルーカスフィルムが贈る王道冒険ファンタジーが現代風にカムバック。若き冒険者たちが紡ぐ絆が冒険のカギとなる
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強烈な個性どうしをぶつけ合う冒険者たち。次第に彼らの絆が紡がれていく様子が心地いい

 さまざまなキャラクターが登場するドラマ版『ウィロー』。注目は、ウィローと共に危険な旅をともにする若き冒険者たち。反骨精神溢れるプリンセスのキットや、キットの親友で剣士のジェイド、子どもの頃から魔法使い憧れる王子のグレイドン、城のキッチンメイドのダヴ、そして囚人で一匹狼のボーマンなど、強烈な個性を放つ仲間たちだ。世界を救うには少々心もとない彼らだが、旅の道中でさまざまな障害を乗り越え、成長してゆくさまは見もの。

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 キットとジェイドの恋愛や、キッチンメイドという意外な出自のダヴがウィローの指導のもと魔法を学んでいく様子など、若き冒険者たちが苦悩しつつも絆を紡いでいく様子も注目すべきポイントだ。

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王女・キットとその騎士ジェイドの恋愛模様も本作の見どころのひとつ。
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一人前の魔法使いとなるためウィローにしごかれるダヴ。素質はあるはずだがなかなかうまくはいかない。

 筆者には、旅に同行する仲間の中でも特に注目してほしいキャラクターがいる。それがこの男(写真左)……

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このでかい鉈のような武器を振り回す戦闘シーンは見ごたえあり。武器としては少々斬新だが……。

 ボーマンだ。ボーマンは、もともとバリアの外を案内させるために獄中から出した、いわば囚人。ぶっちゃけいつ脱走してもおかしくない信用ならないやつなのだが、こいつが出てくるシーンは基本的に全部おもしろいのだからしょうがない。

 第1話では女王と話す謎の囚人として現れ、城が襲撃されたときには牢屋から颯爽と登場。ふだんは、いつも軽口を叩く粗野な暴れん坊なのに、敵が現れピンチになると急に頼れる兄貴分になり、最前線で戦ってくれるのだ。しかも使う武器は『ダークソウル』に出てきそうなでかい鉈のような刃物ときた。こんなん好きになるにきまってる。

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彼らの行く手にはさまざまな困難が立ちはだかる……。

 つねに命の危険がともなう旅路、そして迫りくる闇の勢力。果たして彼らの個性と絆が冒険にどのような影響を及ぼすのか……。それは是非、本作を視聴して確かめてほしい。

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