2023年2月16日にリリース予定の『トワツガイ』は、スクウェア・エニックスがアニメイトとマーケティングパートナーを組み、原作・世界観設定に白本奈緒氏(ILCA)、音楽に岡部啓一氏、瀬尾祥太郎氏(MONACA)、オリジナルキャラクターデザイナーに雪醒(ゆきさめ)氏を迎えたiOS・Android向けの完全新作RPG。
物語の舞台となるのは、“黒い海”に侵食され始めた世界。この黒い海から突如現れた異形の存在である“魔獣”や“災禍の魔女”に対抗すべく、人類は“特殊災禍対策本部CAGE”を組織し、“トリ”と呼ばれる少女たちを戦線に送り込む。
トリの少女たちは、“ツガイ”(ペア)となった相手と絆を育み、残酷な運命に立ち向かう。平和な暮らしを夢見て、相手を庇い、守り、力を合わせて強大な魔女たちに挑む少女たち。これは、過酷な運命に抗ったトリたちの物語――。
本稿ではそんな『トワツガイ』について、2022年12月13日から始まった先行テストプレイ(12月18日まで。1000名限定で募集はすでに終了)のプレイリポートをお届け。ストーリーやキャラクターの見どころ、バトルの魅力などに触れているので、気になっている人はぜひ最後までチェックしてほしい。
※画像は開発中のものです。正式リリース版とは仕様が異なる場合があります。また、重大なネタバレには配慮していますが、一部ネタバレを含みますのでご注意ください。
シリアスなストーリー展開やトリと呼ばれる少女たちの関係性が気になる!
『トワツガイ』をプレイして、すぐに惹き込まれたのがシリアスなストーリーと、“ツガイ”と呼ばれるパートナーを組むことになったトリたちの関係性。
トリのひとり、カラスが目覚めたのは、戦場の真っ只中。どうやら彼女は、敵の攻撃で意識を失っていたらしい。周囲には、亡くなった仲間たちの遺体が並ぶ。絶体絶命の状況の中で、ペアのハクチョウに導かれてカラスは奮起する――。
最初からクライマックスの展開でつかみはバッチリ。カラス役の近藤玲奈さんやハクチョウ役の立花理香さんら声優陣の巧みな演技や、表情豊かな2D立ち絵のキャラクター、美麗なイベントCGもメインストーリーを進める原動力となり、プレイ可能な第1章3節まで、一気にクエストを進めたほど。
また、メインストーリーを進めるうえでとくに気になったのが、先ほど挙げたトリたちの関係性だ。今回体験できた範囲では、カラスとハクチョウ、エナガとスズメ、フクロウとフラミンゴのペアが仲間に。2組目は双子、3組目は幼なじみで、最初から絆の深さを垣間見ることができたが、1組目は運命に導かれてペアになったふたり。
出会った当初は衝突することもあったが、互いを知ることですこしずつ絆を深めていく様子が微笑ましい。だが、ひと筋縄ではいかなそうところも『トワツガイ』のストーリーの見どころ。握手をしてペアとして協力することを誓った矢先に、ハクチョウの意味深なセリフが……。
「いつか・・・貴方が私を断罪する」。
ハクチョウにどんな罪が!? その罪をカラスが断罪する理由とは!? 果たしてふたりはどのような未来を迎えるのか……続きが非常に気になった。
なお、カラスとハクチョウ、エナガとスズメといった公式のペアが用意されているが、戦闘中は異なるペアのキャラクターとも編成することが可能。つまり、お気に入りのペアを組んでバトルに臨めるというわけだ。ストーリーでは、ほかのペアと絡むイベントもふんだんに用意されていたので、好きなペアで編成する楽しみも体験できそう!
複数のスキルを使いわけて敵の弱点を突くバトルシステム
メインストーリーのクエストに挑むと、魔獣や災禍の魔女とのバトルが発生。バトルはWAVE制で進行していき、出現する敵を全滅させるとつぎのWAVEに進むことができるスマホゲームではよくあるタイプのもの。バトルに参加できるのは最大3ペア。
敵への攻撃はそれぞれのトリたちのアクティブスキルで行い、スタイルスキルと武器スキル、召喚柱スキルの3種類が使える。スタイルスキルは、威力が小、中、大の3つのスキルを習得でき、威力小は毎ターン使用可能、威力中は使用後3~4ターンの使用制限があり、威力大は1バトル中1回のみ使用できる。
また、武器スキルにもクールタイムが存在し、召喚柱スキルは非常に強力だが、専用のゲージが溜まるまで発動できないという制限がある。つまり、バトルではどのタイミングでどのアクティブスキルを使用するかが重要に。とくに敵が強い“HARD”の難度では、強力な威力大のスタイルスキルや武器スキルをボス戦まで温存しておくなど、戦略性のある戦いが楽しめた。
スキルのほかにも、6種類の属性による有利・不利の関係性や、前列、中列、後列と近接ジョブと遠距離ジョブの攻撃範囲などの要素も存在。やはり、バトルの難度が高くなるほどこれらの要素も重要になるので、メインストーリーが進めば進むほど、奥深いバトルが堪能できそうだ。
お気に入りのトリや武器、召喚柱をとことん育成するやり込み要素も満載!
本作は、トリたちや武器、召喚柱の育成・強化要素も充実。これらはやり込み要素にもなっていて、お気に入りのキャラクターや武器、召喚柱をとことん強化する楽しみも。今回は体験できなかったが、装飾品を強化したり、工房と呼ばれる要素もあったりするので、育成・強化の幅もさらに広がりそうだ。
絆が深まると“ツガイ”と呼ばれる特別なペアに
特定のキャラクターどうしでペアを組みクエストに挑むと、一定の確率でふたりの絆が深まることがある。
この絆の深さが一定に達して“約束の試練”をクリアーすると“ツガイ”と呼ばれる特別なペアになり、バトル中に“ツガイスキル”が発動可能になる要素も存在。
今回体験できる範囲では、イベントでツガイスキルを確認できた。ツガイスキルは、発動シーンのドキドキの展開だけではなく、スキル発動時の演出も超リッチで一見の価値アリ。いろいろなペアで発動時の演出を見るのが楽しみだ。
非同期の協力プレイも
育成したキャラクターで挑めるコンテンツが充実していそうなのもうれしい。メインストーリーでは、より難度の高い“HARD”のクエストが解放されるほか、未実装だがクランに参加すると挑めるイベントクエストや、アリーナ、黒の塔といったコンテンツが確認できた。
また、今回の体験では“烈火の厄災”という襲来イベントにチャレンジできた。このイベントは期間限定で開催されるようで、今回の先行テストプレイでは報酬としてプレミアムチケットガチャを引ける“プレミアムガチャチケット”や、クエスト挑戦に必要なAPを100回復できる“エナジードリンク100”が設定されており、正式サービス時にも貴重なアイテムが報酬になりそうな予感。
襲来イベントは最大6人のプレイヤーと協力して、特定の時間帯に出現する強敵に挑むマルチバトル。与えたダメージによって順位が決定し、上位になるほど報酬量が増加する。参加方法は、自分でステージを解放するか、ほかのプレイヤーが解放したステージを救援するのかのふたつ。今回は自分でステージを解放してチャレンジしてみた。
難度が“VERY HARD”に設定されているだけあって、“烈火の厄災”はかなりの強敵。できるだけキャラクターや武器を強化して挑んでみたが、なかなかHPを減らせない。苦戦しているうちに、ひとり、またひとりと減っていく仲間たち。ほかのプレイヤーの救援と、1回のコンテニューで辛くも勝利できたが、かなり緊張感のあるバトルが体験できた。
今回は、ゲームの序盤がプレイできたが、ストーリーやキャラクター、バトルシステム、育成と強化や高難度コンテンツによるやり込み要素など、ゲームの魅力が存分に堪能できた。スマートフォン向けのRPGが好きな人はもちろん、トリたちのペアの関係性にグッときた方は、ぜひサービス開始をお楽しみに!