NVIDIAがRTX40番台となるPC用最新グラフィックカードを発表した。24GBのGDDR6Xメモリーを搭載したRTX 4090は10月12日より発売予定で29万8000円から。一方RTX 4080は11月発売予定で、16GBモデルが21万9800円、12GBモデルが16万4800円からとなっている。

 両モデルは新しい“Ada Lovelace”アーキテクチャを採用しており、ストリーミングマルチプロセッサだけでなく、AI処理に使うTensorコアやレイトレーシング性能も向上しているという。なお消費電力は4090が450W、4080が320Wとなっている。

 ゲームでの性能では、RTX 4090とRTX 3090 Tiでのフレームレート比で『Microsoft Flight Simulator』で2倍弱、『Warhammer 40,000: Darktide』で2倍強、『Cyberpunk 2077』で4倍強という数値を掲載(解像度は4K)。さらに40番台が対応する新たなアップスケール技術“DLSS 3”を利用することで、100fps超のプレイも可能になるとしている。

 DLSSは、出力解像度よりも低い解像度で描画を行い、TensorコアによるAIを使ったアップスケールを行うことでパフォーマンスとビジュアルクオリティの両立を目指す技術。DLSS 3では40番台に搭載された新たな“オプティカル フロー アクセラレーター”が加わり、2フレーム間の物体の動き(ベクトル情報)を分析して情報として加えるといった工程を追加して、より高精細な描画を高速に行えるようになったとのこと。

 公式記事では、A Plague Tale: Requiem』、『Atomic Heart』、『S.T.A.L.K.E.R 2: Heart of Chornobyl』といった今後発売予定のものも含めた35タイトル以上の対応リストが掲載されている。

 またValveの一人称視点パズルアクションゲーム『ポータル』をレイトレーシング対応にした『Portal with RTX』が11月に配信されることも合わせて発表。こちらはオリジナル版所有者には無料提供されるほか、Steamのストアページでの記載によれば「レイトレーシングGPUすべてに対応」とされている。