2022年9月9日、タイトーは都内のライブハウスにて『レイズ アーケード クロノロジー』の発売を記念したスペシャルシークレットライブ“Ray’z Music Live -STRAHL(シュトラール)-”を開催した。
このライブは元ZUNTATA(※)のCOSIO氏、タイトーの石川勝久氏を始めとする現ZUNTATA、そして『レイ』シリーズのBGMを生み出したTAMAYO氏とボーカリストのCyua氏のトライバルテクノユニット“BETTAFLASH”による3部構成となっている。
また、本ライブの映像とサウンドは、現在予約受付中の『レイズ アーケード クロノロジー』特装版の特典として収録予定。
※タイトーのサウンドチーム。
選ばれし『レイ』シリーズファンが都内某所に集う!
会場に集まったのは、運よく抽選に当選した100名の『レイ』シリーズファン。コロナ禍での有観客ライブということで、声援禁止というルールのもとで実施された。開演時間になると、ステージのバックに大きく“Ray’z Music Live -STRAHL-”のロゴが映し出された。宇宙の神秘を感じさせる雰囲気に、まだ演奏前なのに筆者は『レイ』らしさを感じていた。
Ray’z Music Live -STRAHL- セットリスト
オープニング
Q.E.P.D.(レイフォース)
COSIO
- CYCLOID(レイストーム)
- PENETRATION -STRAHL Mix-(レイフォース)
- G -STRAHL Mix-(レイフォース)
- 女の子にはセンチメンタルなんて感情はない(レイクライシス)
- 生命の風が吹く場所(レイクライシス)
- Geometric City -GC Remix-(レイストーム)
- LUMINESCENCE(レイストーム)
- Aggresiveness (Rayforce Rubbing Beat ver)(レイフォース)
- Metaphor (Raystorm Neu Tanz Mix ver) (レイストーム)
- INTO DARKNESS -ZUNTATA NIGHT 2017 Mix-(レイフォース)
- Intolerance -ZUNTATA NIGHT 2017 Mix-(レイストーム)
- Q.E.P.D. (レイフォース)
ZUNTATA
- PENETRATION(レイフォース)
- SLAUGHTER HOUR(レイストーム)
- G(レイフォース)
- RAIMAIS(レイメイズ)
- GEOMETRIC CITY(レイストーム)
BETTAFLASH
- INTOLERANCE(レイストーム)
- 生命の風が吹く場所(レイクライシス)
- ラベンダーの咲く庭(レイクライシス)
- Q.E.P.D.(レイフォース)
- BEYOND
- 童話の消えた森(レイクライシス)
- tink.
~アンコール~
- CERAMIC HEART(レイストーム)
※2022年9月27日:セットリストの一部を修正しました。
絶好調なCOSIO氏によるノンストップな『レイ』ワールド
オープニングが終わるとCOSIO氏が登場。COSIO氏のDJによって、『レイストーム』の“CYCLOID”から始まり『レイフォース』の“G -STRAHL Mix-”、『レイクライシス』の“女の子にはセンチメンタルなんて感情はない”と、3作それぞれを代表する、テンポのいい楽曲が響きわたった。
会場の熱量が高まってくると、次第に曲に合わせて観客席からの手拍子が大きくなってくる。そしてCOSIO氏が手を振ると観客席でも手を振る波が湧き起こった。声を出せないなりの一体感に呑み込まれ、いつしか筆者も取材を忘れて手を動かしていた。
空気を震わすZUNTATA節が炸裂! そしてレイはレイでも……?
続いては、タイトーの石川勝久氏を始めとするZUNTATAのパート。『レイフォース』のステージ1“PENETRATION”から始まり、『レイストーム』のステージ7で流れる“SLAUGHTER HOUR”へと続く。石川氏はキーボードを担当し、同じくZUNTATA所属のMASAKI氏が叩くドラムで場内の空気が震えた。そして極めつけはイデヨウスケ氏によるギター! 天を仰ぎつつ全力で弾く姿と音色に圧倒されてしまった。
また、今回のライブは『レイ』シリーズのライブではあるが、「レイはレイでも……」と、タイトーのドットイートアクション『レイメイズ』(もちろんこれは『レイ』シリーズではない)のメインテーマを演奏し出したところで、思わす笑みがこぼれてしまった。ダジャレではあるが、これはこれでZUNTATAらしい、カッコよさが感じられる曲だ。
TAMAYO氏が思わず涙を見せたファンの熱量
そしていよいよ最後のパート。『レイ』シリーズの数々の名曲を生み出したTAMAYO氏がキーボードを弾き、Cyua氏が澄んだ声で『レイクライシス』の“生命の風が吹く場所”と“ラベンダーの咲く庭”を歌い上げる。気が付けば、観客席にいる誰もが曲に合わせて手を振っており、ものすごい一体感に包まれていた。
途中のトークタイムでは、28年を経て燃え尽きるどころかますます燃え上がるファンの熱量に、TAMAYO氏が感極まり涙ぐむ場面も。筆者も思わずもらい泣きしてしまった。
時間があっというまに過ぎ去り、最後の曲まで終わったところで、アンコールに応えて『レイストーム』のエンディング曲である“CERAMIC HEART”が! 当時『レイストーム』を何度も1コインクリアーするまでやり込んだ筆者にとって、いやおそらく会場にいる誰にとってもすばらしい楽曲だ。幸福感に包まれたまま、ライブは終わりを迎えた。
ライブを終えて――アーティストの皆さんのコメント
最後に、アーティストの方々に今回のライブを終えての感想を聞いた。
――ライブを終えたときのお気持ちをお聞かせください。
COSIO僕は『レイストーム』が好きでタイトーに入社したんです。それが20年越しのライブに参加できたというのは感慨深いです。あと、ライブステージでは意外とお客さんの顔がはっきり見えるんですよ。つぎのライブでお会いできる機会があれば、皆さんぜひまた笑顔を向けてくださいね。
イデヨウスケ(ギター)コロナ禍で、お客様が声を出せない状況でしたので、ステージ上の自分ががんばって盛り上げようという気持ちで臨んでいました。自分はほかの方々と比べて若い世代になるのですが、歴史ある『レイ』シリーズに参加できたことが光栄です。とても貴重な体験で、演奏していてとても楽しかったのでまたやりたいですね。
MASAKI(ドラム)数年ぶりの大きいステージで演奏できて、とても幸せです。令和の世で『レイ』シリーズというのもいいですね(笑)。声は出せないライブでしたが、皆さんの“心のZUNTATAコール”はしっかりと聞こえました!
――20年以上を経た『レイ』シリーズが『レイズ アーケード クロノロジー』という形でファンの手もとに届くことに関してはいかがですか?
石川勝久我々が出したいだけではなく、いまも遊びたい方や、もっとほかの人にも広めたいというファンの方など、ファンの皆さんの力によって実現したプロジェクトだと思っています。一体感という意味では、今回のライブに近いですね。今回会場に来れなかった方も、ぜひCDやBlu-rayで熱いライブを追体験していただきたいです。
TAMAYO準備がいろいろとたいへんだったので「終わったー!」という感じです。『レイフォース』が世に出てから28年も経つのに皆さんも楽しんでいただけて感動しています。Blu-rayが出たら、COSIOさんやZUNTATAさんのパートもじっくり聴いて楽しみたいと思います。
Cyuaスケジュールもタイトでいっぱいいっぱいでしたが、実際始まるとすごく楽しく、お客様の温かさ、バンドの皆さんのすばらしさで、とてもいい時間を過ごせました。今回ライブ会場に来れなかったファンの皆様もたくさんいらっしゃると思いますが、ぜひ来年3月のBlu-rayを楽しみにお待ちください。
ユージ・レルレ・カワグチ(ドラム)ゲームはあまり詳しくないのですが、本日のライブでの拍手喝采を目の当たりにして、何十年も続けるというのはすごいことだと実感しました。ありがとうございました。
松原まり(バイオリン)『レイ』シリーズを愛している方々が集まったライブでしたので、その熱い空気を感じて、とても楽しく演奏できました。
ナナエ ミラン(ベース)私自身が久しぶりでしたが、TAMAYOさんの作られたすばらしい曲と、Cyuaさん素敵な声を聴きながら、おふたりといっしょにベースを弾けて本当によかったです。
ヌビア(チェロ)BETTAFLASHのおふたりと出会ってからはもう5年以上になるのですが、今回のライブでお客様の白熱ぶりと制作側の熱量がかみ合うと、こんなにも感動できることになるのだと思い、この場に立ち会えたことがすごく光栄です。
和田新平(ギター)すごく居心地がいいライブでした。TAMAYOさんの曲はバリエーションが豊富で、気持ちよく演奏できました。気が付けばあっという間に最後の曲になっていたほど、時間が経つのを忘れて楽しめました。
COSIO氏とTAMAYO氏がゲーム大運動会2022に本日(9/17 16:40~)出演決定!
今回、熱いライブに参加したCOSIO氏とTAMAYO氏が、2022年9月17日(本日)に生配信される“ファミ通×電撃 秋のゲーム大運動会2022 ~つかみとれ、新作ゲーム情報~”内、16:40~17:10の“ファミ通×『レイズ アーケード クロノロジー』新情報発表!”に出演する。『レイズ アーケード クロノロジー』にまつわる貴重なお話が聞けるので、ぜひ視聴してほしい。