2022年9月15日~2022年9月18日に開催された東京ゲームショウ2022(TGS2022)。同イベントのインディーゲームコーナー内、コーラス・ワールドワイドブースでは、同社がコンソール版のパブリッシングを予定している『Lost in Play』が、プレイアブル展示されていた。

 人気作の続編『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』『リードオンリーメモリーズ:ニューロダイバー』、日本ゲーム大賞2022のフューチャー部門に選出された注目作『A Space for the Unbound 心に咲く花』を含む合計6タイトルを体験できた、コーラス・ワールドワイドのブース。すべて“ビジュアルが先鋭的な海外スタジオ製アドベンチャーゲーム”ということで、同パブリッシャー設立当初のコンセプトにより近いラインアップとなっていた。

『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】
『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】
『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】
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 今回がイベント初出展となった3タイトルのうち、イスラエルのデベロッパーHappy Juice Games制作のパズルアドベンチャー『Lost in Play』をピックアップ。小さな兄妹が現実とファンタジックな夢の世界を行き来しながら、さまざまなタイプのパズルに挑む……という作品だ。

『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】

 まず驚かされるのが、活き活きとしたアニメーション表現。『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』『オーバー・ザ・ガーデンウォール』といった2010年代前半のアメリカ製キッズ向けアニメを思わせる、ポップでファニーなデザインのキャラクターたちが、画面から飛び出さんばかりの躍動感を見せるのだ。

 ふたりの主人公も、いわゆるノーマルな2Dアクションゲームのように、定型モーションが大部分を占めているわけではない。場面ごとにユニークな動作がつぎつぎと現れるので、ゲームというよりはアニメーション作品を観ている感覚に近い。作中、音声やテキストなどによる状況説明がほとんどないにもかかわらず、各場面で何をすればいいかが直感的にわかるのも、アニメ表現を主軸とした“臨場感の高さ”ゆえだろう。

『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】
『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】

 ではパズル要素もキッズ向けの難易度……かと思いきや、そこは別問題。何をすればいいかはわかっても、具体的にどういう手順を踏めばクリアーできるかに関しては、相応の試行錯誤が必要になる。コーラス・ワールドワイドの二宮文月氏によれば「総プレイ時間は10時間以上で、後半の出題になるほどとんでもない難問が出題されます」とのことで、パズルゲームファンも期待してよさそうだ。

『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】
『Lost in Play』この躍動感、まるでテレビアニメ! 不思議が当然のドリーム・ワールドで知的なパズル体験を【TGS2022】

 本作のSteam版は8月にリリース済みで、すでに高いユーザー評価を得ている。コーラス・ワールドワイドが日本国内のパブリッシングを担当するNintendo Switch版は2023年リリース予定ということで、続報に期待しよう。

『Lost in Play』Steamサイト