2022年11月14日に同人ゲームやインディーゲームの展示・即売を行うイベント“デジゲー博2022”が、秋葉原UDXにて開催されました。今回で10回目の開催となった本イベントから、注目タイトルをいくつかピックアップしてリポート! 本記事ではDOUKUTSU PENGUIN CLUBが開発している『断崖のカルム』を紹介していきます。
本作は、“カルム”という断崖絶壁に作られた小さな町を舞台にした3Dタイプの探索アクションアドベンチャーゲーム。個性豊かな住人たちが暮らすカルムの町や、崖下に広がる防塵マスクを付けていないと立ち入ることができないほど危険な“雲海”と呼ばれる場所などを探索をしながらストーリーが描かれていく作品となっています。
今回展示されていたデモ版では、町の広場と雲海の探索が体験できるような内容となっていて、町の住人たちとの会話や、雲海に住む危険な生物たちに襲われないように身を隠しながらアイテムを取りに行く探索も楽しめました。
カルムの町の作り込み具合も凄く、断崖に作れられた町というだけあって、ファンタジックな雰囲気がありつつも、いい意味で綺麗すぎない生活感の溢れる町並みとなっていたのも印象的でした。
そんな独特な世界観について開発者の方にお話を伺ったところ、そもそも本作は開発チームの代表でコンセプトアーティストとしても活動している埜々原氏が「自分が描いたイラストの町をゲームとして歩いてみたい」という発想から制作が始まった作品なのだそうです。そんな経緯もあって、“ゲームの世界にキャラクターたちが住んでいることが感じられるような町”を目指してデザインしていることも話してくれました。
デモ版の時点でも、建物ごとに薪や桶が置かれていたり、さまざまな種類の植物が飾られていたりといった、この町で暮らすキャラクターたちひとりひとりの生活模様が見えてくるような細かいオブジェクトを確認することができ、こうした埜々原氏の並々ならぬディテールへのこだわりは、プレイヤーを作品世界へと没入させる大きな要素となりそうです。
約1年前から3人体制で制作が進められている本作は、Nintendo SwitchとSteam向けに2024年の発売を目指して現在開発中。本作の映像やアート&スクリーンショットなどを見ることができる公式サイトや、Steamのストアページも公開中なので、この世界観に惹かれた方はぜひチェックしてみてください。