2022年9月15日~2022年9月18日に開催中の東京ゲームショウ2022(TGS2022)。ビジネスデイ限定で公開されたFacebook Japanブース。そこでは『The Walking Dead: Saints & Sinners』のチャプター2『Retribution』を先行体験することができました。本稿ではその模様をお届けします。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】
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VR技術を使ったより現実に迫る操作と映像

 まずはこの『The Walking Dead: Saints & Sinners - チャプター2: Retribution』について、軽くおさらいから。この作品は、『The Walking Dead: Saints & Sinners』の続編となるタイトルで、前作と同様に新たな協力者もしくは敵が加わって、過酷なストーリーが展開されます。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 やはり続きものと言うことで、前作が好評だったことも事前知識として持っていた筆者はワクワクしながら試遊へ。個人的なことですが、私はVR系のゲーム関連はほぼ未経験で、操作から映像体験までほぼ初見の状態。緊張と興奮による胸の高まりを感じながら、最初にスタッフさんから操作を教えていただきました。

 まず驚いたのが、現実と連動する操作体験。たとえば映像内の主人公がバックから武器を取り出す、というシューティング系のゲームならば、ありふれた操作。それが本作では実際に腕を背中に増しながら、コントローラーのグリップボタンを押し続けて前に持ってくる、というリアルな動きをしてからがスタート地点となっています。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 移動に関しても同じで、窓から外へと飛び出す動きをするなら実際にふたつのコントローラーを使って、架空の窓枠に手をかけてしゃがみ、飛び越えるという現実世界の動きが必要となっています。……いや、いまの時代はこれがふつうと言われてしまうかもしれませんが、ほぼ初見だった私はあまりにも衝撃が大きく、夢中で操作を覚えてもうひとつの現実とも言うべきバーチャル空間へのめり込んでしまいました。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】
『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

目の前に迫る明確な恐怖にビビる

 今回の試遊では、実際にプレイできる本編の冒頭から遊ばせていただきました。体験用のマップでは明るい荒廃した街の裏路地のような場所からスタート。まずは教わった通りに銃を装備しつつ、表通りのほうに行けば……もうそこはゾンビだらけ。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 左右を見渡せばもうそりゃ、わんさかと沸いています。これはたまらんと腰が引けて逃げようと交代した瞬間、右側から明らかにヤバいとわかる声が聞こえ、振り向けば……かぶりついてくるゾンビが。

 「うわっ!」なんてリアルで、しかもあんな情けない声が出たのは何年振りだったことか。もう1度味わってしまった恐怖感にパニック。混乱する頭で必死に銃を発砲して逃げ切りましたが、つぎに襲ってくるのは銃を持った人間。なんでや。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 前述しましたが、私はこのゲームが完全初見です。ゾンビを撃ってくれていた人間を見て、謎の安心感を持ってほいほいと近づいたわけなんですが、迫真の銃声と私の悲鳴が上がったわけです。ええ、もちろんやられました。

 しかし2度目はないとリスタートでは先手必勝を決め込み、銃を乱射して討伐。銃の操作もしっかりと自分の手でエイムを定めて撃たなきゃいけないので、慣れるのにはかなり大変そうな印象ですが、当たった瞬間の嬉しさと爽快感は抜群です。そして目的のエリアに到達。ようやく目に進めると気を抜きました。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 ……はい、後ろからまたガブリ。何度目かわからない悲鳴ととともにゲームオーバー。そして同時に時間制限がやってきてしまい、ひかれるような思いとともに終了。しかしVRという世界ならではのおもしろさは、これでもかとがっつり堪能させていただきました。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】
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 ちょっとした余談ですが、私がVR系のゲームを避けていた理由のひとつに酔いやすいから、というものがあったのですが、この『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』は激しい動きや映像があるにもかかわらず、全く酔いを感じませんでした。

『ウォーキング・デッド: Saints and Sinners Ch2』試遊レビュー。リアリティを追求し、完成させた最高のVR恐怖体験がそこにあった……【TGS2022】

 私と同じようにシューティングゲームが好きでも、画面酔いという致命的な弱点を持っていて楽しめない、なんて方もいるかもしれませんが、この作品は本当に平気でした! これも技術進歩の賜物なんでしょうね。

 さて、そんなわけでしっかりと遊ばせていただいた『The Walking Dead: Saints & Sinners』の個人的な総評は「操作感や慣れが必要だけど、何度もリトライしたくなる病みつきな作品」といった感じ。前作をプレイした人はもちろん、『ウォーキング・デッド』と言う作品を知っている方には激推しな1本です。ぜひともプレイしてみてください!