コナミのヒーローたちが夢の競演
1988年(昭和63年)1月14日は、ファミリーコンピュータ用ソフト『コナミワイワイワールド』が発売された日。本日で発売35周年を迎えたことになる。
『コナミワイワイワールド』は、コナミ(当時)から発売されたアクションゲーム。『がんばれゴエモン』のゴエモンや『悪魔城ドラキュラ』のシモンなど、コナミの人気ゲームのキャラクターたちがクロスオーバーして登場する、当時としてはかなり画期的な作品だった。
キャラクターが登場する作品は上記2作品のほか、『月風魔伝』、『グラディウス』、『グーニーズ』、『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』、『ツインビー』、『けっきょく南極大冒険』など。いずれも当時人気を博した作品だったので、ゲーム好きの子どもだった筆者も大興奮した覚えがある。
プレイヤーは主人公であるコナミマンとコナミマンレディを操り、ステージ中に捕らえられたゲームキャラクターを救い出しながら最終的に大魔王ワルダーを倒すのが目的となっている。そもそも「コナミマンって誰?」と思う人がいるかもしれないが、コナミマンは昔のコナミ作品でお目にかかれた隠しキャラクター的な存在だ。
筆者が初めて見たのは『ロードファイター』というレースゲームで、まれに画面下から飛んできて画面上へと飛び去っていくというだけのものだった(当時はコナミマン太郎と呼ばれていた)。複数の作品でたびたび登場してプレイヤーを驚かせたキャラクターだったが、本作にてついに主役に大抜擢。コナミマンレディは恐らく本作が初登場だと思われる。
ゲームキャラクターたちを助け出すといつでも切り替えて操作可能で、キセルやムチといった持ち味を活かした得意武器を使って戦えるのがおもしろい。キャラクターを切り替えるとBGMもいっしょにチェンジ。登場元の作品の楽曲が流れる仕掛けになっていた。
笑ってしまうのが“モアイ”で、「『グラディウス』から登場するのが敵のお前なのかよ!」というのもあるが、巨大な頭から足だけ生やして歩き回れる姿が滑稽で好きだった気がする。もちろん丸い輪っかのイオンリングも発射できた。
各ステージはそれぞれゲームの世界がモチーフになっていて江戸の街並みやドラキュラ城、地獄界など、多種多様な風景を楽しむことができた。シューティングステージも存在し、こちらでは『グラディウス』のビックバイパー、あるいは『ツインビー』のツインビーを自機として操作可能となっていた。ステージは双方の作品をミックスしたような構成になっていた点もユニーク。超巨大なワルダーの姿に驚かされた人は多かったんじゃないかな。
2006年4月5日には携帯電話向けに『コナミワイワイワールド』の移植版が登場したが、権利上の関係で『グーニーズ』と『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』は別のコナミタイトルである『バイオミラクルぼくってウパ』などに差し替えられていた。
年代が前後するが1991年1月5日には続編である『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』が発売。前作同様に人気ゲームのキャラクターたちが多数登場するアクションゲームになっている。こちらは現在もWii U用ではあるが、バーチャルコンソールでプレイできるようだ。